京のど真ん中に咲く桜「六角堂」
「六角堂」の桜が見頃を迎えてきました。
烏丸六角に建つ「六角堂」。
聖徳太子によって創建された六角堂は、京都の町の真ん中にあります。
正式名称は「頂法寺」ですが、六角通りに建っていることと、本堂が六角の形をしていることから六角堂と呼ばれています。
《六角柳》
桜とともに六角堂で有名なのは六角柳です。
平安時代から「六角堂の柳に願をかけると良縁に恵まれる」という噂が広がり、いつの頃からか「縁むすびの柳」とも呼ばれています。
《都のど真ん中を表す、へそ石》
こちらは、京の町のど真ん中を表す「へそ石」。
「へそ石」は直径50cmほどの平らな六角形の石。
この石は、かつての平安京の中で、都のど真ん中の位置を表していると伝わっています。
《いけばな発祥の地》
そして六角堂と言えば「いけばな発祥の寺」です。
かつて六角堂の北側の池の畔に、僧侶の住坊があり、「池坊」と呼ばれるようになりました。
代々六角堂の住職を務める池坊は、仏前に花を供えるなかでさまざまな工夫を加え、室町時代に「いけばな」成立にいたります。
寛正3(1462)年には池坊専慶が花を挿し、京の人々の間で評判になったそうです。
そして時代は移り、江戸時代初期に活躍した三十二世池坊専好は、後水尾天皇に重用され、寛永6(1629)年には御所の紫宸殿で立花会がたびたび催されたそうです。
↓は、境内にある専好の立花復元のモニュメント。
現代の烏丸六角はオフィス街です。
ビル街の中、京都のど真ん中に咲く「六角堂の桜」。
見頃を迎えてきました。
〇京都の桜の豆知識
ここ六角堂の桜が咲く頃、近くの京都御所の近衛邸跡の「糸桜」や同じく御所の「出水の桜」、京都府庁の中庭に咲く「早咲きの桜」もほぼ同時期に見頃を迎えます。
【六角堂】
・住所: 京都市中京区六角町東洞院西入堂之前248
・時間: 6:00~17:00 散策自由
・アクセス: 京都市営地下鉄「烏丸御池」駅5番出口から徒歩約3分、阪急京都線「烏丸」駅21番出口から徒歩約5分
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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