絶景!ブルガリアのリラの七つの湖

公開日 : 2021年08月19日
最終更新 :
筆者 : チカ

ブルガリアの観光名所のひとつで、バルカン半島の自然が生んだアトラクションとも称される、リラの七つの湖。

その絶景をひと目見ようと、ブルガリア国内はもちろん世界中から年間数千人もの人が訪れます。

リラの七つの湖に行ったことがある人からは、「とにかく美しくて神秘的! ブルガリアにいる間に絶対に行くべき!」と太鼓判を押されるほどのこの場所に、ブルガリア生活4年目にして私もようやく足を運ぶことができました!

予想よりも長いハイキングコースでかなり疲れたものの、それでも湖は噂に違わぬ美しさで、行くことができて本当によかったと心から思います。

今回の記事では、そんなリラの七つの湖について&訪れる際の注意点について紹介します。

リラの七つの湖とは?

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リラの七つの湖とは、リラ国立公園の一部で、標高2100~2500mの場所にある七つの氷河湖のことです。

七つの湖は細い小川でつながっていて、それぞれの湖には形や特徴に沿った名前がつけられています。

ブルガリアは日本の北海道と同じぐらいの緯度にあり、冬は氷点下になり首都でも雪が降るような気候。

しかもこの七つの湖は山の上にあるため、冬は雪に覆われ凍ってしまいます。そのためリラの七つの湖を見ることができるのは夏の間だけ。

だいたい6~10月頃ならば雪はありませんが、天気や気候を考えるとおすすめは7~8月頃です。

注意点1:「気軽に行ける」という言葉を鵜呑みにしてはいけない!

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リラの七つの湖に関する情報を探して英語のウェブサイトなどを見ると「気軽なハイキングコース」とされていますが、なめてかかると痛い目を見ます。

7歳・5歳の子連れで挑んだわが家は、休憩を含めて約4時間半かかりました(リフトを降りハイキングを開始してから、リフト乗り場に戻るまで)。

確かにものすごく危険な道はないし、クライミングなどの特殊な道具・技術も必要ありません。

ですが傾斜がきつかったり滑りやすかったり、登山初心者には戸惑う部分も多いでしょう。また、一度湖を見るためにコースに入るとショートカットする道などはなく、進むか戻るかの二択でリタイヤすることができません。

子供でも回れるコースなので誰でも挑戦できると思われますが、ハイキング・登山に慣れていない人は注意が必要です。相当疲れるのである程度覚悟を決めて挑んでください。

注意点2:準備はしっかりと!

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山に登ると、リフト乗り場付近には比較的大きな山小屋があり、スナックや水などを購入することができます。

けれどその後売店などはありません。水を補給する場所もコース終盤の山小屋付近に水汲み場(湧き水)がある程度。

山の上は乾燥していたり日差しが強くて喉が渇いたりするため、軽食、水、ウェットティッシュ、靴ずれなどを起こした場合に備えての絆創膏などをお忘れなく。

またゴミ箱などもコースの途中にはないため、ちゃんとゴミ袋を持参しゴミはしっかりと持ち帰りましょう。

注意点3:靴はしっかりしたものを!また脱ぎ着できるパーカーがあると安心!

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リフトを降りた時点で標高2100m程度の場所なので、樹木が育つ条件に適さず、周囲にはあまり高い木々はありません。

歩く場所は土の上というより砂利や石の上がおもで、滑りやすいと感じました。

一方、小川の上の石を渡る部分もあるので、しっかりした靴が必要です。

できれば登山用のもの、少なくとも運動靴がおすすめです。

また日光を遮るものがないため、天気がいい日には日差しがきつく暑く感じます。

逆に日陰や休んでいるときには汗が冷えて寒く感じたりもするので、脱ぎ着できるパーカーなどがあると便利です。

日差し対策の帽子や日焼け止めもお忘れなく♪

注意点4:スマホをカメラ代わりにする場合、予備用バッテリーを忘れずに!

夏に登山する場合、日差しがきつくて気づいたらスマホの画面の明るさが最大になっています。

また美しい景色を目の前に、ついつい写真を撮ってしまったり、山の上で電波が悪かったりするため、普段以上に電池の消耗が激しいです。

スマホで写真をとる予定の方や携帯が使えないと不安になってしまう、という方はぜひ予備用バッテリーを用意ください。

注意点5:世界遺産のリラの僧院と、七つの湖はまったく別物!

"ブルガリア・リラ"というと世界遺産のひとつであるリラの僧院が最初に出てきます。

ですが、リラの僧院とリラの七つの湖はまったく違うもので、別の場所にあります。

両者は山を隔てた場所に位置していて、ぐるりと山の周りを回ってアクセスしなければなりません。

その距離約80km、車で約2時間。

絶対に1日で回れないというわけではありませんが、どちらも見どころたっぷりなので1日で両方とも訪れる場合、かなりタイトなスケジュールになります。

時間的にも体力的にもなかなか難しいので、観光の予定を立てる際には注意してください。

いろいろ注意点はあるもののリラの七つの湖は一見の価値あり!

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注意点をいろいろと書きましたし、行ってみて思った以上にきつかったリラの七つの湖。

それでもその美しさに感動したし、やっぱり行ってよかった!!と心から思います。

夏にブルガリア滞在の予定がある方にはおすすめです!

ぜひこの記事を参考に、しっかり準備をした上でぜひ足を運んでみてください。

次の記事では、リラの七つの湖の登山コース(ビギナー用)の詳細を紹介しますので、訪れる際にはそちらもぜひ合わせてご覧ください!

筆者

東京特派員

チカ

2018年8月から2022年5月までブルガリアの首都・ソフィアに住んでいた主婦。4年ぶりに東京に戻ってきて改めて日本の良さを実感しています!

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