市の職員に対する接種期限が近づくサンフランシスコ。10月後半の様子
いよいよ2021年11月から市の職員全員のワクチン義務化がはじまるサンフランシスコ、ファイザーワクチンのブースター接種も進んでいます。市内は2年ぶりに24時間以上続く雨が降り、乾燥していた北カリフォルニア州に潤いがもたらされました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
7ヵ月に長時間の雨が降ったサンフランシスコ
サンフランシスコを含む北カリフォルニア州では広範囲にかけて今週10月20日から長期の雨が降り、大地に潤いをもたらしています。これは連続して起こった低気圧の影響によるもので、市内では水曜日から木曜日にかけて.78"の雨が降り、今後さらに週末にかけて3日ほど続く予想となっています。
このように24~48時間連続して続く雨は、実に7ヵ月ぶりのこと。毎年この時期になると発生していた山火事と、雨不足にともなう干ばつ問題が暖和されると期待されています。
市の職員のワクチン摂取が11月1日から義務化に
7月に発表されたサンフランシスコ市の職員に対するワクチン接種の義務化、いよいよ11月1日から実施がはじまります。11月1日までに接種を完了していない職員は、今後給与の支払いは行われず、懲戒処分という対応が取られることになります。現在、サンフランシスコ市では96%に値する3万5000人の市職員がワクチン接種を完了しています。
サンフランシスコのワクチン接種状況
今週のサンフランシスコの接種状況。サンフランシスコの公式ウェブサイトによると、今週12歳以上で1回目のワクチン接種を終えた率は89%・2回目は83%。先週は横ばい状態でしたが、今週は1回目の接種の割合が1%上昇しています。
今年中に90%の大台に乗る可能性も出てきました。今後はワクチン接種を拒む層へいかに呼びかけを行うかが大きな課題となります。
カリフォルニア州の感染状況
州の統計による今週のカリフォルニア州の感染状況。先週に引き続き今週も新規感染者数は減少傾向と思いきや、州全体の1日あたりの平均新規感染者数は5,302人。意外なことに先週よりわずかに増加しています。
今週の人口10万人あたりの感染者数は10.8人・人口10万人あたりの死亡者数は0.2人。こちらはわずかに減少。今週のカリフォルニア州全体の2回目を終えたワクチン接種率は72.3%と、こちらはわずかに増加しています。
最後に
このコラムを書いている2021年10月21日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は5万4,299人・感染による死者数645人。先週の5万3,857人・死者数643人に比べ、今週の増加数は442人。1日の平均数は63人。今週も順調に減少中です。昨年は肌寒くなった11月以降感染数が一気に増加しましたが、ワクチン接種が進んだ今年は変わってくるのか、引き続きレポートします。
筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
Katie M
18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。
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