ベトナム在住7年の先生が教えてくれた「食べるぞ!世界の地元メシ」ブン・チャー
3年前から計画を立てていたらパンデミックになってしまい、未だ実行できずにいるベトナム食い倒れの旅。 麺好き(私)にとってある意味"世界一美味しいヌードルの聖地・ベトナム"の一品です。
教えてくれたのが、日本語教師としてベトナムに7年住んでいた同僚です。
正統派の北ベトナム・ハノイ料理
▲広くゆったりとした店内
家族経営で営んでいる『フォー・フォン・ヴェト(Pho Huong Viet)』以前は、日本食レストランだったようです。それとなく寿司カウンターぽく、個室風の仕切りがあったり、天井が高くとてもゆったりした感じです。まだ行ってませんが、ベトナムのゆったり感があるみたいです。
▲ビーフのフォー
元先生が、「メニューは麺だけ」と言っていましたが、果たしてA4サイズで両面に料理とソフトドリンクのみ!フォーは、ビーフとチキン。ハノイビーフシチュー(Hanoi's Beef Stew$13.75)も美味しそうです。フォー好きには外せない、『House All-in-1 Combo$15.25』は頼んでみました。
麺は、幅広きしめんタイプ。コシのない米粉の柔らかい食感が優しく。"エッグヌードル"とは違う口当たりでスルスルと食べられました。スープも優しい。もやしとバジルは、あまり使わないのがハノイ風のようです。テーブルにお酢が用意されていて、少し垂らすとサッパリするよとお店の方が教えてくれました。辛味のシーラチャ(Sriracha)ソースはいつもですが、お酢を入れるのは初めて知りました。なるほど、程よい酸味が更にスルスルとあと引きます。
▲ブンチャー
そして、先生がハノイを思い出し懐かしさを感じたと言っていた『ブン・チャー(Hanoi's Grilled Pork Boon Cha)$14.25』実は、どうやって食べたらいいか分からず、お店のお嬢さんに丁寧に説明してもらいました。お客さんによく説明しているせいか実に上手く説明してくれます。
▲穂先の野菜たち
驚いたのが、フォーのトッピング野菜もそうでしたが、野菜の鮮度がハンパなく良い、美しい。市内有名どころのフォーの店(ベト麺屋さん)は概ね試してみてますが、麺良し・スープ良し、でもモヤシの先っちょが茶色になってるぅ〜、バジル萎れてるぅ〜残念〜なお店もあります。アクシデント的にくったりしていたとしても、新鮮な"生野菜"を豊富に使うのが特徴のベトナム料理。このお店の野菜の鮮度には感動しました。淡い緑色は、食べる前から柔らかいのが想像できます。
ご存知の方も多いかと思いますがブン・チャーの食べ方です。
お肉・麺・野菜をそれぞれ、付けダレにつけて食べる。言われてみればそうなのですが、まだアメリカで"ざる蕎麦"が定着していなかったその昔、蕎麦ツユをざるに乗ってる蕎麦にかけて食べていたアメリカ人に、食べ方を教えたのを思い出しました(嘘のような本当の話です)グリルしたポークもクランチーで付けダレで少ししんなりして美味しいです。
▲お父さんお勧め"揚げ春巻き"
お店のお父さんが、勧めてくれたサイドディッシュ『揚げ春巻き(Fried Crab Spring Rolls$8.48)』添えてあるタレをつけて食べます。中身の具がぎっしり詰まっていて、しかも熱々ハフハフです。これにベトナムビール"333(バー・バー・バー)"があったらとよぎりましたが、なくても許せるくらいの満足度。
初めてブン・チャーを食べてたのですが、これが私の基準になりました。
グループやカップル、そして持ち帰り客が入れ替わり立ち替わり、アジア系の方が多いところを見るとやはり同僚の先生がおす勧めなのは納得です。ベトナム戦争終結の際、沢山の難民の方々が、南の都市ホーチミンからカリフォルニアはじめ、海外に渡って行きました。その方達は自分達の為の食堂を営み、徐々にその地域に受け入れられるようになり、1980年代のエスニックブームに移っていきます。なのでベトナム料理のイメージは、南のスタイルと言われています。北の都市ハノイスタイルはそう言った意味でも珍しい訳ですね。ベトナムと一括りにしていましたが、先生のおかげで、南北そして中央のフエとの違いを少し知る事ができました。実際に行けなくても行った気になった旅でした。
場所は、アウターリッチモンド地区、近年B級グルメのお店が増えているとエリア。ダウンタウンからは少し遠いですが、ミュニバス#38(アウトバンド)なので簡単です。2月に入ると一気に日が長くなり、春が駆け足でやってきます。また、規制も少しずつですが、緩んでいる今日この頃、油断はなりませんが、早く自由に旅行できるようになりますように...
【Pho Huong Viet】
住所:5733 Geary Blvd San Francisco, CA 94121
電話:415-702-6177
URL:https://phohuongviet.business.site
オープン時間:火〜日11:00〜20:00
月曜日定休日
筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
美丸(Mimaru)
サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。
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