バレンシアは3年ぶりに完全復活した火祭りの真っ最中
2年前の3月11日、これからが本番!というところで、コロナウィルスの感染拡大で火祭りが中止になりました。当時は数週間で収まると思われていたので、7月に延期が発表されましたがそれも叶わず、翌年3月にも開催できませんでした。その代わり、9月にバレンシア市内だけでこじんまりと火祭りがありました。そして迎えた今年は、例年通りのプログラムで火祭りが開催されています。3年ぶりのいつもの火祭りです。
ただ今年は運悪く天候に恵まれていません。雨が多く、私の住む郊外の町では15日から雨が止まず、昨日は崩れてしまったファジャ(最終日に燃やす可燃性の大きなオブジェ)もあります。3年ぶりだというのに残念です。
私は昨日、天気予報で曇りであることを確認した上でバレンシア市まで火祭り見物に行きましたが、天候のせいなのか、まだコロナ禍の影響もあるのか、例年より人が少ないことに驚きました(いつもこの程度だと見て回りやすいのですけどね)。
ファジャは製作費によって部門別に分かれており、今年は9万ユーロ以上の10のファジャが特別部門になりました。この中での順位が発表されたので、1位から3位までをご紹介します。
まず、第3位はFalla Cuba-Literato Azorínでした。ここはイルミネーションも豪華で有名。この写真は横から撮ったものです。どのファジャも正面はありますが、特別部門ともなるとグルっと360度どこから見ても楽しめる作りです。
©VisitValencia
続いて2位はFalla Plaza del Pilarです。
©VisitValencia
そして1位になったのが、鉄道駅のすぐ近くにあるFalla Convento Jerusalénです。いかがですか? 製作費は31万5000ユーロ。私の町ならいいマンションが買える値段です(笑)。ここと2位になったFalla Plaza del Pilarは1位の常連なんですよ。でも、今年はちょっと私の好みではありませんでした。
©VisitValencia
審査からは外れる市役所広場のファジャの写真は、完成前のものですがこちらです。ホッキョクグマが溶けているのがわかりますか? 地球を守ろうというメッセージが込められているそうです。
©VisitValencia
ちなみに私はこれが一番好きだったのですが、4位でした。素敵だと思いません? 女性ウケしそうですね。
©VisitValencia
さあ、これらのファジャが燃やされる19日の夜は雨なのかどうか。降っても小雨程度でありますように。
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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