
M+で開催中の草間弥生の展覧会
先月、日本を代表する芸術家、草間弥生の展覧会が「M+」という美術館で開催されるというのを書きましたが、そのメディア向けのツアーに参加しましたので、どんな内容のエキシビションなのかご紹介します。

これは、M+が開館1周年を記念して行われるイベントです。M+はアジアの現代美術を積極的に紹介していこうという方針がありまして、その中で草間弥生の作品を紹介しようということになったそうです。具体的には、1945年から現在までの作品を回顧する「草間彌生:一九四五年至今(Yayoi Kusama: 1945 to Now)」という展示会で11月12日から2023年5月14日まで約半年に渡って開催されるものです。彼女は香港でも高く評価されていますが、今回はアメリカ、アジア、ヨーロッパに点在している彼女の作品、約200点が展示されます。日本以外ではアジアで最大の回顧展となります。

会場ですが、入口奥に草間さんの代表作であるカボチャのオブジェが飾られています。地下には「圓点執念-渇望天堂的愛(Dots Obsession-Aspiring to Heaven’s Love)」が展示されています。今年の作品で白い点の気球が無数にちりばめられえていて、LEDライトと鏡などで幻想的な空間を演出しています。

メイン会場は2Fにある「西展廳(West Gallery)」です。会場内は、無限(Infinity)」、「死亡(Death)」、「生物宇宙(Biocosmic)」、「生命的力量(Force of Life)」などいろいろなテーマごとに作品が展示されています。とくに生物宇宙は日本でもあまり紹介されたことのない作品がみられるということで貴重な機会です。作品をみると、その時々の彼女の考え、思いがわかるようなものになっていました。あとは、現地で感じてもらうのが一番だと思います。


この開催に合わせて、鉄道を運営する香港鉄路(MTR)は12月27日まで屯馬線(Tuen Ma Line)において、カボチャのデザインでラッピングされた特別車両を運行します。写真にあるように、車両内はカボチャ一色。模様の中にQRコードが仕込まれていて、スキャンするとより詳しい内容を知ることができるようになっています。


★Yayoi Kusama: 1945 to Now
所在地:38 Museum Dr., West Kowloon Cultural District
電話:852 2200 0217
営業時間:10:00~18:00(日曜、火~木曜、土曜)、 10:00~22:00(金曜)、月曜定休
料金=大人:240香港ドル、7~11歳、60歳以上:150香港ドル

筆者
香港特派員
武田信晃
新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。
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