サンフランシスコ観光スポット人気No.1アルカトラズ島で気にしておきたい今日のプログラム

公開日 : 2022年12月18日
最終更新 :
アルカトラズ島にある霊安室
アルカトラズ島にある霊安室

とにかく何かと気忙しい12月ですが、冬休みはもうすぐそこです。年末年始の予定はお決まりですか?今週末でサンフランシスコ市内の学校はほとんど冬休みに入ります。サンフランシスコダウンタウン辺りは、国内外の観光客の方が増えてきており、時々日本語が聞こえてくるのがとても嬉しいです。観光地の賑わいと人気のアクティビティは、曜日によって売り切れが出ているとか…少しずつですが例年のホリデーシーズンに戻ってきているみたいです。

さて、サンフランシスコ観光の人気No.1アクティビティと言えば、なんと言っても『アルカトラズ島ツアー』監獄だったところを見学するのですが、実は「今日のプログラム」があって、リピーターでも楽しめるようになっています。

手書きで今日のプログラムが記載されている
手書きで今日のプログラムが記載されている

フェリーを降りたら確認!帰りのフェリー乗船時間と今日のプログラム

アルカトラズ島のフェリー発着所は、ピア33です。乗船時間は約15分ほど、進行方向の左側にゴールデンゲートブリッジが見えます。デッキ2階部分の舳先は、波を被る覚悟でカメラを構えると、ダイナミックな写真を撮ることができます(カメラ・スマホ落とさないよう十分注意してください)

アルカトラズ島ドックでは、パークレンジャーが島内について説明をします。それを聞きながら、帰りのフェリー出発時間と今日のプログラムも合わせて見てみてください。プログラムは手書きです。

ほとんどオリジナルのAブロック
ほとんどオリジナルのAブロック

さて、アルカトラズ島の見学ですが、ツアーのメインは、約45分のセルハウスオーディオツアーです。監獄Bブロック、Cブロックの監獄と懲罰房のあるDブロックを中心に、所長室やコントロール室、屋外運動場、ダイニングルームを見学して回ります。ナレーションも凝っていてなかなか興味深いツアーです。

また、オーディオツアーには含まれていないAブロックは、封鎖されていますが、期間限定で一般公開されます。ボランティアの方による説明です。Aブロックはほとんど補修工事が行われていないので、手すりは錆びつき、ペンキは剥げ落ち、軍事刑務所時代、後の連邦刑務所の頃が生々しく蘇るようです。

一般公開されていたら、是非見学してほしいAブロックです。

刑務所内に響き渡っていたドアの開閉音
刑務所内に響き渡っていたドアの開閉音

見学していて、どこからかガーンガーンと、鈍く地響きのような金属音がしていたら、音の発信元、Bブロックのガンギャラリー付近に向かってください。檻房のドアの開閉の実演をしています。音の正体は、檻房のドアの開閉音です。

各階に開閉レバーがあります。角に看守に見立てた実演者がいますが、そこでレバーを使ってドアの開閉作業をするのです。なぜレバーが全て角にあるかというと、監房の正面で鍵を開ける作業は、開いた時が囚人に襲われる最も危険な瞬間、なので正面でドアの開閉をしないようになっています。そして操作手順が直接監房から見えない位置にあります。どのように開閉するかですが、操作レバーは2本あって、一本はどこのドアを開けるか、いくつ開けるかレバーの歯車を設定します。そして、もう一方のレバーを引いて開閉します。最大13のドアをいっぺんに開ける事ができます。開閉レバーは、各ブロックの角にあり、レバー格納庫の鍵がガンギャラリーにぶら下がっているのです。

開閉方法を文章でお伝えするのは難しいです(苦笑)実際に見た方がわかりやすいので、見学するチャンスがあれば是非みてください。この作業を見ると監房から脱走するのはほぼ不可能な気がします。だから壁に穴掘っちゃう方法をとったのかもしれませんね。それもほぼ不可能で大変な作業ですが…

開閉作業したレバーの格納庫、
開閉作業したレバーの格納庫、

レバーが収まってる格納庫は一階にもありますので、こちらも必見。

期間限定!アルカトラズ島の歩き方

アガベトレイル
アガベトレイル

アルカトラズ島には、大きな動物が生息していないので、産卵する海鳥にとってはまさに楽園。カモメや海鵜、海バトが巣作りから産卵、孵化、子育ては、春から夏の終わり頃にかけての島の風景です。その頃にアルカトラズ島に行くと、いたる所に鳥の巣があり、雛が餌をねだり、幼鳥は母鳥の後ろにくっついて歩いてる微笑ましい様子を見る事ができます。その間そっと見守るしかなく、練兵場跡地やアガベトレイルは封鎖となります。

アルカトラズ島の桟橋をサンフランシスコ方向にアガベトレイルの表示があり、概ね2月までフェンスは開いていますので、サンフランシスコで最も短いトレイルを歩いてみましょう。お昼過ぎくらいまでなら穏やかな海面がキラキラして、風光明媚なサンフランシスコの街並みを見る事ができます。

干潮満潮時は、潮の流れが急に変わるため小さい渦潮ができます。

ウィンドガルチ
ウィンドガルチ

サンフランシスコ側は、3つのガーデンがあり、さまざまなお花を見る事ができます。ガーデンの手入れはボランティアを中心に行われ、パークレンジャーは観測地点で野鳥の数を数えています。ちなみにカモメは平均3000羽前後生息しています。集計した数は桟橋のインフォメーションセンターに表があります。

ゴールデンゲート海峡
ゴールデンゲート海峡

夏場の午後は、霧が入り込むためくっきりとゴールデンゲートブリッジを眺めることは難しいですが、冬場は霧が出ないので、ウエストサイドガーデン付近からは綺麗に見えます。

何度行っても発見がある歴史的建造物アルカトラズ島

ビルディング64の地下道は雨があたるので苔が生えています。
ビルディング64の地下道は雨があたるので苔が生えています。

アルカトラズ島と言えば、オーディオ付き監獄見学が有名ですが、海洋動物、屋外やガーデンなどそれ以外も見逃せない場所がたくさんあります。軍事基地としてアメリカの軍事史的価値があり、1972年に国の歴史的登録財、1986年に国の歴史的建造物に指定され内務省で管理されています。

先日このツアーに参加して、灯台近くに1973年に埋められたタイムカプセル(Time Box)を発見!50年後に開けると書いてあり、何と来年がその50周年。こちらも何が出てくるか?訪問できたら是非見てみたいものです。

アルカトラズ島

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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