
レーゲンスブルクの知られざる顔、二人のアーティストとその作品
現代アート、世界遺産都市で見られる壁画
今回は、地元の人もあまり知らない秘密に迫ります。
二人のアーティストをご紹介するとともに、レーゲンスブルクを別の角度から見ていくのです。
※ バイエルン州観光局が企画した「G7参加国ジャーナリストのためのプレスツアー」に参加して経験したことを元に、書いています。

世界遺産都市、中世の町並みが残る、そんなレーゲンスブルクと現代アートが融合するなんて、私は思っても見ませんでした。ですから、今回のツアーで、レーゲンスブルクで活躍する現代アーティストに会えると知り、ワクワクしました。
さて、一体どこでこのアンドレさんと落ち合うのかと思えば、大聖堂からほど近いホテル・ミュンへナーホーフです。
この辺は私も良く通るのですが、内部がどうなっているかは知らなかったので、とってもびっくり。
アンドレさんが描くのは、ムラールと呼ばれる、現代風ストリートアート。出身はベラルーシー。なんと私の大好きな画家マルク・シャガールと同じ町だそうです。
彼が世界遺産都市レーゲンスブルクに描くムラールアートは、個人又は市との契約により描かれたもの。この時は、ホテル・ミュンへナーホーフのアートを見せてもらいました。
1300年頃に建てられたとき、当時の慣習で猫を生贄として壁の中に埋めたのですが、2015年の改築時にそれが見つかったのだそうです。そんな猫のミイラもあるホテル。
2018年に描かれたアンドレさんのムラールアートは、そんなホテルに、現代の力を吹き込んだ独特な場所なのです。
このホテルにご関心を持たれた方へ、詳細情報です。
(旧市街ど真ん中のとっても便利な場所、そして小さな道に面しています)
- ホテル名
- ホテル・ミュンへナーホーフ Hotel Münchener Hof
- 住所
- Tändlergasse 9
- 公式ホームページ
- https://muenchner-hof.de/hotel-muenchner-hof (ドイツ語のみ)
なお、アンドレさんの作品は、ヴァーレン通り(Wahlenstrasse)のカフェ、デッキンガー(Degginger)や、ゲザンテン通り(Gesandtenstrasse)のバー・パレッティ(Palletti)にもあります。
パール手芸家クラウディア・フリューゲル・エバーさん

まず、パール手芸について。
日本語で正確になんと訳して良いのか困ったのですが、毛糸で棒針編みをする様に、細かなビーズを糸に通して一緒に編み込む、そんなイメージのアートなのです。
昔は普通にあったものですが、それができる人が徐々に減っていったところ、このクラウディアさんが地道に研究し、図案をかき集め、最適なビーズを探し当て、育てているアートです。
細かな説明書に基づいての作業ですから、ビーズの大きさが揃っていないと素敵な作品には仕上がりません。ということで、クラウディアさんが辿り着いたのは、日本のビーズなのだそうです。

クラウディアさんは、レーゲンスブルクの中でも大切な観光スポット、ローマの遺跡のポルタプレトリアのすぐ向かい。お店はアンティークショップとカフェも備えたパール手芸の博物館でもあります。なんて、とっても面白い組み合わせですよね。
彼女は、子供の頃から古いものに興味を持つ環境にあり、若い頃から洋服をリメイクしたりしていたそうです。
そして、パール手芸と出会い、小さいけれど、素敵なお店の経営をしています。
アンティーク、手芸に興味がある方、是非お店に足を運んでみてください。
レーゲンスブルクは小さな町で、どこにでも歩いて行けます。
ホテルミュンへナーホーフに宿泊し、クラウディアさんのお店、Carakeesに足を運ぶ、そんなのも、旅行の一角にあっても良いと思います。
それでは、詳細情報です。
- お店
- Carakees Laden und Cafe
- 住所
- Unter den Schwibbögen 7, Regensburg
- 公式オンラインショップ
- https://www.etsy.com/de/shop/carakess

筆者
レーゲンスブルク特派員
吉村 美佳
バックパッカー歴11年で約25カ国訪問。2002年12月よりドイツ。レーゲンスブルク公認現地ガイド。
【記載内容について】
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