晩秋の北海道を旅する【コース1:函館発1泊2日、縄文遺跡とアイヌ文化】

公開日 : 2023年02月03日
最終更新 :

北海道新幹線を利用して秋から晩秋にかけての北海道を旅しませんか。新函館北斗駅から函館、小樽、札幌、さらに美瑛や富良野にも足を延ばすおすすめのプランを紹介。絶景に加え、世界遺産の縄文文化、アイヌ文化と見どころ満載!

ウポポイ(民族共生象徴空間)、国立アイヌ民族博物館からのポロト湖 ©(公財)アイヌ民族文化財団
ウポポイ(民族共生象徴空間)、国立アイヌ民族博物館からのポロト湖 ©(公財)アイヌ民族文化財団

世界遺産に登録された北海道の縄文遺跡を巡り、間歇泉では地中から湧き上がる地熱パワーを体感。さらにアイヌ文化に触れる歴史のロマンを感じるコース。

1日目:北海道新幹線新函館北斗駅からスタート

新函館北斗駅前で発見した北斗市の公式キャラクター「ずーしーほっきー」
新函館北斗駅前で発見した北斗市の公式キャラクター「ずーしーほっきー」

新函館北斗駅からレンタカーを借りて旅をスタート。まず向かうのは2021年に「北海道・北東北の縄文遺産群」として世界遺産に登録された道南の縄文遺跡の拠点、函館市縄文文化交流センター。

縄文遺跡を見て学んで、おみやげも!

紀元前7000年頃から紀元前1000年頃の生活の痕跡が見られる垣ノ島遺跡
紀元前7000年頃から紀元前1000年頃の生活の痕跡が見られる垣ノ島遺跡

1時間ほどで函館市縄文文化交流センターに到着。ここは世界遺産の構成資産のひとつ、垣ノ島遺跡に隣接し、道の駅縄文ロマン南かやべも同じ建物内にあります。

北海道唯一の国宝「中空土偶」とご対面!

「中空土偶」は高さ41.5cmの大きさ。内部が空洞になっている
「中空土偶」は高さ41.5cmの大きさ。内部が空洞になっている

函館市縄文文化交流センターの目玉は、著保内野遺跡(ちょぼないのいせき)から出土した国宝「中空土偶」。ほかにも垣ノ島遺跡から出土した足形付土版など興味深い展示がいろいろ。道の駅では縄文にちなんだスイーツを販売しています。

左はラスクと最中の創作和菓子「モナスク中空土偶茅空」150円、右は「国宝土偶最中」200円
左はラスクと最中の創作和菓子「モナスク中空土偶茅空」150円、右は「国宝土偶最中」200円

函館市縄文文化交流センター(はこだてしじょうもんぶんかこうりゅうセンター)

住所
北海道函館市臼尻町551-1
電話
0138-25-2030
営業時間
9:00~17:00(11〜3月は〜16:30)、垣ノ島遺跡は9:00〜17:00(11〜3月は〜16:00)
定休日
月曜(祝日の場合は翌日)、毎月最終金曜
料金
縄文文化交流センター入館300円

縄文中期の大きな集落跡を歩く

噴火湾を望む大船遺跡。約5500〜4000年前の暮らしがしのばれる
噴火湾を望む大船遺跡。約5500〜4000年前の暮らしがしのばれる

北へ約5㎞行くと、同じく世界遺産の構成資産のひとつ、大船遺跡があります。こちらは縄文時代中期の集落の跡で、100軒以上の竪穴建物跡が確認されているそう。盛り土遺構や竪穴住居の復元も見られます。

大船遺跡(おおふないせき)

住所
北海道函館市大船町575-1
電話
0138-25-2030(函館市縄文文化交流センター)
営業時間
9:00〜17:00(11〜3月は〜16:00)
定休日
無休
料金
見学無料

天高く温泉が噴き出すダイナミックな間歇泉

高さ15mのところに設置された鉄板に熱水が勢いよく当たる
高さ15mのところに設置された鉄板に熱水が勢いよく当たる

発見以来100年間も絶えず噴き上がる間歇泉。 約15分ごとに約100℃の高温の温泉が勢いよく噴き出します。道の駅では地場産品を販売。ほたて饅380円などを購入して蒸しまんじゅうが作れる「温泉蒸し処」も。

温泉熱を利用して自分で蒸しまんじゅうを作ってみては
温泉熱を利用して自分で蒸しまんじゅうを作ってみては

しかべ間歇泉公園(しかべかんけつせんこうえん)

住所
北海道茅部郡鹿部町字鹿部18番地1
電話
0137-27-5655(道の駅)
営業日
月〜木曜9:00〜17:00、金〜日曜・祝日8:30〜18:00(12月〜3月19日は月〜木曜10:00〜15:00、金〜日曜・祝日9:00〜18:00)
定休日
1月1日〜3月19日の水曜
料金
入場300円
URL
https://shikabe-tara.com/

2日目:洞爺湖から地球岬経由でウポポイへ

洞爺湖の湖畔には58基もの彫刻が点在
洞爺湖の湖畔には58基もの彫刻が点在

しかべ間歇泉公園から噴火湾沿いにドライブして洞爺湖温泉で1泊。夜は夏は花火大会、冬はイルミネーショントンネルが開催されています。翌朝、天気が良ければ洞爺湖と中島、蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山の絶景が目の前に。

4月下旬〜10月の20時45分から20分間、夏の夜空を彩るロングラン花火大会
4月下旬〜10月の20時45分から20分間、夏の夜空を彩るロングラン花火大会
11〜2月の17時〜はイルミネーショントンネルが登場!
11〜2月の17時〜はイルミネーショントンネルが登場!

洞爺湖温泉(とうやこおんせん)

住所
北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉
電話
0142-75-2446(洞爺湖温泉観光協会)
URL
https://www.laketoya.com

地球が丸く見える大海原の絶景!

先端に立つチキウ岬灯台と太平洋の雄大な眺め
先端に立つチキウ岬灯台と太平洋の雄大な眺め

噴火湾と太平洋を分ける室蘭の先端、断崖の上にある地球岬展望台。海と空の青が溶け合う大展望を満喫できます。「地球岬」の語源は、アイヌ語で断崖を意味する「チケプ」で、それが訛って「チキウ」になったそう。

地球岬展望台(ちきゅうみさきてんぼうだい)

住所
北海道室蘭市母恋南町4-77
電話
0143-25-3320(室蘭市経済部観光課)
営業時間
見学自由

ウポポイでアイヌ文化に触れる

近代的な国立アイヌ民族博物館 ©(公財)アイヌ民族文化財団
近代的な国立アイヌ民族博物館 ©(公財)アイヌ民族文化財団

自然豊かなポロト湖の湖畔にあり、国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園などからなる施設。博物館での展示や、伝統芸能上演や体験、食などを通じてアイヌ文化に触れられます。

アイヌのチセ(家屋)が集まるコタン(集落)を再現 ©(公財)アイヌ民族文化財団
アイヌのチセ(家屋)が集まるコタン(集落)を再現 ©(公財)アイヌ民族文化財団
体験交流ホールではアイヌの踊りやムックリ(口琴)を上演 ©(公財)アイヌ民族文化財団
体験交流ホールではアイヌの踊りやムックリ(口琴)を上演 ©(公財)アイヌ民族文化財団

ウポポイ(民族共生象徴空間)

住所
北海道白老郡白老町若草町2-3
電話
0144-82-3914
営業時間
9:00〜18:00(季節により変動あり)
定休日
月曜(月曜が祝日または休日の場合は翌日以降の平日に閉園)
料金
入場1200円(高校生600円)※公式サイトより博物館入館整理券の事前予約がおすすめ
URL
https://ainu-upopoy.jp

筆者

地球の歩き方観光マーケティング事業部

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