
【マレーシア】世界遺産の街マラッカのチャイニーズニューイヤー風景
マレーシアの世界遺産の街マラッカ。1800年代の交通の要所であったマラッカ海峡に面し、欧米の列強に翻弄され、華やかなプラナカン文化など独特の文化や歴史を持つことで知られています。
見どころも多く、旧市街の中心となるオランダ統治時代の建築群や日本でもキリスト教の伝道師として知られるフランシスコ・ザビエルが布教の拠点とした(と言われいている)教会などがあり異国情緒たっぷりです。

2023年のチャイニーズニュイヤーは1月21〜22日。その1週間前後は中華系の新年。
ムラカ(Meraka)でも中華系コミュニティでは新年の準備が進んでいました。
夜市が開かれることで知られる中華街の中心ジョンカー・ストリートは、赤いランタンで彩られていました。
中華街なので、もともと赤い色が多いのですが、やはり新年ともなるとまさに赤一色に染まります。

マレー系、中華系、インド系を中心とする多民族国家のマレーシアでは、どの民族の祝日も互いにお祝いします。
マラッカの旧市街でも、「ハッピー・チャイニーズ・ニュー・イヤー」と中華系と声をかけている姿が見られました。
商店では縁起物やうさぎにちなんだ飾りが売られ、果物屋には金色に輝く実から財につながると、この時期定番の果物ポメロやマンダリンオレンジが並んでいました。

寺院の中には正月には欠かせないライオンダンス(日本の獅子舞に似た中華圏のに使う衣装や飾り物が奉納されていて、外国からの観光客は珍しそうに話に聞き入っていました。
マレーシアで演技されるドランゴンダンスは高い棒の間を飛び移る曲芸のようなダンスで、アクロバティック・ライオンダンスと呼ばれます。
演技の終わりには爆竹を派手に鳴らし、悪事退散となります。

道の両側に並ぶ店は観光スポットなのでお土産物店やアパレル、カフェなどが多いのですが、中には昔ながらの商店もチラホラとあり、家の前にみかんの鉢植えを置いたり、玄関にうさぎの切り抜きを貼ったりとそれぞれお正月が感じられます。
地元の人によると、夜、日が暮れてからライトアップされるとさらに美しいのだそうです。

マラッカはさまざまな歴史背景があり、マレーシアの中でも独特の文化を築いてきた街でもあります。
また海洋都市としても重要な場所であったため、東洋と西洋が織りなす雰囲気が感じられます。
機会があったらぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
- エリア名
- ジョンカー・ストリート(Jonker Street)
- 住所
- Jalan Hang Jebat, 75200 Melaka

筆者
マレーシア特派員
逗子マリナ
2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。
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