太平洋の楽園、ハワイ・オアフ島で訪れるべき絶景ビーチ10選

公開日 : 2023年02月27日
最終更新 :
筆者 : Maui Hara

太平洋の楽園と称されるハワイ。その魅力のひとつは、群青の世界が広がる数々のビーチでしょう。ひと口にビーチといっても、場所や時間帯によってガラリと雰囲気が変わり、それぞれ異なる顔を見せてくれます。そこで今回はオアフ島に点在する各エリアの訪れるべき人気ビーチをピックアップしてご紹介。

1. カピオラニ・ビーチパーク

別名クイーンズ・サーフ・ビーチとも呼ばれる
別名クイーンズ・サーフ・ビーチとも呼ばれる

ハワイのビーチと聞いて誰もが思い浮かべるのがワイキキ・ビーチ。といっても、実はワイキキ・ビーチは8つのビーチの総称であり、約3kmにわたって延びる砂浜のこと。まずご紹介するのはそのなかのひとつ、カピオラニ・ビーチパークです。

ワイキキの東側、カピオラニ公園前にあるビーチでワイキキ水族館前までを指します。

木陰が多いので、日焼けを避けたいという人も安心
木陰が多いので、日焼けを避けたいという人も安心

公園前にあるため木陰が多いビーチです。芝生のある場所では寝転ぶ人、読書にふける人、食事をテイクアウトしてピクニックを楽しむ人も多く、のんびりとした雰囲気。早朝にはビーチヨガの開催場所になることも。ワイキキ周辺で人混みを避けて、ゆっくり過ごしたいという人におすすめです。

また海洋保護区域に指定されているビーチでもあり、スノーケリングやボディボードのスポットとしても人気です。

カピオラニ・ビーチパーク

2. フォート・デルッシ・ビーチ

芝生でぼーっと過ごすのは最高の贅沢だ
芝生でぼーっと過ごすのは最高の贅沢だ

同じくワイキキ・ビーチ内にあるフォート・デルッシ・ビーチは、ワイキキの西側、アメリカ軍の所有地にあるビーチ。名前の由来となったのは、1906年にアメリカ陸軍省により結成された「ホノルル地区砲兵隊」により設置されたフォート(砦、要塞)と、1812年の南北戦争で北軍の陸軍准将を務めたルネ・エドワード・デルッシーの名前からつけられています。

この地にも砲台が設置されましたが、試験砲撃以外での発射は行われなかったといいます。その後、砲台があった建物はアメリカ陸軍博物館として改築されました。

ワイキキの中心に比べると人は少なめで場所を取りやすい
ワイキキの中心に比べると人は少なめで場所を取りやすい

そんなフォート・デルッシ・ビーチは整備された芝生エリアが印象的な、ロコに人気のスポット。比較的観光客は少なめな印象です。波は穏やかなので、波打ち際で遊ぶのにもぴったり。

じっくり歩いて探してみよう
じっくり歩いて探してみよう

また散策路などが整備されていて、ランニングや散歩をする人の姿を見かけることも。SNSで話題になった、幹がハート形に見える木があるのもこの場所です。海に入らずとも、よりハワイを感じられるスポットといえるでしょう。

フォート・デルッシ・ビーチ

3. グレイズ・ビーチ

午後になると潮が満ちてくるので、午前中がおすすめ
午後になると潮が満ちてくるので、午前中がおすすめ

ワイキキのラグジュアリーホテル「ハレクラニ」のそばにある小さなビーチ。こぢんまりとしていて思わず通り過ぎてしまうほどですが、実はマナ(神秘の力、気)が宿る有名なパワースポット。ここには山脈からの淡水が湧き出ている場所「カヴェヘヴェヘ」があり、かつてハワイの王族がこの地で傷を癒やし、魂を浄化していたという逸話が残っています。

ハレプナ ワイキキ バイ ハレクラニからの景色
ハレプナ ワイキキ バイ ハレクラニからの景色

ビーチを上から眺めるとこんな感じ。淡水が湧き出ているためか、海藻やサンゴがなく、白い砂が目立ち、一筋の道が延びているようにも見えますね。ビーチに入って英気を養える、ハワイでも珍しいスポットです。

グレイズ・ビーチ

4.アラモアナ・ビーチパーク

小さな子供の海デビューにも
小さな子供の海デビューにも

ワイキキのすぐ隣、アラモアナにある広さ約30万平方メートルの公園。沖合にある周囲約2.5kmの珊瑚礁に囲まれた遠浅の海岸は、波が穏やかで家族連れにぴったり。公園内にはバレーボールコート、テニスコート、ジョギングコースなど運動ができる設備も整っています。思う存分体を動かして汗をかいたら、海へダイブ!なんてことも。

自由気ままに楽しむ雰囲気がハワイらしい
自由気ままに楽しむ雰囲気がハワイらしい

土日にはロコたちがBBQを楽しむ姿を見かけることもあり、香ばしい匂いが漂っています。公園内にはテーブルやベンチが点在しているので、食事をテイクアウトして食べるのがおすすめ。すぐそばに何でも揃うアラモアナセンターがあるのでうまく活用しましょう。

日没1時間はサンセットタイムに取っておきたい
日没1時間はサンセットタイムに取っておきたい

またサンセットの名所としても有名で、冬(11〜3月)の時期には写真のような水平線に沈む夕日を眺めることができます。一面がオレンジ色に染まっていく様子はきっと忘れられないハワイの思い出のひとつになるはずです。

5. コオリナ・ビーチ

ワイキキに次ぐ、オアフ島を代表するリゾート地
ワイキキに次ぐ、オアフ島を代表するリゾート地

続いてご紹介するのは、オアフ島の西海岸、コオリナ地区にあるビーチ。
コオリナとはハワイ語で「歓喜の結晶」という意味で、かつて古代ハワイアンの最高位の王族が、保養地に使ったという由緒あるエリア。オアフ島東側のエリアに比べて晴天率が高く、乾燥しているのも特徴です。

ラグーンなので波はほぼなし、安全に遊べる
ラグーンなので波はほぼなし、安全に遊べる

ラグジュアリーなホテルが密集しているコオリナのリゾート内には4ヵ所のラグーンがあり、それぞれコホラ、ホヌ、ナイア、ウルアと名づけられています。宿泊者はもちろん、それ以外の方も利用可能。トイレ、シャワーも完備されていて、波もほとんどないので小さな子供連れでも楽しめますよ。

6. ホワイト・プレーンズ・ビーチ

地元のサーファーたちがこぞって波乗りに来る
地元のサーファーたちがこぞって波乗りに来る

コオリナ・ビーチが子供におすすめのビーチなら、こちらはサーファーに人気の穴場ビーチ。同じくオアフ島西側エリアのカポレイの町を抜けると現れる白砂が特徴的なビーチパークです。波が高いため、サーフィンを楽しむ人が多いのですが、遊泳できるエリアと分けられており、ライフガードも常駐しているので安心。

波が高い時期は十分に注意しよう
波が高い時期は十分に注意しよう

タイミングがよければ、ハワイ固有のアザラシ、ハワイアン・モンクシールのお昼寝に出合えることもあるようです。ハワイでは海洋生物との推奨距離が定められており、ハワイアン・モンクシールとは約15mの距離が必要。見かけても必要以上に近づかず、そっと遠くから見守りましょう。

ホワイト・プレーンズ・ビーチ

7. ハレイワ・アリイ・ビーチパーク

ボディボードで楽しむロコキッズたちの姿も
ボディボードで楽しむロコキッズたちの姿も

オアフ島の北部、ノース・ショアにあるレトロタウン、ハレイワ。市街地から徒歩でアクセスできるのがこちらのハレイワ・アリイ・ビーチパークです。オアフ島ノース・ショアといえば、サーフィンの聖地。ハレイワ・アリイ・ビーチパークも冬の季節は高波がやってきて、サーファーたちで活気づきますが、夏はそんなハイサーフがうそのように静まり返るため、遊泳にはもってこいのシチュエーションに。

ベンチがあるので食事や休憩にも利用できる
ベンチがあるので食事や休憩にも利用できる

もちろんビーチパークなのでこちらもライフガード、シャワーなどを完備。荒ぶる高波を華麗に乗りこなすサーファーたちをのんびり眺めるのもまた一興ですね。

ちなみにオアフ島でウミガメを見られるビーチといえば、同じくノース・ショアにあるラニアケア・ビーチが有名ですが、このハレイワ・アリイ・ビーチパークでも季節によっては見かけることができます。

ハワイアン・モンクシールと同じく、ウミガメの場合は約3mの距離を保つことが推奨されているので、近づきすぎないよう気をつけましょう。

8. ハナウマ湾

イーストオアフのハイライト的な観光スポット
イーストオアフのハイライト的な観光スポット

オアフ島の南東部は、屈指の美しいビーチが点在するエリア。その筆頭でもあるハナウマ湾は言わずと知れたスノーケリングスポットで、ハワイ語の「カーブした湾」という名前どおり、緩やかな曲線を描いた浜辺に美しい珊瑚礁が広がっています。浅瀬でも色とりどりのトロピカルフィッシュが優雅に泳いでいるので、普段はあまり泳がないという人でもぜひゴーグルとフィンを使ってスノーケリングをしてみてください。

そんな全米ベストビーチの常連でもあるハナウマ湾は、いわゆるパブリックビーチではなく、海洋保護区。ハナウマ湾では魚やサンゴなどの海洋生物と、美しい海を守るために自然環境の保全活動に取り組んでいます。

世界的なパンデミックにより水質改善、魚も以前より戻ってきたという
世界的なパンデミックにより水質改善、魚も以前より戻ってきたという

2021年からは美しい海の状態を維持すべく、オンライン予約制を導入。1日の利用人数を制限するなどして、観光と環境のバランスを保つことで持続可能性を高めています。ハナウマ湾にかぎったことではありませんが、ハワイの美しい海をこれからも残していくためにも、「ゴミを持ち帰る」「魚に餌を与えない」「サンゴの上には立たない」といった誰でもできることを心がけることが大事です。

9. ラニカイ・ビーチ

沖合にぽっかり浮かぶのはモクルア島
沖合にぽっかり浮かぶのはモクルア島

ウインドサーフィンの町として知られていたオアフ島東海岸にあるカイルア。今やおしゃれなショップやカフェ、レストランが増え、ワイキキに次ぐ人気タウンへと成長しました。そんなカイルアにあるのが、「天国の海」を意味するラニカイ・ビーチです。全米ベストビーチに輝いたこともあるラニカイ・ビーチはきめ細かい純白のパウダーサンドに、コバルトブルーの海が広がるまさに天国のような場所。

ビーチへと抜ける小道はいくつかある
ビーチへと抜ける小道はいくつかある

今でこそ人気ビーチとして有名になりましたが、基本的には住宅と住宅の間を抜けてアクセスするため、町の住人たちのプライベートビーチのような位置づけでした。また、ビーチパークではないため、シャワーやライフガード、駐車場はありません。あくまでも地元の人たちのビーチにお邪魔している、という感覚で最低限のマナーを守って利用しましょう。

車の場合は徒歩で20分ほどのカイルア・ビーチパークに停めるか、レンタサイクルでのアクセスをおすすめします。

10. ワイマナロ・ビーチ・パーク

ラニカイ・ビーチに劣らない美しさ。ウエディングフォトの撮影も多い
ラニカイ・ビーチに劣らない美しさ。ウエディングフォトの撮影も多い

ラニカイ・ビーチへのアクセスがネックだという場合は、同じく東海岸でラニカイ・ビーチよりも南へ進んだ場所にあるワイマナロ・ビーチ・パークもおすすめ。こちらはビーチパークなので駐車場、シャワー、ライフガードも完備。アラモアナセンターからバスか車でドライブがてら立ち寄るのもいいでしょう。

木陰と木陰の間からコバルトブルーの海がちらり
木陰と木陰の間からコバルトブルーの海がちらり

山側には堂々とそびえるコオラウ山脈を望むことができ、迫力満点。木陰もあるので思いおもいに過ごすことができそう。注意点としては周辺にお店がないので、長時間過ごす場合はあらかじめ飲食物を持参していくこと。また車上荒らしの報告もあるので、車内には貴重品や荷物は絶対に置いていかないよう気をつけましょう。

ワイマナロ・ビーチ・パーク

いかがでしたか。海風を体で感じて、波の音をひたすら聞いて水平線をぼんやり眺める……。そんなぜいたくな時間を過ごせる場所があるからこそ、人々はハワイを愛してやまないのかもしれません。

ハワイ州では2021年1月から珊瑚礁への有害が指摘されている成分を含んだ日焼け止めの販売が禁じられています。ハワイのビーチで遊ぶときは、パッケージに「Reed Safe」と書かれたサンゴに優しい日焼け止めを使用するようにしましょう。ABCストアやスーパーで購入可能です。

監修:地球の歩き方

※当記事は、2023年1月25日現在のものです。

筆者

地球の歩き方編集

Maui Hara

制作会社オフィス・オハナの編集者・ライター。「地球の歩き方」ハワイⅠ、グアムをおもに担当する。ハワイ渡航歴は約30年。ハワイのダイナーで提供されるうっすいコーヒーが大好き。ハワイのマイベストグルメは「ニュー・ヒュン・ジェ・コリアンレストラン」のアンチャン。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。