
89. 日本人・ウズベク人夫婦経営のカフェ Ikat Boutiques Cafeはサマルカンド旅の心強い味方
2023年7月追記:現在のこのカフェは改修中で、9月以降に再オープン予定とのこと。改修期間中は、カフェから数十メートル離れたビビハニムモスクほぼ向かいの楽器店で雑貨やツアーを販売中です。詳しくはページ最下部のお店のSNSをご覧ください。
サローム(こんにちは)!
サマルカンドに滞在する旅行者なら必ず訪れるであろう、レギスタン広場やシヨブバザールなどが位置する旧市街の観光エリアですが、観光客が安心して食事できるカフェやレストランが今まであまりなかったことが悩みの種でした。評判のお店はメニューのないローカルすぎるお店だったり、ツーリスト向けのお店は味と値段が釣り合っていなかったり...。
しかし、去年(2022年)春に観光エリアど真ん中に注目のカフェレストランがオープン。何とこのお店のオーナーは、サマルカンドご出身のウズベク人のご主人と日本人の奥様のご夫婦! 旅行の際に英語や日本語が通じるか不安...とよく耳にするウズベキスタンでは本当に貴重なお店で、私たち在サマルカンド邦人も友達が旅行に来たときに自信を持っておすすめできるお店がようやくできた! とありがたがっています。今回の記事はこのサマルカンドの救世主的お店、Ikat Boutiques Cafe & Restaurantについてご紹介しましょう。

お店があるのはお土産屋が並ぶ歩行者天国カリモフ通り(旧タシケント通り)沿いで、ランドマークのビビハニムモスクの目の前。シヨブバザールからもすぐ、レギスタン広場からも徒歩10分です。なお私の勤務先のサマルカンド観光案内所はこのお店の数軒隣にあるので、このお店に行くついでにぜひお立ち寄りください。あまりの近さと居心地の良さに、お昼を食べによくここに通っているので、私の出現率はかなり高いです(笑)
店内にはこの国名物の巨大スザニや、お店の名前にもなっているイカット柄の布生地が掛かっており、目にも鮮やかな内装。テーブル席のほか、ビビハニムモスクを間近で眺められるおひとり様用カウンター席もあります。フリーWi-Fiも店内で使えます。

メニューは一通りのウズベク料理が揃っています。定番のプロフは米と具材を分けて盛り付けるサマルカンドプロフで、ソビエトアンティーク柄のどんぶりにかぶせられて出てきます。味はもちろん目でも楽しめる、唯一無二のこだわりのプロフです。

日本人に人気のラグマンは、スープに入った通常のラグマンと焼うどん風のコブルマラグマンの2種類。これまた珍しいことにコブルマラグマンには目玉焼きが載っており、これがラグマンの麺と相性抜群なのです!

カフェメニューも豊富で、日本人おなじみの味の抹茶ラテや、オリジナルメニューのアップルティー・梨ティーも。砂糖がたっぷり入ったレモンティーは私のお気に入りで、寒い時期に飲むと体が一気に温まります。お茶やコーヒーのお供に、中央アジアや中東の定番のお菓子パフラヴァもぜひ。

お店には雑貨販売スペースもあり、お土産にぴったりのかわいい小物雑貨がたくさん売られています。サマルカンドのお土産屋では、気になった商品があったとしても店主が英語を話せなかったり、値段相場が分からなかったりして困った...という声を耳にしますが、ここでは日本語で商品説明を聞けてありがたい限り。日本人目線でセレクトした、普段使いできる実用的なお土産が多いのも嬉しいところ。
扱っている布小物は現地の女性と試行錯誤して制作したオリジナル商品で、魅力的なウズベキスタンの生地で高品質な雑貨を制作しています。日本ではRishtaというショップ名(https://www.srprishta.com)でオンライン販売していますが、ここ現地のみで販売している商品もあるとのことです。


さらにオーナーご夫婦は旅行会社も経営しており、ツアーの相談などもこの場でできます。ここはサマルカンドを訪れる日本人旅行者にとって、まさに心強い味方になってくれるお店なのです。
ご主人のオビドさんは経験豊富な日本語ガイドさん。奥様の盛井さんは、雑貨バイヤーとして2021年にNHKの『世界はほしいモノにあふれてる(せかほし)』に出演された、ウズベキスタン雑貨フリーク。以前JICA青年海外協力隊観光隊員としてここサマルカンドに赴任されていた、私の大先輩でもあります。

サマルカンドやこのお店にいらっしゃる日本人観光客へのメッセージをお2人にお伺いしました。
オビドさん:「ツアーでサマルカンドにいらっしゃる方も、ぜひフリータイムを作ってご自身の足でサマルカンドの街を歩いてみてほしい。きっと新たな発見があるはずです。」
盛井さん:「サマルカンドにお越しの際に、安心して滞在してもらえるような拠点になればと、観光の中心地にカフェをオープンしました。ぜひお気軽にお越しください!」
またおすすめメニューは、他の地域のものとの食べ比べが楽しいサマルカンド風のプロフやサモサ、他の店ではあまり食べられないコブルマラグマンやホニム(薄い皮で野菜を包んで蒸した料理)。売れ筋の雑貨土産はどこでも誰でも自然に使えるイカット柄ポーチとのことでした。料理や雑貨のチョイスに迷ったときのご参考にどうぞ。
それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!
■イカット・ブティック・カフェ&レストラン Ikat Boutiques Cafe & Restaurant
- 住所
- 21 Islom Karimov ko'chasi, Samarqand
- 電話番号
- +998-99-507-6631
- 営業時間
- 08:00~21:00(予告なく変更となる可能性あり。朝晩の時間帯はクローズする場合があるため、ご来店前にご連絡くださいとのこと)
- https://www.instagram.com/ikatboutiques/
- アクセス
- レギスタン広場から徒歩10分、シヨブバザールから徒歩3分。ビビハニムモスクのすぐ近く

筆者
ウズベキスタン特派員
伊藤 卓巳
根っからのスタン系大好き人間です。まだまだ知られていないウズベキスタンの魅力や情報を、サマルカンドより愛をこめてお伝えします!
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