ドイツ、ローテンブルクに行こう!

公開日 : 2023年03月25日
最終更新 :

ローテンブルクは日本人にとっても人気がある町。
3月上旬、まだまだオフシーズンのローテンブルクを紹介します。

城壁に囲まれた町

ローテンブルクはバイエルン州の古い町で、ニュルンベルクから電車で西へ1時間ちょっと、距離にして76km。電車だと乗り換え2回。乗り換え時間もそれぞれ4分とか5分と短く、ちょっと行きにくい感じも否めませんが。
でも、恐れずに行ってみましょう!意外と上手く行くみたいですよ。

ロマンチック街道のスタート地点であること、中世の町並みが見られること、が観光地としての大きな魅力。
ただ、「中世の町並み」という部分はちょっと注意が必要です。
というのも、第二次世界大戦の最後の1週間で、アメリカ軍に約45%も町を崩壊されているからです。

ということで、正直私は、ずっと特に興味も持っていなかったのですが、それでもドイツって素晴らしい!ということを実感したいと思い、チャンスがあれば行ってみたいと密かに狙っていた町でした。

ここは城壁で囲まれた町。その外側に5つの大きな駐車場があります。そこに車を停めて、城壁内は歩いてください、というのが町の基本方針です。(もちろん例外もあります。町の中の交通量はほどほどな印象を受けました。)

町に到着したら、やはり本能的に、高いところから町を見下ろしたいものです。城壁は無料で登れます。ぐるりと一周回ると2時間半ほどかかるそうです。私が登ったときの様子を少し写真でご紹介します。(写真の上でクリックすると、拡大されます。)

  • ローテンブルクは城壁で囲まれています。

    ローテンブルクは城壁で囲まれています。

  • 城壁内側から見るとこんな感じ。

    城壁内側から見るとこんな感じ。

  • 階段を登っていけば無料で町を見下ろせます。

    階段を登っていけば無料で町を見下ろせます。

  • こんなすり減った階段は歴史を感じさせて大好き。

    こんなすり減った階段は歴史を感じさせて大好き。

  • 屋根が付いているので雨に濡れずに歩けます。

    屋根が付いているので雨に濡れずに歩けます。

  • 屋根は最初からあったわけではないそうです。

    屋根は最初からあったわけではないそうです。

  • 世界中の寄付した人の名前などが刻まれています。日本の方もたくさん。

    世界中の寄付した人の名前などが刻まれています。日本の方もたくさん。

写真を撮りながら歩いていると、なかなか先に進めません。でも、ここからならよく見えるものもたくさん。カメラのレンズを望遠に切り替えて、

  • これなんだ?

    これなんだ?

  • 答えは、家の屋根の下にある滑車。これを使って昔は何を釣り上げたのでしょうか?

    答えは、家の屋根の下にある滑車。これを使って昔は何を釣り上げたのでしょうか?

  • Olympus E-M5III、400mm F値2.5の望遠レンズでここまで迫れます。

    Olympus E-M5III、400mm F値2.5の望遠レンズでここまで迫れます。

ちなみに、シーズン中ですと、市庁舎の塔にも登れますし、城壁にある門の一つルーダー塔(Röderturm)にも登れます。観光されるときは、早めに開館時間を確認されることをお勧めします。

さて、城壁ばかりを歩いていても時間が足りないので、下界に行きましょう(笑)。

市庁舎のからくり時計

毎時0分には市庁舎隣の建物の鐘がなる、というので待ち構えていましたが、からくり人形はあまり期待しない方が良さそうです(苦笑)。
ローテンブルクでは、マイスタートルンクというお祭りが有名ですが、これは30年戦争の最中、市長がワインを一気飲みして町を救ったという歴史的な事実に基づいたお話です。そのシーンがこの仕掛け時計で見られます。

  • 正午、時計の左右の窓が開きました。

    正午、時計の左右の窓が開きました。

  • 市長が大きなコップを傾けてワインを飲み干すところ。

    市長が大きなコップを傾けてワインを飲み干すところ。

これらの写真は、Olympus E-M5III 400mmのレンズを使って撮影、(2枚目は)一部を切り抜きました。人形が飛び出てくるわけではないので、ちょっと迫力なく残念だけど、ご愛嬌。

昼食にお勧めのレストラン

さて、昼食を食べに行きましょう。オフシーズンの昼食、となると開いているお店がとても少なく、選択肢は小さい感じです。バイエルン料理以外のレストランに限定すれば、もしかしたら見つからないかもしれません。
とにかく、簡単にレストランを見つけようと思えば、この市庁舎周辺が一番、でしょう。他にも数件開いていましたので、食事に困ることはありません。

なんだか繁盛していそうなレストラン。シーズン中は、日本語のメニューもあるっぽい。
なんだか繁盛していそうなレストラン。シーズン中は、日本語のメニューもあるっぽい。
  • 店内雰囲気良いですね。

    店内雰囲気良いですね。

  • ロールキャベツ。色的に見栄えはしないけどとっても美味しい!大正解!

    ロールキャベツ。色的に見栄えはしないけどとっても美味しい!大正解!

  • トイレに行く時こんな素敵な細い場所を通り抜けていきます。

    トイレに行く時こんな素敵な細い場所を通り抜けていきます。

  • この壁とか扉、なんだか歴史を感じて好きです。

    この壁とか扉、なんだか歴史を感じて好きです。

レストラン名
Ratsstube
住所
Marktplatz 6
営業時間
11:00-21:30 (定休日 : 水曜日)
公式ホームページ
https://ratsstube-rothenburg.de/

そして、こちら↓は、私は残念ながら行けませんでした(月、火曜日は定休)が、とっても素敵だと思います。
ホテル&レストランで、ホテルは公式ホームページによると、650年前に建てられ、部屋は6室全室木組みの壁があります。
写真を見る限りとても雰囲気のある素敵なお部屋。部屋によってはバスタブもあります。
場所は、クリンゲン門と聖ヤコブ教会の間。

外観も素敵。机の足にも注目!
外観も素敵。机の足にも注目!
店名
アルトフレンキッシェ•ワインシュトゥーべ Altfränkische Weinstube
(ホテル、レストラン)
住所
Klosterhof 7
レストラン営業時間
18:00 - 23:00 (月、火曜日は定休日)
公式ホームページ
http://www.altfraenkische.de/index.html
その他
レストランでのカードの支払いは不可

町を歩いてみると

食事を終えたら、落ち着いて、また観光しましょう。
同じ中世の町とはいえ、いくつか気になるところを見てみましょう。
私もあまりドイツ国内をたくさん旅行したわけではないですが、最近は、ネルトリンゲンにも行っていますからそこと比較してみましょう。同じように城壁で囲まれている、という共通点がありますね。町の規模も同じ感じ。調べてみると、人口も、ネルトリンゲンが20,644人、ローテンブルクが11,238人。意外と規模が小さいのですね。
ネルトリンゲンも、ローテンブルクも両方とも木組みの家が並ぶ町です。
この木組みの家は、ドイツ語ではFachwerkhausと呼びます。写真映えするし、本当に素敵です。

木組みの家。なんとなくかわいいのはなぜ?
木組みの家。なんとなくかわいいのはなぜ?

城壁の近くに、ゲアラッハ鍛工場(Gerlahschmiede)があります。これはローテンブルク内に数ある木組みの家の中でも最も美しいと言われる建物だそうです。1967年までは鍛工場として使われており、第二次世界大戦で崩壊、1951年に忠実に再建されたもので、現在は個人の所有のため、外から見るのみですが、城壁(ルーダー門近く)から是非探してみてください。写真は、こちらです。↓

ゲアラッハ鍛工場は、今では個人所有の家ですが、暖かい季節は窓べや庭の植物がさらに雰囲気を盛り上げるのだそうです。
ゲアラッハ鍛工場は、今では個人所有の家ですが、暖かい季節は窓べや庭の植物がさらに雰囲気を盛り上げるのだそうです。

そして町を歩いていると、多くの家に看板があったり、石のベンチがあったりするのが目につきました。
やっぱり、どこかに町の特色って見えるものなんですね。やはり自分の目で見ないと分からないなあ、と実感。

  • 彫刻やドアなど古い建物の良さもたくさん

    彫刻やドアなど古い建物の良さもたくさん

  • 通りによってはどこもかしこも看板が

    通りによってはどこもかしこも看板が

  • それぞれの看板、かなりおしゃれです。

    それぞれの看板、かなりおしゃれです。

  • 歩道の隅に石のベンチが

    歩道の隅に石のベンチが

  • こちらは歴史を感じるベンチですね。

    こちらは歴史を感じるベンチですね。

  • 家と家の隙間がちょっとだけある。

    家と家の隙間がちょっとだけある。

  • ここも隙間

    ここも隙間

  • そしてここも隙間

    そしてここも隙間

歴史を感じる豪華な家もいくつもありますし、色合いもかわいい。日本人ウケするの、とっても納得。そしてあちこちで素敵な写真が取れそうな背景に出会うのです。ですから、ふらふら歩くのも、とっても楽しい町です。

とはいえ、せっかくなので、定番スポットでも写真を一枚。

ちょうど中国人団体旅行客と同じタイミングでここに来ました(笑)
ちょうど中国人団体旅行客と同じタイミングでここに来ました(笑)

定番ついでに、もう一つ、定番。
お土産ですが、ここに来たらやっぱりシュネーバルでしょうか。
クリスマスマーケットなどで他の土地でも見かけますが、どうやら本場はここローテンブルク。
日持ちがするので日本へのお土産としても持ち帰ることが可能ですが、壊れやすいのでお土産用に素敵な缶を選んで、そこに入れてもらって買うと良いでしょう。1個、2個、4個、6個入りの、町のイラストが描かれた缶がありました。

ショーウィンドウ越しで失礼します。結構な大きさです。専門店やパン屋さんで購入出来ます。
ショーウィンドウ越しで失礼します。結構な大きさです。専門店やパン屋さんで購入出来ます。

シュネーバルのオリジナルは、粉砂糖をかけただけのもの。1個2.50ユーロから。

さあ、続いて教会にも目を向けたい。私は教会好きです。色々な建築様式に触れるのも素敵ですが、例えば同じゴシックでも色々雰囲気が違うと思います。この町で外せないのは、聖ヤコブ教会(1311-1485建設)に行ってみましょう。

聖ヤコブ教会(城壁から望遠で撮影)
聖ヤコブ教会(城壁から望遠で撮影)
  • 外観の写真は大きすぎて広角レンズがないと撮影できません。

    外観の写真は大きすぎて広角レンズがないと撮影できません。

  • 広くて明るい教会内部

    広くて明るい教会内部

  • ステンドグラスも立派なものです。

    ステンドグラスも立派なものです。

  • 木彫り

    木彫り

  • 天井も注目!

    天井も注目!

  • 祭壇

    祭壇

  • パイプオルガン

    パイプオルガン

教会名
聖ヤコブ教会 St. Jakob
開館時間
1〜3月、11月 12:00-15:00(土日の14時半ガイド付きツアーあり)
4〜10月 10:00-18:00(11時、14時半にガイド付きツアーあり、但し日曜日と祝日はミサの直後10時半から)
クリスマスマーケットの時期 10:00-17:00
住所
Kirchplatz
入館料
3.50ユーロ

ああ、疲れた!と思ったら、やっぱり喫茶店に入りたいですね。事前に調べておいた気になる喫茶店へ行ってきました。

  • 横向きの写真に収まりきらなかったけれど、ちゃんと木組みの家です。

    横向きの写真に収まりきらなかったけれど、ちゃんと木組みの家です。

お店の中はおとぎの国のよう。夢見る少女のイメージです。アンティーク調で柔らかい色合い、ガチャガチャと物はたくさんあるのだけれども、雑風景でない。雑貨屋さんのような雰囲気を持ち、実際喫茶店として以外にも、色々なものを脇で売っています。
地元の人に人気があるらしいのですが、客層は若い人ばかりでなく、意外と年齢層が広いイメージ。かなり繁盛している印象を受けました。お陰で店内、カメラを構えると迷惑そうだったので、遠慮しました。でも、なんとなく雰囲気伝わるかしら?
宿泊施設(Ferienwohnung)も併設されています。

店名
カフェ・アインツィクアーティック(唯一無二のカフェ) Café Einzigartig
住所
Galgengasse 33

いかがでしたか?
私も仕事で出かけた際に少し観光しただけなのですが、次回行くときは、もっと調べて良い季節に行きたいです。電車の便が良ければもっと良いのですが、それでもやはり世界中の観光客を魅了する街だけある!
ドイツって、やっぱり素敵だな、と改めて思った1日でした。

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