
ドイツ、ローテンブルクに行こう!
ローテンブルクは日本人にとっても人気がある町。
3月上旬、まだまだオフシーズンのローテンブルクを紹介します。

城壁に囲まれた町
ローテンブルクはバイエルン州の古い町で、ニュルンベルクから電車で西へ1時間ちょっと、距離にして76km。電車だと乗り換え2回。乗り換え時間もそれぞれ4分とか5分と短く、ちょっと行きにくい感じも否めませんが。
でも、恐れずに行ってみましょう!意外と上手く行くみたいですよ。
ロマンチック街道のスタート地点であること、中世の町並みが見られること、が観光地としての大きな魅力。
ただ、「中世の町並み」という部分はちょっと注意が必要です。
というのも、第二次世界大戦の最後の1週間で、アメリカ軍に約45%も町を崩壊されているからです。
ということで、正直私は、ずっと特に興味も持っていなかったのですが、それでもドイツって素晴らしい!ということを実感したいと思い、チャンスがあれば行ってみたいと密かに狙っていた町でした。
ここは城壁で囲まれた町。その外側に5つの大きな駐車場があります。そこに車を停めて、城壁内は歩いてください、というのが町の基本方針です。(もちろん例外もあります。町の中の交通量はほどほどな印象を受けました。)
町に到着したら、やはり本能的に、高いところから町を見下ろしたいものです。城壁は無料で登れます。ぐるりと一周回ると2時間半ほどかかるそうです。私が登ったときの様子を少し写真でご紹介します。(写真の上でクリックすると、拡大されます。)
写真を撮りながら歩いていると、なかなか先に進めません。でも、ここからならよく見えるものもたくさん。カメラのレンズを望遠に切り替えて、
ちなみに、シーズン中ですと、市庁舎の塔にも登れますし、城壁にある門の一つルーダー塔(Röderturm)にも登れます。観光されるときは、早めに開館時間を確認されることをお勧めします。
さて、城壁ばかりを歩いていても時間が足りないので、下界に行きましょう(笑)。
市庁舎のからくり時計

毎時0分には市庁舎隣の建物の鐘がなる、というので待ち構えていましたが、からくり人形はあまり期待しない方が良さそうです(苦笑)。
ローテンブルクでは、マイスタートルンクというお祭りが有名ですが、これは30年戦争の最中、市長がワインを一気飲みして町を救ったという歴史的な事実に基づいたお話です。そのシーンがこの仕掛け時計で見られます。
これらの写真は、Olympus E-M5III 400mmのレンズを使って撮影、(2枚目は)一部を切り抜きました。人形が飛び出てくるわけではないので、ちょっと迫力なく残念だけど、ご愛嬌。
昼食にお勧めのレストラン
さて、昼食を食べに行きましょう。オフシーズンの昼食、となると開いているお店がとても少なく、選択肢は小さい感じです。バイエルン料理以外のレストランに限定すれば、もしかしたら見つからないかもしれません。
とにかく、簡単にレストランを見つけようと思えば、この市庁舎周辺が一番、でしょう。他にも数件開いていましたので、食事に困ることはありません。

- レストラン名
- Ratsstube
- 住所
- Marktplatz 6
- 営業時間
- 11:00-21:30 (定休日 : 水曜日)
- 公式ホームページ
- https://ratsstube-rothenburg.de/
そして、こちら↓は、私は残念ながら行けませんでした(月、火曜日は定休)が、とっても素敵だと思います。
ホテル&レストランで、ホテルは公式ホームページによると、650年前に建てられ、部屋は6室全室木組みの壁があります。
写真を見る限りとても雰囲気のある素敵なお部屋。部屋によってはバスタブもあります。
場所は、クリンゲン門と聖ヤコブ教会の間。


- 店名
-
アルトフレンキッシェ•ワインシュトゥーべ Altfränkische Weinstube
(ホテル、レストラン) - 住所
- Klosterhof 7
- レストラン営業時間
- 18:00 - 23:00 (月、火曜日は定休日)
- その他
- レストランでのカードの支払いは不可
町を歩いてみると
食事を終えたら、落ち着いて、また観光しましょう。
同じ中世の町とはいえ、いくつか気になるところを見てみましょう。
私もあまりドイツ国内をたくさん旅行したわけではないですが、最近は、ネルトリンゲンにも行っていますからそこと比較してみましょう。同じように城壁で囲まれている、という共通点がありますね。町の規模も同じ感じ。調べてみると、人口も、ネルトリンゲンが20,644人、ローテンブルクが11,238人。意外と規模が小さいのですね。
ネルトリンゲンも、ローテンブルクも両方とも木組みの家が並ぶ町です。
この木組みの家は、ドイツ語ではFachwerkhausと呼びます。写真映えするし、本当に素敵です。

城壁の近くに、ゲアラッハ鍛工場(Gerlahschmiede)があります。これはローテンブルク内に数ある木組みの家の中でも最も美しいと言われる建物だそうです。1967年までは鍛工場として使われており、第二次世界大戦で崩壊、1951年に忠実に再建されたもので、現在は個人の所有のため、外から見るのみですが、城壁(ルーダー門近く)から是非探してみてください。写真は、こちらです。↓

そして町を歩いていると、多くの家に看板があったり、石のベンチがあったりするのが目につきました。
やっぱり、どこかに町の特色って見えるものなんですね。やはり自分の目で見ないと分からないなあ、と実感。
歴史を感じる豪華な家もいくつもありますし、色合いもかわいい。日本人ウケするの、とっても納得。そしてあちこちで素敵な写真が取れそうな背景に出会うのです。ですから、ふらふら歩くのも、とっても楽しい町です。
とはいえ、せっかくなので、定番スポットでも写真を一枚。

定番ついでに、もう一つ、定番。
お土産ですが、ここに来たらやっぱりシュネーバルでしょうか。
クリスマスマーケットなどで他の土地でも見かけますが、どうやら本場はここローテンブルク。
日持ちがするので日本へのお土産としても持ち帰ることが可能ですが、壊れやすいのでお土産用に素敵な缶を選んで、そこに入れてもらって買うと良いでしょう。1個、2個、4個、6個入りの、町のイラストが描かれた缶がありました。

シュネーバルのオリジナルは、粉砂糖をかけただけのもの。1個2.50ユーロから。
さあ、続いて教会にも目を向けたい。私は教会好きです。色々な建築様式に触れるのも素敵ですが、例えば同じゴシックでも色々雰囲気が違うと思います。この町で外せないのは、聖ヤコブ教会(1311-1485建設)に行ってみましょう。

- 教会名
- 聖ヤコブ教会 St. Jakob
- 開館時間
-
1〜3月、11月 12:00-15:00(土日の14時半ガイド付きツアーあり)
4〜10月 10:00-18:00(11時、14時半にガイド付きツアーあり、但し日曜日と祝日はミサの直後10時半から)
クリスマスマーケットの時期 10:00-17:00 - 住所
- Kirchplatz
- 入館料
- 3.50ユーロ
ああ、疲れた!と思ったら、やっぱり喫茶店に入りたいですね。事前に調べておいた気になる喫茶店へ行ってきました。

お店の中はおとぎの国のよう。夢見る少女のイメージです。アンティーク調で柔らかい色合い、ガチャガチャと物はたくさんあるのだけれども、雑風景でない。雑貨屋さんのような雰囲気を持ち、実際喫茶店として以外にも、色々なものを脇で売っています。
地元の人に人気があるらしいのですが、客層は若い人ばかりでなく、意外と年齢層が広いイメージ。かなり繁盛している印象を受けました。お陰で店内、カメラを構えると迷惑そうだったので、遠慮しました。でも、なんとなく雰囲気伝わるかしら?
宿泊施設(Ferienwohnung)も併設されています。
- 店名
- カフェ・アインツィクアーティック(唯一無二のカフェ) Café Einzigartig
- 住所
- Galgengasse 33
いかがでしたか?
私も仕事で出かけた際に少し観光しただけなのですが、次回行くときは、もっと調べて良い季節に行きたいです。電車の便が良ければもっと良いのですが、それでもやはり世界中の観光客を魅了する街だけある!
ドイツって、やっぱり素敵だな、と改めて思った1日でした。

筆者
レーゲンスブルク特派員
吉村 美佳
バックパッカー歴11年で約25カ国訪問。2002年12月よりドイツ。レーゲンスブルク公認現地ガイド。
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