オランダ最大級2023年「ロッテルダム・マラソン」大会

公開日 : 2023年04月22日
最終更新 :

1981年に200名の参加者から始まったロッテルダム・マラソン (NN Marathon Rotterdam)は、以来毎年4月に開催されアムステルダム、ハーグなどのマラソン大会を凌ぐ、オランダ最大規模のマラソン大会となりました。

昨年は925000人(出典:“Press” Rotterdam Marathon B.V.)以上の観客が現地に駆けつけたという本大会、第42回である2023年度は、先週末の4月16日に日本人の市田孝選手たちを含む、ランナー16849人が参加し、盛況のうちに終わりました。家族の応援で現地に出向いた際の様子を、以下にレポートします。

イベント盛りだくさんのスポーツ期間

過去に3度の世界記録が打ち出されたロッテルダム・マラソンは、フルマラソン(42.195km)のほかに、大会2日前のマラソン・スポーツ・エキスポに始まり、前日のウォーキング、子供向けの大会など、全部で3日間に渡る“スポーツ・イベント”でもあります。

ウォーキング大会のゴール地点
ウォーキング大会のゴール地点

走行(歩行)距離や対象年齢も細かく分かれているので、初心者や子供でも気軽にチャレンジできます。参加者は当日を含めたこの3日間のうちに、自分のゼッケンを大会本部まで取りに行かなければなりません。

ほかの大きな大会同様、スポーツ用品のブースやカフェ、世界中のマラソン大会の宣伝があったりと活気に満ちているので、応援者としては大会そのものよりも実は、こちらの方が毎回楽しみだったりします。

名前をサインするボードがあったり、メダルと一緒に記念撮影ができるフォトコーナーが設置されていたりと、思い出作りにピッタリの仕かけがたくさんありました。

炭水化物でパワーチャージ「パスタ・パーティー」

カウンターにてゼッケンと記念品のTシャツを無事もらったあとは、大会主催の「パスタ・パーティー」へ参加しました。なんのことはない、ただのパスタ類をメイン(というより、本当にパスタ程度しかない)にしたビュッフェ・ディナーですが、ランナーとしては前日に炭水化物をとっておきたいようで? エントリーと同時に予約したそうです。

ワンドリンクつきでひとり€20、2時間制の食べ放題ですが、きちんと時間を見ておかないと、来るなり早々切り上げないといけない人たちもいました。

ランナーにうれしい、サービス満点のロッテルダム・マラソン

そうして迎えた大会当日は、前夜に降った雨のおかげで気温も下がり曇り。観客には寒くてイマイチの天気でも、実際にランナーとして走る身にとっては暑すぎず、「最高のコンディション」なんだとか。スタート地点はエラスムス(Erasmus)橋ですが、一部¼マラソンの参加者と開始時刻が重なり、夫は始めそちらの方の列に迷い込んでしまい焦ったそうです。

オランダを観光していると、どこに行っても平坦で坂などまるでないようですが、本大会のマラソンコースもやはり終始フラットで走りやすいため、好タイムが出ることで知られているそうです。

ところで、ゼッケンについてですが通常は番号だけが記載され、今回のように名前まで併記されていることはあまりなく、貴重だそうです。おかげで沿道の見知らぬ観客から名指しで応援され、励みになったとのことです。

ゴールまで残り500mとなるコールシンゲル(Coolsingel)通りに入るとさすがはテクノ大国、“ロッテルダム・テクノ”というジャンルがあるほどテクノ音楽が人気なせいか、DJの軽快なトークとスピンするビートで観客も身体と頭を揺らし応援、これはランナーにとってもテンションが上がり、ありがたいそうです。

予想はしていましたが、やはりゴール地点は当日封鎖されており、連なる観客でコースはほとんど見えず、ほかの大会のようにフィニッシュを写真に収めるどころか、1枚も撮ることができず失敗しました。こういう場合はさっさと諦めて、もっと手前の人混みがまだ少ない地点から応援すべきだと学びました。

ここら辺で待ち構えるべきでした……
ここら辺で待ち構えるべきでした……

世界的にも参加者、観客動員数が多い大会のひとつに入るロッテルダム・マラソンでは、国内のみならず英米カナダ、オーストラリアでも生中継され、ウェブサイトではこれらの国に加えアイルランドからもストリーム配信が観られるそうです。

来年2024年の開催日は4月13日と14日で、今年の大会参加費は€97.5でした。幅広い年齢層とレベルに開放された、走りやすいロッテルダム・マラソンにぜひともチャレンジしてみたい! という方は、以下の公式ウェブサイトからどうぞ。

◼️
ロッテルダム・マラソン (NN Marathon Rotterdam

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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