【京都】平安歌人も詠った太田神社の「カキツバタ」

公開日 : 2023年05月05日
最終更新 :
筆者 : Akio

5月5日。北区上賀茂の山裾にある神社「大田神社」に行って来ました。
神社では今、杜若(カキツバタ)が見頃を迎えています。
太田神社の御祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)芸能上達・長寿の神様です。

平安時代の人たちも楽しんだという、大田神社の杜若。
カキツバタが野生群落する「大田の沢」は、深泥池(みどろがいけ)と同様に、
一万年以前からの湿原地帯の名残との事です。

沢の周りではツツジも見頃です。

大田の沢には、約2万5000株のカキツバタが自生していて、
昭和14年に国の天然記念物に指定されています。

平安歌人が詠った「カキツバタ」の花

平安時代から愛でられてきたカキツバタ。

太田の沢のカキツバタを、平安時代の歌人・藤原俊成(1114年~1204年)は、
和歌に詠まれています。

「神山や 大田の沢のかきつばた  深き頼みぞ色にみゆらむ」

見頃を迎えた、2023年のカキツバタ。
新緑を渡る風に揺れています。

カキツバタは、ひと株で3回花を咲かせます。

花の形はあやめに似ています。
「かきつばた」と「あやめ」の見分け方ですが、「かきつばた」は
花の中心に白い線が入っていて、葉の中心の脈は「あやめ」と比べて目立ちません。

「カキツバタ」の花の色は薄紫。
色が美しいですね。
五月の風に揺れる太田神社のカキツバタでした

太田神社

住所
〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山340
拝観料
カキツバタの時期 育成協力金300円
拝観時間
日の出~日没
アクセス
京都駅から京都市営バス4号系統「上賀茂神社前」下車して徒歩。
四条河原町から京都市営バス46号系統「上賀茂神社前」下車して徒歩。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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