今年もカンヌ国際映画祭が開幕、旅行者目線で楽しむ映画祭のポイント

公開日 : 2023年05月19日
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第76回カンヌ国際映画祭(2023年5月16日〜27日)が南仏のカンヌで現在開かれてます。今年の日本関連映画は、是枝監督『怪物』が2日目の17日に公式上映されたのを皮切りに、北野武監督『首』、二ノ宮隆太郎監督『逃げきた夢』、ヴィム・ヴェンダース監督および役所広司さん主演『PERFECT DAY』が出品されています。この時期に町の様子を感じてみたい人のために、現地の様子をお伝えします。

多くの人でごった返すカンヌ市内

昨年もほぼ人は戻ってきた印象を受けたのですが、今年はコロナ禍前と遜色ない町の混雑具合です。カンヌの目抜通りであるクロワゼット通りには人があふれ、カフェやレストラン多くの人が食事やおしゃべりを楽しんでいます。そして何よりも、コロナ禍ではなかなか参加できていなかった中国の映画関係者やメディア関係者が増えた印象を受けました。

カンヌ国際映画祭は、新作についての報道のほかに、作品の売り込みなどをビジネスの場である「マルシェ・ドゥ・フィルム」が合わさったイベントです。そのためメディアおよび映画関係者しか会場内に入ったり、出品作品を鑑賞することはできません。

しかし、「監督週間」「批評家週間」「ACID」といった部門については、クロワゼット通りのラ・マルメゾン(住所:47 Boulevard de la Croisette)に映画祭期間中に設置されるオフィスでは、一般向けにチケットが販売されています。また海岸で夜に屋外上映される「シネマ・ド・プラージュ」は誰でも無料で鑑賞できます。

宿泊場所をどう確保するか

映画祭の開催時期は関係者が市内に殺到しますので、ホテルは争奪戦。値段は数倍に跳ね上がり、その値上がったホテルの中でも、質と値段が釣り合ったものは早々になくなります。

ただ、全く取れないわけではなく、直前で変わる関係者の映画祭スケジュールで常に空室に動きはありますから、時々良い条件ものがパッと現れることもあります。どうしてもこの時期にカンヌ市内に泊まりたいということであれば、こまめなチェックをおすすめします。

またはカンヌの隣町などであれば空室はあります。夜遅くまで市内に滞在したいのか、それとも日中だけ映画祭の雰囲気を感じられれば良いのか、旅行と予算のバランスで宿泊先を決めてみてください。

期間中は映画祭公式グッズをお土産に

カンヌ国際映画祭の期間中は、町中に映画祭オフィシャルグッズのショップが数カ所設営されます。ピンバッジなどの小物類からTシャツなど衣類まで。今年の映画祭のロゴが入ったグッズが幅広く売られていますので、土産物探しにのぞいてみると楽しいです。

私のおすすめは映画祭のポスター。毎年とてもセンスの良いデザインで、今年はフランス人俳優カトリーヌ・ドヌーヴが掲載されています。飾れば一気に室内が映画祭の雰囲気になりますよ。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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