ロワール旅行で立ち寄りたいアンジェのパン屋「ブーランジュリー・コルネイユ」
パリの南西ロワール川沿いはお城巡りの定番エリアですが、そのペイ・ド・ラ・ロワール地域圏にある町アンジェに、フランス・バゲットコンクールを日本人として初めて優勝した成澤芽衣さんのお店「ブーランジュリー・コルネイユ」があります。パリから高速列車TGVで1時間半、今年2023年3月にオープンしたばかりの同店に行ってきました。
とにかくお腹を空かせてお店を訪れよう!
アンジェは、元はアンジュー家の公国都市として栄た町で、アンジェ城内に展示されている『ヨハネの黙示録のタピストリー』は特に有名です。パリから向かうと玄関口になるのが、中心地の南側に位置するアンジェ・サン・ロー駅。そこから北へ徒歩5〜10分ほど歩くと、商店が集まる中心街に到着します。
成澤さんのブーランジュリー・コルネイユがあるのは、その中心街、ヴォルテール通りとコルネイユ通りが交差する場所です。赤いファサードが印象的で、店構えから美味しさが伝わってきます。
では、入ってみましょう。店内に並んでいるパンは、どれも美味しそうなものばかり。胃袋の広さには限界がありますし、パリからは通うには遠いので、実際にどれを買おうか迷う迷う……。結局、成澤さんとご相談しつつ、バゲットから各種ヴィエノワズリーまで色々と購入しました。
ちなみに、成澤さんはフランス・バゲット・コンクールだけでなく、アルザスのパン屋で働いていた時には、アルザスのガレット・デ・ロワ・コンクールでも金賞を受賞しています。
店内は、パン屋には珍しいオープンキッチンです。タイミングが合えば、目の前で成澤さんたちがパンやお菓子作りをしている現場に立ち会うことができます。
こだわりあふれる店内の雰囲気も必見
成澤さんはブーランジュリー・コルネイユを2023年3月にオープンさせたのですが、じつはこのお店、以前はパン職人としてMOF(国家最優秀職人章)を持つリシャール・リュアンさんのお店でした。成澤さん自身も大変尊敬しているパン職人だそうで、リュアンさんの元で働きつつ、独立と店舗探しのタイミングでお店を譲ってくれないかとリュアンさんに掛け合ったのだとか。
お店のデザインやオープンキッチンとなっている内装など全てを気に入っているそうで、結果、リュアンさんが持っていた2店舗のうち1つを買い取り、現在の成澤さんのお店となっています。
2016年の渡仏から、キャリアを重ねて2023年にフランスでお店を開店するに至った成澤さんのこれまでは、並大抵の努力ではなかったはず。ブーランジュリー・コルネイユに並ぶパンの美味しさの厚みは、そんな成澤さんの意思の積み重ねが表れているように思いました。
- 名称
- ブーランジュリー・コルネイユ(Boulangerie Corneille)
- 住所
- 14 Rue Corneille 49100
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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