台湾の屋台は朝から大賑わい!現地在住ライター推薦の台湾朝ごはんメニュー5選

公開日 : 2023年08月30日
最終更新 :

旅行の醍醐味のひとつが朝ごはんという方は多いですよね! 訪れた土地やホテルによって趣向を凝らした朝ごはんが出るとついつい食べ過ぎてしまうという方も多いはず! 台湾は食事を外食で済ませることが多く、朝ごはんも店で食べる人が多いです。せっかく台湾に来ているのだから現地の方と同じく外食で朝ごはんを楽しみたいという方に筆者おすすめのメニューをご紹介します。

  • 台湾は外食文化
  • 筆者一押しの台湾のメジャーな朝食メニュー5選!
    • 蛋餅(ダンピン)
    • 飯糰(ファントアン) 
    • 焼餅油條(サオビンヨウティアオ)
    • 湯包(タンバオ)
    • 水煎包(スエジェンバオ)

台湾は外食文化

台湾では各地に多くの飲食店があり、そのほとんどが朝早くから夜遅くまで営業しています。台湾では食事を外食で済ませる人が多いといわれていて、学生や単身者向けのアパートにはそもそもキッチンがないアパートもあったりします。 台湾の外食文化が盛んな理由に関して台湾在住の筆者が感じる主な原因は3つです。

【1】共働き世帯の多さ
台湾は共働きの世帯がとても多く、仕事が終わった後に料理を作るのはとても大変です。手間暇がかかる料理を毎日してバタバタと大変な思いをするくらいなら、手間をかけず外で食べようというのはとても合理的です!

【2】手頃な価格
台湾の飲食店は店にもよりますが総じて飲食代が安いです。そのため特に単身者にとっては1人分の料理を作るために材料を全て購入して水道光熱費をかけながら自炊をするよりも時間もお金も労力も抑えられます。

【3】できたての温かい料理が好き
台湾では調理したての温かい料理こそおいしいという考えがあり、調理から時間がたって冷めた料理は好まれません。(一部例外もあります)そのため、日本のように料理を作り置きすることはメジャーではなく、お腹がすいたらすぐにできたての料理が食べられる外食文化が根付いたのかもしれません。

このように、外食文化が根付いている台湾ですが、特に朝食においては気軽に手早く食べられる料理を提供している屋台や小吃店が多くあり、どの地域でも地元に愛される“朝ごはんの店”が必ずあります。出勤前や通学前にお気に入りのお店で朝ごはんを買って仕事場や学校で食べるのが台湾スタイルです。時間がある旅行者の場合はお店でゆっくり朝ごはんを楽しむのもおすすめです。とにかく値段が安く朝からたくさん食べられます!

筆者一押しの台湾のメジャーな朝食メニュー5選!

蛋餅(ダンピン)

台湾の朝ごはんを代表する蛋餅。
小麦粉、片栗粉などで焼いたものに卵を挟んで巻いた食べ物。
ちょっぴり塩味がクセになる簡単で軽めな朝食メニューです。プレーン以外にも最近ではチーズを入れたり、ベーコンやツナを入れたりとお店によってもいろいろなな味付けがあります。豆乳を合わせてオーダーすると立派な朝ごはんのセットになります。

台北でおいしい蛋餅が食べられるお店といえば「秦小姐豆漿店」です。
台北メトロ小巨蛋駅から徒歩7分くらいにあるローカルで人気の豆乳なのですが、ここの蛋餅は外がパリッ、中がモチっと柔らかで筆者がぜひおすすめしたいお店のひとつです。日本人にファンの多い鹹豆漿(シェンドウジャン)の名店でもあります!

秦小姐豆漿店

住所
台北市松山區延吉街7之6號
営業時間
5:30〜13:30
日本語メニュー
あり

飯糰(ファントアン) 

紫米の飯糰が包まれて並んだもの
紫米の飯糰が包まれて並んだもの
飯糰を作っているところ
飯糰を作っているところ

台湾にも飯糰(ファントアン)という、朝ごはんによく食べられる台湾おにぎりがあります。
よく見る日本のおにぎりが三角ならば、台湾おにぎりは俵状の長細く大きくずっしりとしたものです。なかには揚げパンや漬物、ゆで卵、肉そぼろ、野菜など店によってそれぞれ入っている具材が違います。ご飯の部分は白ごはんもあれば五穀米で作っているお店もありさまざまです。餅米を使っている店もあり結構腹持ちがいいものです。これに豆乳や飲み物を買って台湾朝ごはんの完成!

台北市内で握りたての飯糰を食べたい方におすすめなのは「劉媽媽飯糰」です。
地味に嬉しいサービスが、5元追加で白米を混合米か紫米に変更できるところ。紫米はアントシアニンがとても豊富で強い抗酸化作用があるので老化防止にはうってつけです!
具材も全てていねいに仕込まれていて、何を選んでもはずれなし! 紫米は早めに行かないと売り切れる場合があるのでご注意ください。

劉媽媽飯糰

住所
台北市中正區杭州南路二段88號
営業時間
5:00~11:00
定休日
月曜日

焼餅油條(サオビンヨウティアオ)

焼きたての焼餅に油條を挟んでいるところ
焼きたての焼餅に油條を挟んでいるところ
揚げたての油條
揚げたての油條

焼餅油條(サオビンヨウティアオ)とよばれる台湾では定番の朝食メニューです。

釜で焼いたパリッとした生地の焼餅(サオビン)に小麦粉に膨張剤を入れて油で揚げた油條(ヨウティアオ)を挟んだもので、小麦の香ばしさや焼餅と油條の食感の違いを楽しめる炭水化物メニューです。
豆乳を一緒にオーダーし、焼餅油條とともに食べるのが台湾流! 朝から揚げパン…と思うかもしれませんが、豆乳の優しい味が焼餅油條の脂っこさを和らげ、不思議と朝からでも食べれてしまいます!

筆者おすすめのお店は後述の湯包とともにお伝えします!

湯包(タンバオ)

行列の朝食の店
行列の朝食の店
蒸しあがったせいろに入ったホカホカ湯包
蒸しあがったせいろに入ったホカホカ湯包

湯包(タンバオ)は、日本でいうところの肉まんです。
ただ、日本の肉まんよりは生地がもっちりしっとりしていて旨みの肉汁があふれ出てくるのが湯包の特徴です。
朝は体温が上がり切っていないので、熱々の湯包をほおばると、体も頭もしっかり目覚めます。

焼餅油條とともに筆者が紹介したいお店は、

台湾南部の高雄には朝4時台から営業している「興隆居」という行列必須の超人気店があり、地元民や旅行客で常に多くの人が訪れています。お店の名物メニューは肉汁がたっぷりの湯包。この店を訪れるほとんどの人が買って帰る人気メニューです。

店内にはほかにもグワバオや湯包、ローポーガオ、饅頭、餃子などがありどれもおいしいですよ! ここの焼餅油條はネギ入りの卵焼きが入った燒餅夾葱蛋というメニュがあり、炭水化物だけではなくたんぱく質もしっかり補えます!

興隆居

住所
高雄市前金區六合二路186號
営業時間
4:30〜11:30

水煎包(スエジェンバオ)

持ち帰りの水煎包
持ち帰りの水煎包

水煎包は台湾の夜市や朝食の店、町の屋台でよく目にする蒸し焼きで調理した小籠包のような料理です。(厳密には皮の製法が異なるので、小籠包を焼いた料理ではありません)

餡にはニラまたはキャベツに、干しエビ、春雨などの具材が入っています。軟らかくてジューシーな餡とパリッとした外側の生地が絶妙で、一口食べると中から肉汁があふれ出るのでやけど注意です。
餃子のような一口サイズの水煎包は、しっかりとした味わいの台湾グルメで値段も1個5元程(約23円)と手頃です。たいていは袋や箱に串を付けて提供されるので、たこ焼きを食べる時のように突き刺して食べます。

高雄ローカルなお店ですが、筆者が一押しのお店は市内に3店舗を構える高雄果貿來來豆漿です。ここの水煎包はパリッとした皮にジューシーな肉汁がたまりません! 水煎包だけでなく、小麦粉の皮で色々なものを包んで焼いた餅(日本人が想像する餅ではない)料理がたくさんあります。蘿蔔絲餅(大根入り)、芝麻餅(ゴマ味)、花生餅(ピーナツ味)、豆沙餅(こし餡味)、焼き餃子や蛋餅、など選ぶのに苦労しそうです。豆乳、紅茶などのドリンクも販売しているので、その場で買ってホテルの部屋でゆっくり食べるのもありです!

高雄果貿來來豆漿 前金店

住所
高雄市前金區自強一路47之1號
電話番号
07-281-8512
営業時間
5:00〜11:00

おいしくて手軽に楽しめる台湾朝ごはんの数々。みなさまもぜひ現地台湾で現地の人を真似て台湾グルメ楽しんでみてください!

監修:地球の歩き方

筆者

台湾特派員

前田 公子

台湾の高雄在住。台湾人と結婚して20年。台湾の日常生活発信しています。

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