シリコンバレー北端サンマテオへ鉄道&バスの旅
私事ですが、7月末に歯の治療の見積もりが日本円で150万円以上の額に愕然としました。奈落の底、不安のどん底になりながら、セカンドオピニオンを聞くために急遽、サンマテオの歯医者さんに行ってきました。その時に乗った4年ぶりのカルトレインとサムトランズとサンマテオで食べた”油そば”の話しです。
案外”乗り鉄”な私ですがカルトレインに乗車するのは2019年以来で診察と言え旅行気分でした。カルトレインは、サンフランシスコとシリコンバレー間の通勤列車で平日の通勤時間帯は本数多いです。各駅停車(Local )、主要な駅のみ停車(Baby Bullet Express)、週末運行、ホリデー運行、イベント特別運行などわりに細かく運行スケジュールがあります。今年1月ミュニTラインが開通したことで、ダウンタウンからのアクセスが格段に良くなりました。
運賃はクリッパーカード®︎を利用すると割引になりますので、ベイエリアにお住まいや数日間滞在の際でもあった方が手間も省けておすすめです。
クリッパーカード®︎:https://www.clippercard.com/ClipperWeb/
乗車前に必ずする事は、クリッパーカードを駅構内あちこちにある端末にタップしてください。グリーンのライトで”Travel OK”と表示されます。うっかり忘れても乗車前に係員の方が端末を持っていますので、必ず提示してください。車内検札もありもしタップしていなかった場合は、違反取り締まり対象になりますのご注意くださいね。券売機もあるのでそちらで購入も可能。ゾーン料金制となっています。ちなみに目的地サンマテオはゾーン2
上の座席は一人がけ、下の座席は二人がけ、車両の端っこは向かい合い座席になっています。
定刻に出発。ソーマ地区の再開発は普段目にしていますが、上から眺めると工事している様子がよく分かります。最初の停車駅となる「22nd St」は、4年前とは格段に乗客数が増えていてびっくりしました。「Bayshore」「 South San Francisco」周辺は草地が残っていますが宅地開発計画があり、サンフランシスコ都市圏が広がっているのが感じられます。進行方向左側は101号線沿い、池やサンフランシスコ湾、右は丘に沿ってサムトランズの路線バスのルートです。
「San Bruno」を過ぎ、サンフランシスコ空港を過ぎて「 Millbrae Transit Center」はBARTとの連絡口があり少々停車「 Burlingame」を過ぎて、目的の駅「San Mateo」到着。各駅停車で約35分です。
8月7日からスケジュールが変更になるとの事、近々利用される方↓ご覧ください
カルトレイン:https://www.caltrain.com
サンマテオ・ダウンタウン:温故知新が渾然一体ベイエリアで人気の住宅都市
シリコンバレー北端の都市サンマテオは人口が10.5万人。YouTubeのある街としても知られ、テック企業が多いのですが、趣のある建物も多く残されています。今輝ける人達と歴史が素敵に共存しています。地中海性の温暖な気候でとにかく空が青い青い!ベイエリアでも人気の住宅都市です。日系人の方も多く住んでいて、お魚も昔ながらの対面販売だったり、なぜかほっこりします。
サンマテオ公式サイト:https://www.cityofsanmateo.org
サンマテオには、ドレイパー大学と言う起業家養成学校があります。アメリカの大学というと広大なキャンパスをイメージしますが、旧ホテルを校舎にしていて、道路の反対側に三角屋根がかわいい”ヒーローシティー”と呼ばれるコーワーキング・インキュベータースペースがあります。この中で未来のジョブズやザッカバーグが巣立っていくかもしれませんね。知る人ぞ知るテックリーダー養成所です。
ドレイパー大学ヒーローシティプログラム:https://draperuniversity.com/program_hero
「ヒーローシティーと言えば、YouTubeでしょ」と写真を送ってきてくれたNB氏。隣のピザ屋さんの2階がYouTubeのオリジナルのオフィス。知らんかったです。ありがとございます。
やっぱり行列できてた油そば専門店・歌志軒(Kajiken)
日本食をこよなく愛する日系人の友達が「ドライヌードル」と言っていたので、乾麺(袋入りインスタントラーメン)の事かと勘違いしたのが”油そば”専門店「歌志軒(KAJIKEN)」ダウンタウンBストリートにあります。
本来の目的(歯の診察)がちょうど終わった11:00。「Must Go(行かなければならない)」と言われていた歌志軒に直行。恐れていた行列はできておらず拍子抜けのすんなり入店。初めての方用のオリジナル油そばを頼んでみました。今サンフランシスコの日本食レストランじゃ有料の温かいお茶は嬉しい事に無料でした。しかもほうじ茶☆
(コーヒーが有料でなぜ日本茶が無料なのか?と言う発想から有料になってきたのが有力説)
メニューこちら
知らない人は、「スープどこ?」って言っちゃいますよね。スープないからドライヌードルなんです。丼の底に濃厚なタレがあり、その上に麺とたっぷりのトッピング。お店の方の指導によれば、先ず20秒ほど上下左右に一所懸命かき混ぜ、お酢とチリソース(ラー油)少々でいただきます。麺は極太に近くきっちり茹で上がって、チャーシューのしっかりした味はタレに負けず、ネギの多さにびっくりしましたが、この量がないと麺だけを食べてる感になっちゃうかもしれません。他に白胡麻、ガーリック、食べるラー油も置いてありました。一所懸命混ぜ過ぎてテーブルのあちこちにネギ飛ばしてしまいすみません。
まだまだ続くラーメンブームのベイエリア、次はドライタイプか?
冷やす中華ブームもきてくださぁーい!
12:00少し前から行列ができ始めてきましたので、ランチに行かれる場合は開店と同時に行くようにするといいでしょう。
- 歌志軒(KAJIKEN)
- 住所
- 112 S B St, San Mateo, CA 94401
- 営業時間
- 毎日11時から14時 17時から21時
WEBサイト https://www.kajikenusa.com
日本・名古屋のWEBサイトhttps://www.kajiken.biz
帰路:節約サムトランズ#292空港経由サンフランシスコ行き
さて、お腹も満たされ、同じ乗り物で帰るのも芸がないので、帰りは、サムトランズバス#292サンフランシスコ行き、地図で示された「Delaware & 2nd 」から乗ることにしました。
思えば、昔サンマテオから#292のバスで帰ろうとしたら「2時間もかかるからカルトレインで帰った方がいい」とバスの運転手さんにまさかの乗車拒否(笑)された事がありました。今回は黙って乗車することにして本当に大変なのか?実験。やっぱり無理と思った場合のプランBは、サンフランシスコ空港で降りて、$10.00かかるがバート(BART)の乗る…程なくやってきたバスに乗車、クリッパー$2.05。これでサンフランシスコ/エンバカデロ終点まで行ける驚きの安さです。車内のクーラーはかなり効いているように感じました。普段エアコンのある生活ではないので、風邪をひかないかとやや心配になりました。
サムトランズ#292:https://www.samtrans.com/schedules/timetables/route-292
住宅地を抜け、サンマテオ高校を過ぎ、カリフォルニア通りあたりは道路両側ユーカリの大木、冬の嵐で倒れてしまってるのもありましたが、木々の間から朝乗ったカルトレインの線路が見え、今朝、歯医者に行く前の心境を思い出しましたが、油そばのおかげでまぁ何とかなるだろう楽観的な気分。
空港周辺のホテル滞在者がよく散歩コースにしているベイフロントパーク。離発着の飛行機眺めながら、歩くのもいいですよ。おすすめ散歩コース。
乗車してから約30分、決断のサンフランシスコ空港コートヤードA。気分もいいしこのまま乗車(10ドル浮いた!)
サンフランシスコ空港:https://www.flysfo.com
バート(BART):https://www.bart.gov
通勤時間帯でもなく、快適な路線バスの旅、気がつけばサンフランシスコ市内に入っていました。
藁をもすがる思いでサンマテオに行き、ちょっと安心して噂のドライヌードルを食し、良いタイミングでしかもサンフランシスコまで$2.05破格のバス賃。お金は無いが時間だけはある今の自分に相応しい移動方法でした。サンマテオからサンフランシスコ終点まで確かに2時間の路線バスの帰り道、国民等しく健康保険で治療が受けられる日本って本当にいい国だとその良さをしみじみ思いながら、帰ってきました。
ちなみに家まで10分くらいの距離をミュニバスに乗ってしまって$2.50。
サンマテオからサンフランシスコまでの方が安いって…どーなのよ(苦笑)
筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
美丸(Mimaru)
サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。
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