【カナダ】ローレンシャン高原の紅葉情報

ローレンシャン高原は、セントローレンス川と並行して連なっている山脈という事から1845年、歴史学者フランソワ・ザビエル・ガルノーによりつけられた名前です。

山脈はケベック州の南西に位置し、総面積およそ22,000㎢（四国がすっぽり入っても余るくらいの大きさ）でかなり広く、地球上で最も古い山々で構成されています。
先カンブリア時代（およそ35億年前）に生成されたといわれる地層で、氷河期が終わって氷河が溶けて、谷、湖、沼が出来ました。
10億年の間に風化され削られた山々は丸く、その中でも最も高い山がMont-Tremblant（モン・トランブラン）山（ヨハンセンピーク：932ｍ）です。

ローレンシャン地方の開拓が始まったのは、1800年代半ばに入ってからです。
Antoine Labelle（アントワーヌ・ラベル）神父が新開拓地をカヌーや足を使って自ら探し、開拓して、20以上の新教区（村）をつくりました。
まず初めにできた街が、モントリオールから車で50分くらいのところにあるSt-Jérôme（サン・ジェロ―ム）という街です。
モントリオールの北、Rivière du Nord（リヴィエール・デュ・ノード）辺りから聖人の名前からとってつくられた街が多く存在し、別名「聖人の谷」とも呼ばれています。

寒さが厳しいこの土地からフランス系カナダ人のアメリカヘの移住、モントリオール移住を止める為、ローレンシャン地方の交通手段として「北方軽便鉄道」が1891年から1909年にかけて建設されましたが、冬が厳しく農業には不向きだった為なかなか発展はしませんでしたが、そこに目を付けたのが、アメリカ人のリゾート開発会社で、ローレンシャンにスキー場をつくったらどうかという提案でした。

アメリカバーモント州からのリゾート開発が始まると、あっという間に現在のように高原リゾートとして生まれ変わり、「北方軽便鉄道」は自動車の発達、そして1960年代に入って高速道路が完成すると乗客が減り、運行が廃止されますが、リネアパークとして北方軽便鉄道跡が200kmのサイクリングロードにもなり、緑の中でサイクリングを楽しむことも出来ます。
さらにはモントランブランリゾートに2009年6月24日カジノがオープンし、高原リゾートととして、モントリオールはもちろんのことカナダ国内外からたくさんの観光客が訪れます。

旅行会社のパンフレットにも「真っ赤に燃えるような紅葉のトンネルをくぐってドライブ」「燃えるような紅葉のじゅうたんが目の前に広がっています」などと謳われています。

ローレンシャン高原の紅葉は、9月下旬から10月上旬というイメージですよね！
しかし実際には温暖化の原因もあり、紅葉シーズンは年々遅くなっています。
昨年のローレンシャンの紅葉のピークは10月7日頃でした。
9月2８日現在、紅葉もかなり進んできました。
私の独断的予想ですが・・・

今年の紅葉のピークは、10月の２週目と予測します！

皆さんが紅葉鑑賞でローレンシャン高原にいらっしゃる時はどんな感じなのでしょう？

ケベック州観光協会のサイトから、現在の紅葉状況を見ることが出来ますので、確認してから行かれるといいですね！

今年のモントランブランリゾート内ののゴンドラは10月15日まで運行しています。
10月7、8、9日の週末はカナダはサンクス・ギビングデー（感謝祭）でトランブランリゾートは大変混雑が予想されていますので、個人で行く方は前もってゴンドラチケットなどをネットで購入しておいて下さいね。