【スペイン】バレンシア名物のうなぎ料理ってどんな料理?

公開日 : 2023年09月29日
最終更新 :

スペイン料理でウナギと言えば、ウナギの稚魚のアヒージョ(angulas al ajillo)が知られています。が、かなりお高いので一般庶民が口にできるのは、ウナギの稚魚に似せたすり身のアヒージョだったりします。

が、ここバレンシアには庶民にも手が届くウナギ料理があります。アリペブレ(all i pebre)と呼ばれる郷土料理で、バレンシアの南にあるアルブフェラ湖畔のカタロハ(Catarroja)という町が発祥だと言われています。カタロハでは昨年から年1回のアリペブレコンクールを開くようになりました。

どんな料理かというと、ぶつ切りのウナギと一口大に切ったじゃがいもを鉄製の深鍋に入れ、にんにくと燻製パプリカパウダー風味でコトコトと煮崩れしない程度に煮込んだものです。

私はウナギの骨や皮の食感がちょっと苦手で『ウナギはやっぱり蒲焼き』派なのですが、アリペブレの出汁はおいしく、パンをつけて食べると止まらなくなります(パンがトーストしてあるとなお美味し)。

ウナギを食べる文化があるので、バレンシアの中央市場には生きたウナギをその場でさばいてくれるウナギ屋さんも入っているんですよ。

©VisitValencia
バレンシアでしか食べられないウナギ料理
©VisitValencia
バレンシアでしか食べられないウナギ料理

どこのレストランにも置いてあるような料理ではなく、昔ながらのお米料理レストランで目にします。30軒近いお米料理レストランが並ぶアルブフェラ湖畔の小さな町エル・パルマールのレストランなら、割とどこでもメニューにあると思います(エル・パルマールはアリペブレ発祥のカタロハから見ると、アルブフェラ湖の対岸に位置します)。

おそらくバレンシア以外では口にできない料理なので、ウナギ好きの方はぜひバレンシアに来たらお試しくださいね。

筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。