山梨特派員スペインへ行く~2023秋〈その7〉セビージャの歩き方

公開日 : 2023年12月01日
最終更新 :
筆者 : 水月

Hola!山梨特派員の水月です。
2023年秋、9月半ばから10月半ばにかけて、スペインを旅してきました。
そんな情報をお届けする「山梨特派員スペインへ行く」シリーズ第7弾は、スペインの南アンダルシア地方の州都「セビージャの歩き方」です。

トップの写真は、グアダルキビル川のたもとにある「Torre del oro(トーレデルオロ)黄金の塔」。
13世紀に川の運行を検問するために建てられたイスラム建築で、かつては上部が陶器煉瓦で輝いていたことから、その名がついたとか。今は海洋博物館になっています。中世から、港湾都市として栄えた街なんですね。

バス停もレンタカー店も近くにある「サンタ・フスタ駅」
バス停もレンタカー店も近くにある「サンタ・フスタ駅」

セビージャで旅行者が使うスペイン鉄道(Renfe)レンフェの駅は、スペインの主要都市とつながっている「Santa Justa(サンタ・フスタ)駅」。
観光名所が集まっている旧市街地中心部からは、少し離れた場所にあります。マドリードから急行列車で到着した時間にはお昼過ぎでしたが、タクシー乗り場に長蛇の列ができていました。
バスもあるのですが、中心部へ行くには乗り換えが必要です。大きなスーツケースを抱えていれば、タクシーの方が便利なのでうなずけます。

グアダルキビル川沿いの道で
グアダルキビル川沿いの道で

市内のバスとトラムは、1回€1.4で乗ることができます。旧市街中心地から外れた北側にアパートを借りていたので、バスはとても便利でした。Googleマップで目的地を設定すれば、割と正確な時間にたどり着くことができましたよ。
現金でも乗車できますが、お釣りがないことが多いらしく、ぴったりの小銭を用意するのがたいへんです。

カードケースつき「TUSSAM」ICカード
カードケースつき「TUSSAM」ICカード

市バス「TUSSAM(トゥッサム)」にはチャージして使えるICカードがあり、これが超お得なんです。
乗車1回につき€1.4が、このICカードを使うと€0.69。最低チャージは€7なので10回分になりますが、5回以上乗れば元は取れますね。トラムでも使えるし、1枚を2人でも使えます。2人でバスに乗るときには運転手さんに「dos adultos(ドス アダルツ)2人」と言い、2回タッチすればOKです。カード購入の際は、€1.5かかります。
わたしの経験では、チャージは街中のキオスコ(たばこ屋)でできるようですが、このICカードは購入できませんでした。「スペイン広場」近くのメトロ「Prado de San Sebastián(プラド デ サン セバスティアン)駅」前バスターミナルのTUSSAMOfficeで購入しました。
ほかに回数券などもあり、路線も確認できるので、「TUSSAM(トゥッサム)」公式サイトを、ご確認ください。

同じICカードで、トラムも乗車できます
同じICカードで、トラムも乗車できます

セビージャのトラムは、「Plaza Nueva(ヌエバ広場)」からスペイン鉄道レンフェ「San Bernardo(サン・ベルナルド駅)」までの5駅、2.2㎞のみの観光地を行き来する短距離の運行です。セビージャ大聖堂、アルカサル、セビージャ大学、スペイン広場に停まります。

セビージャ大聖堂の「ヒラルダの塔」から眺めた街並み
セビージャ大聖堂の「ヒラルダの塔」から眺めた街並み

セビージャで注意すべきは、その暑さです。10月前半の滞在でしたが、ずっと、もうずっと真夏日でした。セビージャは「スペインのフライパン」と呼ばれるそれはそれは暑さの厳しい都市なんです。
それもあって、シエスタ(スペイン発祥の長いお昼休憩)もしっかりあり、午後(14時~17時くらい)は閉まっているバルも多くて、気がつくとランチ難民になっていることも。

「メルカード・デ・トリアナ」入口
「メルカード・デ・トリアナ」入口

人気のトリアナ地区でランチしようと歩きましたが、ちょうどシエスタの時間で、バルはどこも休憩中。「メルカード・デ・トリアナ(トリアナ市場)」まで歩き、ようやくお昼にありつけました。

新たなランドマーク「メトロポールパラソル」
ショッピングモールになっていて地下には考古学博物館も
新たなランドマーク「メトロポールパラソル」
ショッピングモールになっていて地下には考古学博物館も

けれどそんなセビージャも、夜は活気に満ちています。日没は、夜8時半くらいでした。
暗くなってからもバルやレストランは大勢の人でにぎわっているし、タブラオでフラメンコを観たり、グアダルキビル川クルーズも楽しめます。
老舗タブラオ「Los Gallos」のフラメンコは、もう最高でした。サンタ・クルス街から夜の10時過ぎにバスで帰りましたが、通りには人が多くまだ明るい雰囲気でしたよ。

セビージャを歩くなら、市バス&トラム「TUSSAM」を乗りこなし、シエスタにはお昼寝をして、フラメンコ発祥のアンダルシアの底抜けに明るい夜をぜひ楽しんでいただきたいです。

筆者

山梨特派員

水月

2000年に山梨県北巨摩郡明野村(現 北杜市明野町)に移住。田舎暮らしを始めました。3人の子育て経験や女性ならではの視点、食いしん坊の資質を生かして、山梨の魅力を発信していきたいと思っています。

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