バークレーにあるワイナリー「ノリア」、日本人が作る日本食と調和するワイン

公開日 : 2023年12月04日
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コンセプトは、気軽に、ふらっと立ち寄れるワイナリー

サンフランシスコからベイブリッジを渡って車で20分ほどのところにある、カリフォルニア州バークレー。バークレーといえば、カリフォルニア大学バークレー校があるなど学生街として知られていますが、じつは、ナパやソノマで有名なカリフォルニア・ワインを街中で醸造しているワイナリーが8店舗ほど入っている、ちょっとしたワイナリー地区になっているところがあります。

その一角にワインメーカーの中村倫久さんが代表を務めるアーバンワイナリー「NORIA(ノリア)」があります。

ノリアは、2010年からナパ・バレーにあるワイナリーの施設を間借りして醸造をしていましたが、コロナ禍以来、ナパ・バレーは訪問前のアポや予約が必須になり、以前のように気軽に立ち寄ることが難しくなってしまいました。中村さんたちは、気軽に、ふらっと立ち寄れるワイナリーをつくりたいという想いから、この町を選んだといいます。

ノリアを運営するナカムラ・セラーズ代表の中村さん(左)と栁内さん(右)。今回、栁内さんにお話を伺いました。
ノリアを運営するナカムラ・セラーズ代表の中村さん(左)と栁内さん(右)。今回、栁内さんにお話を伺いました。

ワイナリーは、60~70坪くらいの広さで、なかに入るとワインを醸造するタンクや樽が並んでいます。醸造所としての役割がメインですが、週末などはここに机や椅子が並べられて、テイスティングルームに様変わりします。

のれんがかかっているところがワイナリーの入口
のれんがかかっているところがワイナリーの入口
タンクや樽が並ぶワイナリーならではの光景
タンクや樽が並ぶワイナリーならではの光景

テイスティングに訪れたら、まずは入り口を入って正面にあるバーカウンターで受付し、メニューを選びます。

2023年12月現在、ワインは、ソーヴィニオン・ブラン、シャルドネ、スパークリング、ピノ・ノアール3種類の計6種類。厳選された栽培家から仕入れた葡萄をタンクのなかで2週間ほど一次発酵させ、樽につめておよそ12~14か月熟成させてからボトル詰めされます。ワインの種類は、今後少しずつ増やして行くそうです。

ノリアのワインの特徴は、日本食と調和するワイン

中村さんの知見と経験を生かして作り上げられたワインは、サンフランシスコ近郊のベイエリアにある日本料理店およそ20店に採用されるほど。シャルドネは、過去に日本の大手航空会社のファーストクラスで提供された実績も。スパークリングは現地でしか提供されていないので、ワイナリーに行ったらぜひ味わいたい一品。

左から、スパークリング、ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノアール3種
左から、スパークリング、ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノアール3種

テイスティングルームがオープンする日であれば、アポイントや予約がなくてもワインを味わうことができます。普段は、地元住民だけでなく現地で暮らす日本人や日系人でにぎわう店内ですが、「日本人旅行者の皆さんもぜひ、ふらっと、気軽に立ち寄ってみてください」と栁内さん。

テイスティングのために準備していくものは特になく、身ひとつで気軽に立ち寄ることができます。子どもが一緒だと入店を断るワイナリーもあるなか、ノリアは子どもが一緒でも入店可能。団体での来店ももちろん問題ないとのことですが、お店が込み合っている可能性もあるので、人数が多い場合は事前にアポイントを取ったほうがスムーズ。

また、テイスティングルームは金・土・日にオープンしますが、栁内さんは「事前にアポイントを取っていただければ、本来はオープンしない曜日でもテイスティングルームを開けることができますよ」と話してくれました。オープン日ではないからといってあきらめずに、メールやホームページのCONTACTからぜひ問い合わせてみてください。

中村さんたち作り手の情熱と確かな腕によって作り上げられた「日本食と調和するワイン」。
それを、ふらっと、気軽に飲みに行くことができるという贅沢さを、一度味わってみてはいかがでしょうか。

筆者

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