【京都】彩りの時を迎えた一条寺「曼殊院」

公開日 : 2023年11月19日
最終更新 :
筆者 : Akio

11月19日(日)、左京区一乗寺に建つ曼殊院(まんしゅいん)に行きました。
ここは室町期以降、皇室一門が住職を努める門跡寺院です。

曼殊院へ続く参道のもみじは、かなり色付いています。
見上げると鮮やかな紅葉の世界が広がっていました。

参道横の、曼殊院天満宮の弁天池に映る
水鏡の紅葉が綺麗です。

曼殊院門跡は、最澄が比叡山に建立したのが寺の始まりとされ、
青蓮院、三千院、毘沙門堂、妙法院と並ぶ天台宗五箇室門跡の一つに数えられています。

曼殊院は、風雅な数奇屋風 書院造りと庭園が有名な門跡寺院で、
小さな桂離宮とも言われています。
築地塀と苔が何とも良い感じ。

寺院に入りました。大書院前には遠州好みの枯山水庭園が広がっています。
鶴島にある樹齢400年の五葉松は鶴を表現しています。
また、その根元には曼殊院型のキリシタン灯篭が見えます。

150年ぶりに復興された宸殿とお庭

順路を進むと150年ぶりに復興再建された宸殿へと来ました。
宸殿とは歴代天皇・皇室関係者の位牌をまつる門跡寺院では中心となる施設です。

その前には、「盲亀浮木之庭」と名付けられた庭が広がります。

前庭の「盲亀浮木之庭」は、大海に住む目の見えない亀が、百年に一度息継ぎのために頭を出し、
そこへ風のままに流されて来た節穴にすっぽりとはまる。
それほど仏教に巡り合うこと、また人間に生まれることは難しいという事を表しているそうです。

白砂の模様と、砂盛りと飛び石の景色。
土塀の向こうには彩りの時を迎えた木々が見えます。

お庭からは、曼殊院の秋が静かに広がっていました。

曼殊院

京都市左京区一乗寺竹ノ内町42
拝観時間
9:00~17:00(受付16:30)
拝観料
一般 600円 高校生 500円 小・中学生 400円
アクセス
市バス 「一乗寺清水町」下車徒歩約20分

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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