札幌・ススキノで。一品料理も楽しめるアットホームな生ラムジンギスカン店「新なるぼんず」(あらたなるぼんず)

公開日 : 2024年01月14日
最終更新 :

道産子のソウルフードといえば、やはりジンギスカン!北海道では家庭の食卓で、お花見で、イベントで、さまざまなシーンに登場してきたジンギスカン。今や全国規模で知られる北海道ローカルグルメのジンギスカンを生ラムで、そして一品料理やドリンクだけでも楽しめるお店「新なるぼんず」(あらたなるぼんず)をご紹介します。

"すすきの銀座通"の「新なるぼんず」

Jingisukan restaurant "ARATA NARU BONDZ" in Susukino, Sapporo
Jingisukan restaurant "ARATA NARU BONDZ" in Susukino, Sapporo

生ラムジンギスカンを楽しめる「新なるぼんず」(あらたなるぼんず)は、ススキノ交差点(地下鉄南北線すすきの駅)から徒歩2分、ススキノの新名所、ココノススキノにも隣接する中通り"すすきの銀座通"に面したススキノ中心部に2024年1月13日にグランドオープン。

生ラムジンギスカンをメインに提供するお店ですが、ジンギスカンをソウルフードとする道産子でもなかなか巡り合ったことがないスタイルのサービスとジンギスカンです。

ジンギスカンをいただくときは各テーブルに七輪が運ばれ、炭火で焼いた生ラムジンギスカンを楽しめます。

Jingisukan pot on the Japanese charcoal grill
Jingisukan pot on the Japanese charcoal grill

さて、珍しいジンギスカン店というのは、“お店スタッフの方々が焼いてくれる“サービスです。
「ジンギスカンは、家で食べるもの」という環境で育ったかなり昭和な道産子(筆者)にとっては、誰かが焼いてくれるジンギスカンとは、目からウロコなサービス!

Menus in English, Korean, Chinese and Japanese are available at "ARATA NARU BONDS"
Menus in English, Korean, Chinese and Japanese are available at "ARATA NARU BONDS"

メニューは日本語のほか、英語・韓国語・英語版の用意もあるそうです。

Hot dipping sauce for Jingisukan
Hot dipping sauce for Jingisukan

そしてスタッフの方が焼いてくれるジンギスカンにつける"タレ"も目からウロコ!
2種類のタレで楽しめるのですが、ひとつは醤油ベースのタレ。
運ばれてくると、湯気が立っている“温かいタレ“です。

そういえば、ジンギスカンのタレは一般的には常温なので、羊肉を浸して食べていると、時間が経つにつれて羊肉の脂が白く固まり、タレの表面に浮き始めます。

数えきれないほどジンギスカンを食べてきた道産子の一人ですが、そのタレの脂を気にはしていたものの、それが当たり前になっていたので、"熱いタレで脂が固くならないようにいただく“という新なるぼんずの発想に納得しきり。

Original dipping vinegar sauce for Jingisukan
Original dipping vinegar sauce for Jingisukan

そしてこちらはお酢ベースのタレです。
元々、「焼肉ホルモンぼんず」などを展開する企業なので、ホルモン向けに開発したオリジナルのタレだったそうですが、ジンギスカンにつけてみたところ「美味!」ということで、こちらの定番タレになったそう。
この「お酢ダレ」という発想も斬新で、食べる前から興味津々、ワクワクした気分。

"Mahou no Shio" (Magical salt as seasoning for changing taste of vinegar sauce"
"Mahou no Shio" (Magical salt as seasoning for changing taste of vinegar sauce"

さらにこちらは、お酢ダレの味変にもおすすめの「魔法の塩」。
もちろん、配合は企業秘密です。

いただく前から興味をそそられる「新なるぼんず」のジンギスカン。
スタッフの方が脂とモヤシをジンギスカン鍋に投入し始め、いよいよ実食です!

一番おいしいタイミングで食べられるジンギスカン

最初にい部位別でジンギスカンをいただきます。
それぞれ、肉の部位としては馴染みがありますが、ジンギスカンでいただくと、より味わい深く感じるジンギスカン肉のラインアップです。
さらにスタッフの方が焼いてくれるので、楽しくおしゃべりをしていても、焼き過ぎる心配がありません!

定番!人気のジンギスカン

最初は「ラム肩ロース」(979円)から(以下、すべて税込価格)。
じわじわと色が変わり、おいしそうな焼き色がついたら、スタッフの方がお皿に取り分けてくれます。
至れり尽くせり。

最初は醤油ベースの熱々タレにつけて。
タレと脂が溶け合って、美味しい。
羊肉の味がよくわかる厚さで、羊肉そのものが美味しい。
何より、焼き加減がベストタイミングで美味しい!

ラム肩ロースに続き、「マトンロイン」(1,089円)、「ラムモモ」(869円)、そして「ラムショルダー」(979円)。
醤油ベースタレだけではなく、お酢ダレもいただきました。
「魔法の塩」トッピングで。

お酢ダレは「こんな食べ方もあったなんて」という新なおいしさを知りました。
そして魔法の塩だけでも美味です。

ちなみに表示した価格は各部位単品の価格ですが、「ぼんず盛り」(1,859円)というその日のおススメ肉4種類×2切れがセットになったお得なメニューがおすすめです。

個性あふれる「新なるぼんず」グルメ

部位ごとに堪能し、その美味しさに目を見開いた羊肉のラインアップでしたが、驚きはここからさらにヒートアップしました。その内容は、こちら↓。

◎旨味たっぷり「ラムチョップ」

こちらは「ラムチョップ」(1本759円)。
憧れの"骨部分を持ってかぶりつきたい"ラムチョップは、焼けるそばから「これは美味しいに違いない!」と思わずにはいられない、立ち上る香りと食感まで伝わってきそうなそのルックス。

ラムチョップは、魔法の塩をかけていただきました。
旨みが魔法の塩で引き立てられ、間違いのない美味しさでした。

◎道産子も驚く新ジンギスカン「飲めるジンギスカン」

Very tender "Nomeru Jingisukan"(Drinkable Jingisukan)
Very tender "Nomeru Jingisukan"(Drinkable Jingisukan)

メニューを見て、まず驚いた「飲めるジンギスカン」(1,749円)。

運ばれてくると、タレも上に乗っているネギも、卵黄も、見るからに食欲をそそります。
そのままでもおいしそうで、飲んでみたくなるような光景(※加熱して食べるメニューです)。

スタッフの方が、最初に肉をジンギスカン鍋に乗せました。
立ち昇る煙がすでに香ばしい香りを鼻元に運んできます。

トングで見るからに柔らかい肉をほぐしつつ、少し色が変わったところで卵黄を投入!
するや否や、卵黄を崩し、すでにタレが絡まったふわふわの肉に卵黄を絡めます。
思わずゴクリとのどがなる瞬間。

焼きあがった「飲めるジンギスカン」。
薄く薄く切ったジンギスカンはタレと卵黄がしっかり浸みこみ、香ばしさが加わって甘辛い味付けに仕上がっていました。

口に入れると、名前の通り飲めるほど、噛まなくても大丈夫?と思うほどに柔らかいジンギスカン。
ただ、あまりのおいしさに、ライスも欲しくなりました。
ビールとの相性もばっちりです。

◎初体験!「ラムロックステーキ」

Today’s recomended lump of Jingisukan meat ”Lamb Rock Steak" with salt and green onions
Today’s recomended lump of Jingisukan meat ”Lamb Rock Steak" with salt and green onions

こちらは「ラムロックステーキ」(1,749円)。
数量限定だそうで、その日おススメを塊肉で提供してくれるメニューです。
この日の塊肉、お皿に深みがあるのでこちらの写真↑では薄いようにも見えますが、実際はかなり厚みがある迫力のステーキ肉です。

塊肉をそのままジンギスカン鍋にオン!
ジュっという音とともにおいしそうな(?)煙も上がります。

表面に焼き色がついたところを見計らって、スタッフの方がステーキをカッティングボードへ移動。

塊肉を切り分け、再びステーキをジンギスカン鍋へ。
改めてステーキに火を通します。

そしてたっぷりのネギ塩をトッピングして完成!

塊肉ならではのステーキとネギ塩トッピングで、じんわりと口の中に広がる肉の旨味をじっくり味わえます。

豊富なドリンクメニューには生マッコリも!

生ラムジンギスカンの専門店がメインですが、実はドリンクをメインにして楽しめるようにドリンクメニューも充実しています。

ビールやサワー、カクテルからハイボール、焼酎・日本酒・韓国酒・果実酒とさまざま。
ワインはシャンパン「ベルエポック」(36,667円)まであります。

今回は最初の一杯に「アサヒスーパードライ」の"生小"(429円)。
ビールは飲みたいけれど、そのあともいろいろなドリンクを楽しみたい、と思ったときに目に入った「生小」の文字。
「生中」(539円)もあります。
その日の気分で選べるサイズのアサヒスーパードライが嬉しい!

そしてこちら。
メニューを見て無性に頼みたくなった韓国酒「生マッコリ(ヤカン)」(1,760円)です。
生マッコリは好きですが、"ヤカン"の文字にも魅了されました。

生マッコリやビールのアテにも、箸休めにもいただきたいのは「やみつきキムチ」(539円)。
食べやすく、文字通りやみつきになる(止まらない)こちらのキムチ、白菜をベースに隠し味はなんと”岩のり"だそう。

そしてほどよいサイズのヤカン(見たことがないジャストサイズのヤカン)には、生マッコリがたっぷり。
ヤカンからついで味わう生マッコリは、お店の楽し気な雰囲気とも相まって、一層おいしくいただけました。

なお、「2時間飲み放題プラン」(1,650円/2,200円)もあり、1名から利用できます。

一品料理も充実!らーめんと冷麺

〆の料理(一品料理)もいただきました。
これがジンギスカンとは別に単品でもいただきたくなる充実の料理です。

というのも「新なるぼんず」は、東京で焼肉店などを展開するBONDZと札幌で辛みそ黒ラーメンなどを提供する「らあめん新」が手を組んで誕生したお店。

このため一品料理、特に麺メニューがおススメだそう。
ということで、麺料理をいただきました。

「新の石鍋ユッケジャンらあめん」

"ARATA no Ishinabe Yukgaejang Ramen"
"ARATA no Ishinabe Yukgaejang Ramen"

最初は熱々、温かい〆の麺料理「新の石鍋ユッケジャンらあめん」(869円)を。
石鍋で運ばれてきたユッケジャンらあめんは、暖かい店内にもかかわらず、湯気がはっきりと見えるほどの熱々ぶりです。

静止画なのでわかりにくいですが、写真の泡はグツグツと音を立てて煮えたぎっています。

そのユッケジャンらあめんをスタッフの方が目の前でとりわけてくれます。
辺りに立ち込める香りといい、もくもくと上がる湯気といい、寒いこの時期の札幌には特に幸せな光景です。

ピリリと辛みを感じるユッケジャンの熱々ラーメンは、飲んだ後にシメにもぴったりです。
体も心もポッカポカ。
そしてジャン効果もあってか、体の内側から温まりました。

「ぼんずのこだわり冷麺小」

"BONDZ no Kodawari Reimen Shou" (BONDZ Specialty Korean Cold Noodle Small Size) with frozen ice of soup
"BONDZ no Kodawari Reimen Shou" (BONDZ Specialty Korean Cold Noodle Small Size) with frozen ice of soup

"新の石鍋ユッケジャンらあめん"で食欲をそそられ、さらに「ぼんずのこだわり冷麺小」(539円)をいただきました。

冷麺のスープに入っている氷は、スープを凍らせているそう。
このため、氷がとけてもスープの濃さはそのまま、最後まで同じ味わいを楽しめるこだわり冷麺です。

最初は、麺より先にシャリシャリする氷と一緒にスープをいただきました。
濃厚スープのユッケジャンらあめんから一転、爽やか!

優しい香りも鼻をくすぐり、爽快感が増しているのですが、その秘密は、ぜひ実際に食べて感じてみてください。

"Apple Vinegar" as seasoning for changing taste and "Korean cold noodles"
"Apple Vinegar" as seasoning for changing taste and "Korean cold noodles"

そしてトッピングのキムチをスープに混ぜ、麺を絡めて食べます。
スープだけ飲んだ時とは違う味になり、さらに味変を試したい場合は、"リンゴ酢"をかけて酸味をプラス。

冷たく爽やか、さっぱりの〆冷麺もクセになる一品料理です。

スタッフの方々は、お店のコンセプト通り、親戚のようにあたたかく、明るく元気に迎えてくれました。

新たなジンギスカンの人気スポットになりそうな「新なるぼんず」は、グループで楽しむジンギスカンのほか、ひとりでお酒を中心に飲みたいとき、また、ガーリックライスやユッケジャンらあめんなどで食事を楽しみたいときなど、さまざまなシーンで利用可能なので、旅行のほか出張などのひとり利用にも便利です。

新なるぼんず

名称
新なるぼんず すすきの本店(あらたなるぼんず)
住所
札幌市中央区南4条西4-2-4 南4西4ビル1階
TEL
011-206-1015
営業時間
月-木 17:00-24:00
金・土・祝前日 17:00-27:00
定休日
不定休
席数
40席
アクセス
地下鉄南北線「すすきの駅」4番出口より徒歩3分、東豊線「豊水すすきの駅」4番出口より徒歩6分

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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