プラド美術館

Museo Nacional del Prado

世界有数のコレクションを誇る

スペイン王家の美術コレクション約300点を母体として、1819年に王立絵画彫刻美術館として開館。その後1868年に国立プラド美術館として国営化された。現在コレクションは3万点以上に及び、絵画館としては世界一ともいえる質の高さを誇っている。その展示作品の半数以上がスペイン絵画であり、一国の絵画を中世から19世紀まで一堂に集めている美術館はほかに例を見ないといってもいい。まさに「ティツィアーノ、ボッシュ、ルーベンスを知るためにはプラドを訪れなければならないが、偉大なスペイン絵画を評価するにはここを出る必要がない」といわれるゆえんだ。さらに2007年には新館のヘロニモス館がオープンし、床面積は今までの1.5倍に、また常設展示作品は約1300点となった。

プラド美術館 見学の手引き

1. チケット売り場と入口

チケット売り場は美術館北側にあり、当日券、前売り券、共通券パセオ・デル・アルテは購入窓口が異なる。入口は 3ヵ所にあるが、個人の来館者は北側のヘロニモス門またはビリャヌエバ館1階のゴヤ門から入場し、手荷物のX線検査とセキュリティチェックを受ける。ペットボトルの持ち込みは不可。大きな荷物は入口のクロークに預けよう。

2. 館内の回り方

入館したら、まずインフォメーションで館内図を手に入れよう。音声ガイドは €4(特別展込みは€6)で借りられて、日本語もある。先に本館のビリャヌエバ館、そのあと新館のヘロニモス館を回ると効率的。ミュージアムショップで鑑賞ガイドを購入し、お目当ての作品をじっくりと鑑賞するのもいい。館内での写真撮影は不可なので、カメラバッグごとクロークに預けよう。

3. ミュージアムショップ

アート関係の本、絵はがきやポスターのほか、Tシャツや文房具などオリジナル商品も充実している。ここでしか手に入らないグッズをおみやげにしよう。

ボッシュの絵柄がプリントされたTシャツ
ボッシュの絵柄がプリントされたTシャツ

4. カフェ&レストラン

広い館内を歩き回って疲れたら、ここで休憩しよう。飲み物やスナックが注文できるほか、ランチタイムにはセルフ
サービス式のレストランになる。

カフェテリアでは本格的な昼食も取れる
カフェテリアでは本格的な昼食も取れる

写真

  • ゴヤの作品など、数々の名画が鑑賞できる

    ゴヤの作品など、数々の名画が鑑賞できる

  • 「死の勝利」
ピーテル・ブリューゲル(父)(1560 年頃)

    「死の勝利」 ピーテル・ブリューゲル(父)(1560 年頃)

  • 「東方三博士の礼拝」
ハンス・メムリンク(1470 年頃)

    「東方三博士の礼拝」 ハンス・メムリンク(1470 年頃)

  • 「受胎告知」
フラ・アンジェリコ(1435 年頃)

    「受胎告知」 フラ・アンジェリコ(1435 年頃)

  • 「十字架降下」
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(1435 年頃)

    「十字架降下」 ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(1435 年頃)

  • 「弟子の足を洗うキリスト」
ティントレット(1547 年頃)

    「弟子の足を洗うキリスト」 ティントレット(1547 年頃)

  • 「聖母被昇天」
アンドレア・マンテーニャ(1460 年頃)

    「聖母被昇天」 アンドレア・マンテーニャ(1460 年頃)

  • 「アダムとエヴァ」
アルブレヒト・デューラー(1570年頃)

    「アダムとエヴァ」 アルブレヒト・デューラー(1570年頃)

  • 「快楽の園」
ボッシュ(1505 年頃)

    「快楽の園」 ボッシュ(1505 年頃)

  • 「羊飼いの礼拝」
エル・グレコ(1614 年)

    「羊飼いの礼拝」 エル・グレコ(1614 年)

  • 「ミュールベルクのカルロス5 世」ティツィアーノ・ヴェチェリオ(1548 年)

    「ミュールベルクのカルロス5 世」ティツィアーノ・ヴェチェリオ(1548 年)

  • 「ラス・メニーナス(女官たち)」
ディエゴ・ベラスケス(1656 年)

    「ラス・メニーナス(女官たち)」 ディエゴ・ベラスケス(1656 年)

  • 「ブレダの開城」
ディエゴ・ベラスケス(1634 〜1635 年)

    「ブレダの開城」 ディエゴ・ベラスケス(1634 〜1635 年)

  • 「三美神」
ピーテル・パウル・ルーベンス(1635 年頃)

    「三美神」 ピーテル・パウル・ルーベンス(1635 年頃)

  • 「カルロス4世の家族」
フランシスコ・デ・ゴヤ(1800 年)

    「カルロス4世の家族」 フランシスコ・デ・ゴヤ(1800 年)

  • 「ベネラブレスの無原罪のお宿り」バルトロメ・エステバン・ムリーリョ(1678 年頃)

    「ベネラブレスの無原罪のお宿り」バルトロメ・エステバン・ムリーリョ(1678 年頃)

  • 「着衣のマハ」
フランシスコ・デ・ゴヤ(1797 年)

    「着衣のマハ」 フランシスコ・デ・ゴヤ(1797 年)

FAQ

プラド美術館は無料開放時間はありますか?

あります。月曜から土曜日の午後6時から8時、日曜祝日の午後5時から7時は無料開放時間となります。解放直後は待ち時間がかかるケースがあるので注意しましょう。

チケットはオンライン購入できますか?

できます。下記リンクのプラド美術館オフィシャルページから右上のチケット購入ページに進んでください。予約制で行列する必要がなくなりますが、日時指定しないと買えないため、現地での動きがきまっていない場合は窓口で購入してください。

基本情報

住所
Paseo del Prado, s/n
最寄りの地下鉄駅
2号線バンコ・デ・エスパーニャ駅または1号線エスタシオン・デル・アルテ駅から徒歩8分
電話番号
913 302 800
開館時間
月〜土 10:00 〜20:00
日・祝 10:00 〜19:00
※入場は閉館30分前まで。
1/6、12/24・31は〜14:00
休館日
1/1、5/1、12/25
料金
一般:€15
65歳以上、学生:7.50€
18歳未満:無料
18:00以降(日・祝は17:00以降)は無料
《割引入場券パセオ・デル・アルテ》
プラド美術館、ティッセン・ボルネミッサ美術館、ソフィア王妃芸術センターに、それぞれ1回ずつ入場できる。料金は€30.40で、購入から1年間有効。購入はそれぞれの美術館の窓口で。
●見学の手引き
入場
チケット売り場は美術館北側にあり、当日券と前売り券で窓口が異なる。入口は3ヵ所にあるが、個人の来館者は北側のヘロニモス門またはビリャヌエバ館1階のゴヤ門から入場し、手荷物のX線検査とセキュリティチェックを受ける。
写真撮影
不可。大きなカメラバッグなどは入口にあるクロークに預けよう。
館内ガイド
館内見取り図(日本語あり)は無料。音声ガイド(日本語あり)は€5。
ミュージアムショップ
地上階にあり、日本語の見学ガイドのほか、ポストカード、Tシャツや文房具などのオリジナルグッズも販売している。
カフェ&レストラン
ミュージアムショップの奥にある、セルフサービス式のカフェテリア。飲み物やスナックのほか、ランチタイム(12: 15〜16:00)には温かい料理も用意される。
所要時間
最低でも2〜3時間はかかる。じっくり鑑賞するなら1日は必要。
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