澎湖島

ポンフーダオ Penghu

台湾屈指のリゾートアイランド

台北から国内線で約1時間でアクセスできる澎湖島は、台南の西に位置する90の島々からなる珊瑚礁に囲まれた澎湖諸島最大の島である。緯度はハワイとほぼ同じで近くの白沙島、漁翁島とは橋でつながっています。

台湾や中国で美しいアイランドリゾートとして知られている澎湖島は、台湾本島の海鮮料理店で「澎湖島直送」を売りにする店が多いことからもわかるとおり、新鮮な海の幸が豊富。また、古い建物はサンゴを使った屋根や塀など、どこか沖縄に似た雰囲気をもつ。
風の島といわれるほど風が強いが、3つの島が囲む湾内は穏やかだ。 古くは14世紀に元、16世紀には明が巡検司を設置したが、それぞれ間もなく撤廃。17世紀にはオランダ東インド会社が注目し、オランダ軍が澎湖島を占領した過去があり、当時の史跡や、オランダから持ち込まれたサボテンが島内に点在している。

澎湖島の玄関口である馬公は、清代には媽宮城と呼ばれており、中心部の西側の外れには、清代に建造された城壁が残っている。城壁の南端に立っているのは順承門で、かつて媽宮城を囲んでいた6つの城門のうちのひとつ。

周辺の絶景の小島へ

大小さまざまな90の島からなる澎湖島。夏季は馬公の南海遊客中心からハート形の雙心石滬がある七美嶼とその近くの望安嶼へ行くツアー船が運航される。船を降りたら港の前で電動バイクを借りて島内を回るのが一般的。青い空と海がどこまでも広がる360度の絶景を爽快に走り抜けよう。中秋節以降は風が強くなるので、ぜひ春、夏に訪れたい。日差しが強いので紫外線対策は万全に!

ダブルハートで記念撮影

澎湖諸島南部にある小島「七美嶼」は澎湖を代表する景色のひとつ「ダブルハート」と呼ばれるハート形が連なる雙心石滬がある。これは昔からこの地にある魚をとる仕掛けなのでが、近年では写真映えするスポットとして人気だ。ほかにも、台湾本土の形に見える平たい岩「小台湾」や漁にでた夫を待ち続けて海を守る石となったという望夫石などの奇岩が点在する。

まるで天国のような島

絶景スポットや伝統集落の花宅聚落などもある魅力的な「望安嶼」。レストランではこの島でしか取れない珍しい海産物も食べられる。島内の絶景ベストスポットは標高がいちばん高い天台山。

馬公の町を歩く

澎湖島の中心となる馬公には、16世紀創建の天后宮や清代の城壁などの歴史的建造物も残る。メインストリートの中正路周辺に、澎湖島名物のサボテンを使ったスイーツ店や花生酥、黒糖糕などの特産菓子の老舗、取れたての海の幸を味わえるレストランが並ぶ。

また、町には清代に開発された一角の「中央老街」がある。現在はレトロ風にリノベーションされ、おみやげ店やカフェが並ぶ。老街の中ほどにある四眼井は明代に作られたという井戸で、第三級古蹟に指定されている。入り組んだ趣のある路地でそぞろ歩きを楽しみたい。

澎湖島で最も美しいビーチ

澎湖島の北部「赤崁碼頭」から北に約7km、船で約20分ほどの場所にある島「吉貝嶼」は波で削られたサンゴが積もってできた黄金色の海岸。砂は荒く、素足で歩くには少し痛い。

美しい伝統集落を訪ねる

観光客でにぎわうが、今でも実際に居住している人もいる
観光客でにぎわうが、今でも実際に居住している人もいる

島で豊富に取れるサンゴを外壁に使用した澎湖独自の伝統家屋が残る二崁傳統聚落保存區。現在は明代末期にここに移り住んだ陳一族の子孫たちが村の保存に力を入れている。馬公からは停車時間もある台湾好行バス媽宮・北環線で訪れるのが便利。

写真

基本情報

アクセス
飛行機
台北、台中、台南、高雄、嘉義、七美から毎日便がある。
高雄から
船 新濱埠頭から週に2〜3便が往復、9:00、23:30発、所要約4時間、860〜1700元。高雄へは819〜1619元。
嘉義から
船 4〜9月のみ布袋漁港からほぼ毎日1便、10:00発、所要約80分、1000元。
空港から市内へ
澎湖縣公車馬公總站バスターミナル行きの龍門線、尖山線、島崁線、青螺線、太武線バスが7:10〜21:27に27便、所要約20〜40分、23元〜。
市内から空港へ
澎湖縣公車馬公總站バスターミナルより6:35〜20:40に27便。流しのタクシーなら馬公市内〜空港間は約300元。
島内の交通
市バスは澎湖縣公車馬公總站バスターミナルが起点。
観光には白沙島、漁翁島の見どころを回る台湾好行バス媽宮・北環線が便利。主要な見どころで一定の時間停車するツアーバスだ。澎湖縣公車馬公總站バスターミナルより8:30発。1日券350元。
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