バディア・フィオレンティーナ教会

ベネディクト派の修道院（978年）がバディアの始まりで、その後、13世紀の後半に建て直された。プロコンソロ通りに面して見事なポルタイユが見られるが、通常はアリギエーリ通りの入口から入る。多角形のほっそりした鐘楼Campanileはジョットの鐘楼よりやや古く、14世紀初めの物だ。教会の内部は17世紀前半の大規模な改築でバロック様式に変えられた。入口左にはフィリッピーノ・リッピの『聖ベルナルドに顕われた聖母』Apparizione della Madonna a S.Bernardo（1496年）、その反対側と翼廊の左右にはＭ.ダ・フィエーゾレの浮き彫り『祝福を与える聖母子と聖ロレンツォ、聖レオナルド』Madonna e due Santi、「Ｂ.ジューニの墓碑」Tomba di Bernardo Giugni、「ウーゴ伯の墓碑」（15世紀後半）などが残っている。また、内陣席の右からはＢ.ロッセッリーノの設計した、回廊付きの中庭（15世紀前半）に出ることができる。