
バルジェッロ国立博物館
Museo Nazionale del Bargello/ムゼオ ナツィオナーレ デル バルジェッロ
ルネッサンス彫刻の名品が飾る

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イタリア最初の国立博物館
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躍動感あふれる肉体美を表現したフィレンツェ・ルネッサンス彫刻の傑作をはじめ、陶器、絵画など多様なコレクションを展示
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バルジェッロとは司法長官のことで、彼の役所兼邸宅として、その後は監獄や拷問所としても使われた
1200年代の半ばに建てられた行政長官(ポデスタ)の館で、16世紀には司法長官(バルジェッロ)の役所兼邸宅となり、その呼び名が今日まで残った。現在ではミケランジェロをはじめルネッサンス期の彫刻をおもに集めた重要な博物館になっている。建物の一角には高さ54mの塔が建ち、典型的な中世の中庭Cortileには回廊や上階への階段が配置され、壁面はさまざまな紋章や石板などで飾られている。

1階入口すぐ右側にミケランジェロの作品を中心に展示した大きな広間がある。『バッカス』Bacco(1497年)、『聖母子(トンド・ピッティ)』Tondo Pitti(1504年)、『ブルータス』Bruto(1530年頃)、『アポロ(ダヴィデ?)』David-Apollo(1530年)のほかサンソヴィーノの『バッカス』Bacco、B.チェッリーニの『コジモ1世』Busto di Cosimo Ⅰ、『ナルシス』、アクロバティックなポーズのジャンボローニャによる『マーキュリー』Mercurio Volanteなど、15世紀のトスカーナ彫刻が並ぶ。中庭を挟んで向かいには14世紀の彫刻の部屋があり、シエナの作家T.ディ・カマイーノの『聖母子像』などが見られる。

2階ロッジア:中央にはジャンボローニャの『彫刻の寓意』と題する大理石彫刻などが並ぶ。周囲の動物の彫刻はメディチ家のカステッロの館のために制作された物だ。「代表委員会の間」:ドナテッロの大理石とブロンズのふたつの『ダヴィデ』David、『聖ゲオルギウス』S.Giorgio、『アモーレ』Amoreをはじめ、D.ダ・セッティニャーノの『貴婦人の胸像』Busto di Fanciullo、ルーカ・デッラ・ロッビアの彩色テラコッタ『聖母子』Madonna e Angeliなどがある。また、奥の壁にかかるギベルティとブルネッレスキの作品『イサクの犠牲』Sacrificio di Isaccoは、1401年の洗礼堂扉の浮き彫りのコンクールで最終審査に残った物で、ルネッサンス到来を告げる作品として重要である。そのほか「塔の間」、「ポデスタの広間」、「ポデスタの礼拝堂」、「聖具室」、「象牙細工の間」、「ブルッツィケッリの間」、「マヨルカの間」の部屋には西アジアからの絨毯や商品、工芸品、象牙細工、家具、陶器などのコレクションが並ぶ。

3階「デッラ・ロッビアの間」:ジョヴァンニとアンドレア・デッラ・ロッビアのテラコッタのほか、B.チェッリーニのブロンズ彫刻『ガニメデ』Ganimede、G.ベルニーニの『コスタンツァ・ボナレッリの胸像』が見られる。「ヴェロッキオの間」:『ダヴィデ』David、『花束を持つ貴婦人の胸像』Dama col Mazzolino、『聖母子像』など。「ブロンズ彫刻の間」:A.ポッライオーロの『ヘラクレス』Ercole che scoppia Anteoやジャンボローニャの作品、15世紀後半のフィレンツェ彫刻がある。
日時指定の事前予約がおすすめ
シーズンによっては長い列が出来る事もあるので、訪問日が決まっているなら事前予約がおすすめ。
※入館料+3ユーロの予約料が別途必要
〈オンライン〉https://www.museodelbargello.it/prenotazione-biglietti-museo-del-bargello.asp
〈電話〉Tel +39 055 294883
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基本情報
- 住所
- Via del Proconsolo 4
- 電話番号
- 055-2388606
- 開いている時間
- 8:15~13:50
- 閉まっている日
- 第1、3、5㊊、第2、4㊐、1/1、12/25
- 料金
- €11
- ※
- 特別展の場合は開館延長あり
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