ブライスキャニオン国立公園

Bryce Canyon National Park

無数の亡霊のような尖塔群が圧巻

グランドサークルはユニークな形をした岩のオンパレードだが、なかでも特に古い地層がグランドキャニオン、新しい地層がここ、ブライスキャニオンだ。アーチ形をした断崖を埋め尽くす無数の尖塔群、フードゥーhoodoo。ピンク色やオレンジ色をした非常にもろい岩が、風化作用によってこのような絶景となった。断崖の展望台に立ち、足元にフードゥーを見下ろしたときの感動は、きっと一生忘れられないものになるだろう。 ブライスキャニオンはまた、夜空が暗く、星の観察に適していることで知られる。新月の頃にはパークレンジャーや専門家がリードしてくれる観望会も行われている。

ブライスキャニオンへの行き方


ブライスキャニオンはザイオン国立公園の先にあり、ラスベガスからザイオンと組み合わせたバスツアーがたくさん出ている。レンタカーで訪れるなら、ザイオンからUT-9を東に走って園内を横切り、US-89を北上。さらにUT-12を右折する。ザイオンから90分ほどのドライブだ。

ブライスキャニオンの歩き方

ザイオンは谷底から岩を見上げたが、ブライスでは断崖の上の展望台から谷を見下ろす。アーチ形に浸食された崖沿いに車道と展望台が整備されている。時間があれば谷底へ歩いて下りてみるといい。フードゥーの大きさが感じられ見事だ。

ブライスキャニオンの見どころ

サンセットポイント

ブライスキャニオンで最も人気のある展望台。夕日を見るのにいいとされているが、(太陽ではなく)峡谷そのものを見るなら早朝もおすすめ。ビジターセンターの近くにあり、断崖の縁から180度に広がるフードゥーを見渡すことができる。よく見ると尖塔それぞれに表情があり、チェスの駒や宇宙人に見えたりして楽しい。雷神のハンマーThor’s Hammerと名づけられた奇岩もお見逃しなく。

ウオール街

サンセットポイント(上記)の足元にジグザグに延びる小道が見える。ナバホ・ループ・トレイルNavajo Loop Trailというポピュラーなハイキングコースで、道が谷底に吸い込まれた所がウオール街だ。ニューヨークの摩天楼の代わりにピンク色の砂岩が頭上にそびえる。もろく崩れやすいので、ちょっとスリリングでもある。極端に狭い谷底まで往復約1時間。ぐるりと1周して2時間のハイキングだ。

ブライスポイント

アーチ形をしたキャニオンの端にあり、全体を大きく見晴らすことができる。特に朝焼けの頃、オレンジ色に燃え上がるフードゥーは感動的。時間のない人でも、ぜひここまでは来てほしい。

写真

  • ミュールジカ
大きな耳が特徴で、尻尾は先端だけ白い。

    ミュールジカ 大きな耳が特徴で、尻尾は先端だけ白い。

  • 最も有名な岩、雷神のハンマー
Thor's Hammer

    最も有名な岩、雷神のハンマー Thor's Hammer

  • ナバホ・ループ・トレイルを歩けばさまざまな角度からフードゥーが楽しめる

    ナバホ・ループ・トレイルを歩けばさまざまな角度からフードゥーが楽しめる

  • 上部は白い地層が露出している

    上部は白い地層が露出している

  • ブライスポイントの足元にはワニが寝そべっている

    ブライスポイントの足元にはワニが寝そべっている

基本情報

営業時間と入園料
営業時間
毎日24時間
料金
車1 台$35、バイク1 台$30、車以外の入園は1人$20(15歳以下無料。7日間有効)。入園前にサイトから入園料を支払い、書面の印刷を持参するように。
カード
AMV
ビジターセンター
電話番号
(435)834-5322
営業時間
毎日8:00~16:30(夏季~20:00、春・秋季〜18:00)12/25料金ゲートを入ってしばらく行った右側。
ガスステーション
園内にはないが、ゲートシティのブライスにある。ブライスの町のUT-63沿いには駐車場があり、国立公園内へ走る無料シャトルバス(→P.270)も停車する。
シャトルバス
4月初旬〜10月下旬のみ、園内の展望ポイントを結ぶ無料シャトルが運行。車で回ることもできるが、各ポイントの駐車場はいつもいっぱいなので、なるべくシャトルを利用しよう。運行は夏季8:00 〜20:00、春・秋季~ 18:00、15分ごと。1周約50分。 乗り場はUT-12からUT-63へ入り、町を少し行った左にある駐車場。ここから、ビジターセンター、ロッジ、サンセットポイント、ブライスポイントなどを結んで走る。
シーズンについて
ブライスキャニオンは標高が2000m以上あり、真夏でもザイオンよりずっと涼しい。黄葉は9月下旬〜10月中旬。冬は積雪が多い。白い帽子をかぶった尖塔群はとても美しく、クロスカントリースキーのツアーなども行われるが、雪道走行を覚悟しよう。
雷に注意
夏(7〜8月)は死亡事故につながる強い雷が発生する。稲光と雷鳴の間が30秒をきったら、とにかく安全な場所に避難すること。安全度の高い場所は、ビジターセンターのような建物や車の中。逆に避難に適さないのは、高い所や木の下、水を使う場所など。天候の急激な変化を察知して安全に努めよう。
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