エギーユ・デュ・ミディ

モン・ブラン山群の大パノラマが広がる、ヨーロッパアルプス有数の展望台。町の南にそびえるミディ針峰の頂上までロープウエイが通じている。乗り場は町外れにあり、ソシュール広場から歩いて15分ほど。夏は大混雑するので、できるだけ早朝に乗ろう。朝食を食べずに出かけても、展望台にカフェテリアがある。
展望台は3ヵ所あるが、まずはエレベーターで最上階へ昇って360度のパノラマを満喫しよう。サングラスがないとまぶしいほどだ。手の届きそうな近さにそびえるモン・ブランの稜線には、早朝から多くの登山者が列をなしているのが見えるだろう。反対側には、ひときわとがったドリュAig.du Dru（3754m）、3大北壁のひとつとして知られるグランド・ジョラスGrandes Jorasses（4208m）など、雪も残さない鋭い針峰が連なる。遠くにマッターホルンも見えている。
時間があったら、4人乗り×3連のロープウエイで氷河を渡ってイタリア領エルブロンネHelbronnerを訪れるといい。乗客が乗り降りするたびにすべてのロープウエイが停止するため、30分の乗車中に5回、氷河の真上で数分間の静寂が味わえる。