キーワードで検索
毎日新聞社主催・経済産業省後援の第91回毎日広告デザイン賞 一般公募・広告主課題の部にて、「地球の歩き方」を題材した作品が最高賞を受賞しました。4月17日にホテル椿山荘で開催された表彰式にて、制作者の砂田 肇さん(株式会社TBWA HAKUHODO/写真右)と石原拓実さん(株式会社博報堂/写真左)に作品に込めた想いを伺いました。
さまざまな広告主の出題した課題からトライしたい題材を選んで作品を制作・応募する「一般公募・広告主課題の部」。応募総数744点のなかから最高賞を受賞した砂田さん・石原さんは、社会人2年目の若きクリエイター。もともと旅好きでしたが、大学生時代にコロナ禍を経験。働き始めてようやく海外に行けるようになり、「地球の歩き方」を携えて北欧やイタリアなど各地を旅した経験が、今回のテーマ選びと制作の動機になったそう。
“旅に出るか迷う若者たちの背中を押し、「旅ってリアルだ」を伝えながら旅人に寄り添う「地球の歩き方」の世界観を表現してください”というお題に対して、「SNSを見て旅をすると確認作業になってしまう。むしろ世界遺産を見に行ったら工事中だったとか、ロスバゲに遭ったとか、帰国後に居酒屋で話のネタになるようなトラブルのほうがおもしろい」と石原さん。制作にあたって砂田さんは、「省略した表現でシンボリックに描いてもわかりやすい世界遺産を選び、トラブルとの組み合わせを考えた」といいます。
バードアタックを受けている自由の女神や土砂降りのエッフェル塔など、一見マイナスにも思える旅の風景が、作品の右下に添えられた「旅は、生きもの」というキャッチコピーとともに、「いやいや、だからこそ旅はおもしろい!」と強く訴えかけてくるよう。
「地球の歩き方」ガイドブックには、旅人のみなさんが危険な目に遭わないよう、必ず旅のトラブル体験談を掲載していますが、旅は一期一会。トラブルでさえ、行かなければ決して体験できない旅の醍醐味であり、大切な思い出だということをあらためて感じさせてくれる作品でした。
これからもみなさまの旅の相棒として「地球の歩き方」が寄り添っていけますように。
▼入賞作品一覧
https://macs.mainichi.co.jp/design/ad-m/work/9101.html