サン・マルコ寺院

町のシンボル、そして宗教的よりどころでもあるロマネスク・ビザンチン建築の傑作。828年にエジプトのアレキサンドリアからふたりのヴェネツィア商人が運んできた、聖人マルコの遺体を祀るために9世紀に建てられた。聖マルコはキリストの福音書の4人の著者のひとりでこの町の守護聖人とされ、彼のシンボルが有翼の獅子。そのため、ヴェネツィアの権威の象徴としての獅子像は町のいたるところで見かけられる。寺院は火災に遭ったため、11世紀、17世紀に大幅に改修され、より東洋的なイメージに近づいた。