キーワードで検索
北山杉の高雄に建つ 栂ノ尾・高山寺です。
宝亀5年(774年)光仁天皇によって建てられています。
高山寺
◎京都市右京区梅ケ畑栂尾町8
◎拝観時間 9:00~17:00(受付終了は16:30)
◎拝観料 600円
今から1241年前に出来た寺院ですから とても古い寺院です。
国道から 山道を登って行きますと 世界遺産・高山寺の境内が広がります。
境内には、大きな木がそびえています。
広い境内の中、「開山堂」「石水院」「金堂」と続いています。
石水院に入りました。
高山寺は、2004年・夏JR東海「そうだ京都に行こう」で紹介されていました。
ポスターと同じ角度で撮ってみました。
JR東海 ポスターの言葉は・・・・・・
『神護寺から歩いて約30分。鎌倉時代の聖僧、明恵上人が半生を送った山寺です。
ここは、「地位も名声も伽藍もいらない、ただ大自然と一体化し思索と修禅の日々が欲しい」
と望んだ彼にとって理想郷でした。
国宝の石水院。広く経典や書物を収集し、寺の内外から多くの学僧が閲覧に訪れた
図書館でもありました。内と外を滑らかに繋いで一体化させる空間は住宅建築の傑作。
涼風に吹かれていつまでも座っていたくなりました。
京都駅からJRバスで栂ノ尾下車。』
木彫りは、「善哉童子像」 西村虚空作
西村虚空さん。
熊本県出身で、2002年に87歳亡くなっておられます。
彫刻家であり画家でもあり「尺八」の世界で有名な方。
この像は西村虚空氏が 石水院に過ごしながら彫った一木造りの像。
そのひた向きで 愛らしい姿は 訪れる人達に 安らぎを与えてくれています。
石水院では、鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)が拝見出来ます。
展示されている 鳥獣人物戯画は、甲・乙・丙・丁と 呼ばれる
全4巻からになります。
原画は、京都国立博物館に寄託されていて ここでは(レプリカ)が
展示されています。
鳥獣人物戯画は、動物や人物を戯画的に描いたもので 特にウサギ・カエル・サルなどの
擬人化された絵が有名ですね。
絵には 現在の漫画に用いられている技法が 見られることもあって、
「日本最古の漫画」とも言われます。
鳥獣人物戯画は いつ頃?誰が?描いたのか?筆質・画風も違うため、
平安時代末期~鎌倉時代初期の幅のある年代に、複数の作者によって
描かれたものと思われています。
高山寺にて、鳥獣人物戯画として集約したものとして 伝わっています。
絵は 日本の細線画や動物絵の基本とも 言われています。
僕も 絵を始めた頃、細線描きと動物絵の教本として練習していました。
石水院からは 冬の高雄の景色が 広がっていました。
この季節、高雄はとても冷え込む所です。
この日は平日で、境内には、静かな時間が流れていました。
※ JR東海「そうだ京都に行こう」の言葉 お借りしています。