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太平洋岸の町、苫小牧市へ出かけたついでに隣町の白老町まで足を延ばしました。隙間時間で走ってみた白老ドライブです。
▲白老町は新千歳空港より道央自動車道経由で約40分 / 40min. by car from New Chitose Airport to Shiraoi Town
太平洋岸、新千歳空港がある千歳市に隣接する苫小牧市の西隣に位置するのが白老町です。
地名「白老」の由来はアイヌ語で、「アブが多いところ」や「波をかぶるところ」などの意味ではないかといわれています。
最近では、アイヌ文化を学んだり体験したりできる施設「ウポポイ」(民族共生象徴空間)がある町として知っている方も多いかもしれません。
白老町は、苫小牧市や西隣の室蘭市などとともに太平洋岸沿いにある町で、札幌などのと比べると真冬でも雪が少ないエリアです。
苫小牧方面から国道235号線を走ると、左手には海岸線が続きます。
幹線道路とはいえ道路は乾いており、まるで札幌の4月のよう。
それでも、地元の人は「今年は雪が多くてびっくり」と話していました。
日差しは日に日に春へ近づいている気がしているものの、まだたっぷりの雪に埋もれた札幌から訪れると、ひと足先に春の匂いを感じた気がします。
白老町は札幌から90km走ったところにありますが、このように気候はかなり違います。
北海道内、行く先々で気候の違いに接すると、道民とはいえ、北海道の広さを改めて感じます。
苫小牧方面から国道235号線を進み白老町へ入ると間もなく、道路の両サイドに牧場があります。
馬を見かけるといつも眺めてしまいますが、とりわけこの時期は子馬が見られる季節。
図らずも、そういえば毎年この時期、胆振や日高を訪れることが多く、今年も母馬によりそう子馬を目撃できました。
白老町は、"癒しの森"と謳う森「ポロト自然休養林」や「萩の里自然公園」のほか、支笏洞爺国立公園から続く豊かな自然に恵まれた町です。
町の中心部でもあちこちに自然を目にしますが、車で走っているときにもエゾシカを発見。
今年の冬は雪が多かったり、昨夏が暑く水不足だったために山の奥にも食べ物が少ないのかもしれませんが、車道からそう遠くない茂みで草を食んでいます。
これまで各地で幾度もエゾシカを目撃していますが、立派な枝角(えだづの)を持つ牡鹿を見たのは初めて。
毎年3月頃には枝角が落ちて生え変わるので、ちょうどよいタイミングで立派な角のエゾシカを目撃でき感激です。
このときエゾシカは6~7頭いたと思いますが、そのうちの2頭は角と角を突き合わせて(軽いケンカ)をしていました。
白老町の特に川沿いの森などで野鳥を見かけることも少なくありませんが、今回見かけた鳥はカササギ(写真は過去に室蘭で撮ったカササギです)。
札幌近郊では見かけない野鳥で、サイズもヒヨドリより大きく存在感があります。
北海道ではどこでも見かける野鳥ではないので、ここでも旅気分を味わえました。
そしておまけのウミネコ。
北海道の海岸では珍しくはないウミネコですが、海とウミネコの光景は、のどかな気分を間違いなく(?)味わえるのでおすすめです。
写真↑は白老町内のアヨロ海岸で過去に撮影したものです。
行ってみたかった地元の人気の「スーパーくまがい」へ。
初めてのローカルスーパーへ行くと、特に海辺の町では真っ先に"鮮魚売り場"をチェックします。
案の定、札幌では見られないサイズや種類のおいしそうな鮮魚が並んでいました。
太平洋側の町でのお目当ては"カレイ"です。
カレイが何種類も並んでおり、宗八ガレイはビッグサイズ、黒ガレイは卵がぎっしり。
ババガレイも欲しかったのですが、新鮮なうちに食べきれないので2種類のみ購入しました。
旅の途中で鮮魚は買いにくいとは思いますが、どんな魚が獲れているのかがよくわかるので、チャンスがあればチェックしてみてください。
白老町のキャンプ場を利用する場合にもおすすめです。
また、こちらのスーパーのフードコート「元気ひろば」はお手頃な値段で海鮮丼がいただけるお店です。
デリカコーナーのお弁当などとともに、ドライブ途中のランチや、キャンプの食材買い出しなどに利用したいお店です。
※スーパーくまがいは、2024年8月16日に閉店、2024年8月26日より事業譲渡先の北雄ラッキー株式会社が運営する「ラッキーマート白老店」として営業しています。
苫小牧からの帰り道、少し寄り道をしての訪問で、ほんの2時間ほどの滞在でしたが、そのなかで印象に残った風景を過去の訪問時に撮った白老の写真とともにご紹介します。
今回はふらりと訪れた白老ドライブでしたが、自然がいっぱいの白老町は滝の宝庫だそう。
なかでも滝の3大名所があるそうなので、夏には一度訪れてみたいと思います。
これから「ウポポイ」へ行かれる方もいらっしゃると思うので、時間に余裕がある方は、少し足を延ばして白老町を散策してはいかがでしょう。