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関東の雄大な自然を眺める、絶景の気球スポットをご紹介します。今回は、「関東の気球スポットといえばココ」というくらい人気の渡良瀬遊水地と、雄大な富士山を楽しめる御殿場で空の旅をしてきました。視界を遮るものがない、贅沢な空中散歩。思わずリピートしたくなる、気球の旅をお届けします。
栃木県・埼玉県・茨城県・群馬県の4県にまたがる渡良瀬遊水地は、関東屈指の気球スポット。フワリと浮かぶと、関東平野など広大な自然を見渡せます。
朝6:00頃、渡良瀬遊水地に集合した後、風向きや強さをチェックして気球の出発地点を決定。ただフライトするだけでなく、準備から片付けまで体験できるのが魅力です。
まずは人が乗るゴンドラ(バスケット)部分にバルーンを付け、そのまま地面に広げます。この状態でガスを注入してバルーンを膨らまていくのですが、ガスをつけるとき「ブオーッ!」という大きな音がするので、思わず飛び上がってしまいました。
ある程度バルーンが膨むと、ゆっくりと地面から離れ始めます。バルーンがゴンドラの真上まできたら準備OK。パイロットとともにゴンドラに乗り込み、空中散歩のスタートです。
渡良瀬遊水地でのフライトが始まったらぜひチェックして欲しいのが、日本一大きいハートとして知られる谷中湖。面積は4.5㎡あり、山手線の南側とほぼ同じ面積のハートを見ることができます。上空からハートが見られるということで、近年ではデートスポットとしても人気です。
一方でここは渡良瀬川の洪水や足尾鉱毒に悩まされていた場所であり、その対策のひとつとして、丸い形の湖をつくる予定だったそう。しかし寺院や神社があった旧谷中村の一部を保全し、湖に沈めないようにしたことで、現在のハートができあがりました。
気球フライトは、そんな谷中湖の大きなハートを、空の上から眺めることができる特等席。他にも、天気がいいと筑波山や浅間山、スカイツリーなどを見ることができます。渡良瀬遊水地のフライトは通年通して楽しめるので、ぜひ足を運んでみてください。
季節限定で楽しめるのは、御殿場での気球フライト。空の上から、息を飲むほど美しい絶景の富士山を楽しめます。早朝の気温は0℃でしたが、フライト中はガスを点けるので、あまり寒さを感じません。
晴天もいいですが、御殿場エリアのおすすめは薄く雲がある日のフライト。私も今回、少し雲がある状態でフライトに挑みました。ゴンドラが地上から離れ、ゆっくり高度を増してゆき、雲の中に入るとドキドキ胸が高鳴ります。
数秒で雲を抜け、視界が晴れたと思った瞬間、目の前に雄大な富士山の姿が広がりました。ある程度、高度があると周囲から音が聞こえなくなり、ただただ目の前に壮大な自然が広がります。気球でしか体験することができない、神秘的な景色。今回のように雲海と富士山を同時に楽しむことができるのは、10回のフライトのうち1〜2回の確率だそうです。
晴れていても、曇っていてもそれぞれの楽しみ方で、富士山を独占できる御殿場。一度は足を運んでほしい、空の絶景スポットです。
※すべて撮影許可をいただいています。
※気球体験はスマイルバルーンが主催しています。