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パリの夏といえば、街が一斉に賑わう「ソルド(セール)」の季節。2025年の夏のソルドは、6月25日から7月22日までです。フランスではセールの時期は法律で年に2回と定められており、多くの人がこの時期にまとめ買いをします。ハイブランドから日用品まで、何もかもが50%〜70%オフになるとあって、現地の人たちにとっても一大イベント。今回は筆者が実際に体験した、夏のセールとちょっとしたトラブルについてご紹介します。
フランスでは毎年、夏と冬に法律で決められた時期にセール(Soldes)が開催されます。パリではこの時期を待ちわびていたかのように、ショーウィンドウに「-50%」「-60%」のポップが並び、買い物客で街がにぎわいます。
セールになるのは洋服やバッグ、靴だけではありません。化粧品、キッチン用品、子ども服なども軒並み値下げされていて、中には「この価格でいいの?」と疑いたくなるような掘り出し物も。筆者が見かけたなかには、エルメスやルイ・ヴィトンの一部アイテムがセール価格で出ていた店舗もありました(ただし、定番アイテムは対象外のことが多いようです)。
今回筆者が訪れたのは、パリ中心部にある大型商業施設「ウエストフィールド・フォーラム・デ・アル」。シャトレー駅直結というアクセスの良さもあり、連日多くの人でにぎわう人気のスポットです。ファッション、キッズ用品、生活雑貨、家電などあらゆるジャンルのショップが揃っていて、家族連れでも一日楽しめる複合施設です。
あるの日、長男と子ども服売り場に見に立ち寄ったところ、彼が「3枚で〇ユーロ」という洋服を発見。「それ、セール品じゃない!」と突っ込むも、「どうしても欲しい」と言われて、購入することに。
有人レジには長い列ができていたため、空いていたセルフレジでささっと会計を済ませました。しかし、家に帰ってから思わぬ事態が発覚します。服に防犯タグが付いたままだったのです。
ネットで調べると、「インクが飛び散るタイプもあるので、無理に外すのはNG」とのこと。翌日、レシートを持って、再びお店に向かったのでした。
■施設情報
施設名:ウエストフィールド・フォーラム・デ・アル(Westfield Forum des Halles)
住所:101 Porte Berger, 75001 Paris, France
アクセス:地下鉄・RER「Châtelet – Les Halles(シャトレー=レ・アル)」駅直結
営業時間:店舗により異なる
URL:https://fr.westfield.com/forumdeshalles
再訪したウエストフィールドの店舗では、店員さんにレシートと服を見せて事情を説明すると、すぐに防犯タグを外してくれました。ほっとして店を出ようとしたそのとき、別の問題が発生。
モールの警備員に声をかけられてしまったのです。タグを外したTシャツをそのまま手に持っていた筆者の姿が、不審に映ったのでしょう。
あわてて店員さんを呼んで説明しようとしたものの、タグを外してくれた店員さんはすでに持ち場を離れており、姿が見えません。
レシートを見せて事情を説明すると、警備員は「そっか、わかったよ」とにっこり笑ってその場を去ってくれましたが、一歩間違えば面倒なトラブルになっていたかもしれません。
やはりレシートの持ち帰りは必須です。店員さんによっては「レシートをください」と言うと面倒くさそうな顔をされますが、負けてはダメです。
フランスの人々はセールでの買い物に慣れていて、レジを通したあとにレシートをその場でチェックするのが当たり前。というのも、値引きがうまく反映されていないケースがときどきあるのです。
筆者も一度、セルフレジを通したところ、値引きがされていなかったことがあります。会計前に気づいて店員さんに話しかけたところ、「セルフレジではうまく値引きできないから、有人レジに行って」と言われて、並びなおしました。「有人レジが混んでるからセルフレジにしたんだけどな~」と思いつつ……。
夏のセールは7月22日までなので、まだまだ続きます。夏のセールに間に合わなかった方も、冬のセールは2026年1月7日〜2月3日なので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
その際は、防犯タグとレシートという“フランス流セール攻略の心得”を忘れずに。