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夏のイギリス定番デザート、イートンメス(Eton Mess)をご存知ですか?
ちょっと変わった名称は、15世紀から続く名門パブリックスクールであるイートン校が発祥と言われているから。
レシピにはバリエーションがありますが、現在もっとも一般的なのは苺とクリームと焼き菓子のメレンゲを合わせたもの。
イギリスの苺は夏が旬。夏のデザートとして英国人に愛されているイートンメスは、作り方も簡単ですよ!
イギリスで夏の果物というと、ベリー類。
ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリーと色々ありますが、なんと言ってもストロベリー!苺はダントツ人気です。
毎年6月の最終月曜日から7月中旬にかけて開催されるウィンブルドンテニス選手権でも、苺に生クリームをかけたストロベリー&クリームは会場内での名物フード。
ほぼ季語のように「夏・ウィンブルドン・ストロベリー&クリーム」がワンセットになっているほど定着しています。
そして今回ご紹介するイートンメスも、イギリス人がこよなく愛する夏のデザートです!
このデザートの発祥は、王室ともゆかりの深い名門パブリックスクールであるイートン校と言われています。
毎年、夏になるとライバル校のハロウ校とクリケット対抗試合を催し、その際に供されたというのが名前の由来。1893年には文書にも記載されており、少なくとも130年前から食されていました。
今では苺を使うのが主流ですが、以前はバナナバージョンもあった由。またメレンゲを使うようになったのは現代になってからで、昔は生クリームやアイスクリームだけだったそうです。
基本の材料は苺、メレンゲの焼き菓子、ホイップクリームで、作り方も簡単です。
メレンゲは卵白を泡立て砂糖を加えて焼くのが本格的ながら、イギリスではスーパーマーケットやケーキ屋さんで既成品が手軽に買えます。またホイップクリームも生クリームと砂糖を泡立てるのが面倒ならば、スプレー缶入りでも。
まず器の底にクリームを仕込み、その上に苺全体の1/3量を小さく切ったものか潰したものをイン。潰した方がジューシーですし、もっと滑らかにしたい場合はピューレにしても。
その上に粗く砕いたメレンゲを散らし、さらにクリームと苺・・・と重ねれば出来上がり!
もしあればミントの葉をトッピングすると、香りもビジュアルも爽やかさアップ。涼しげなグラスに入れても良いですね。
クリームとあえた苺とともに、口中でホロホロ砕けシュワっと優しく溶けるメレンゲが、このデザート最大の美味しさ。
イギリスならではの夏のデザート、イートンメス。どうぞ召し上がれ!