【ペルー・リオハ】自然と人に癒される、リオハの暮らし
2025.7.8
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ペルーの首都リマから、飛行機と車を乗り継いで約4時間。ペルー北部の熱帯雨林地帯セルバに位置する町・リオハは、南国フルーツの宝庫! 市場には日本ではなかなか見かけない、カラフルで個性豊かな果物がずらりと並びます。今回は、そんなリオハのローカル市場で出会った、セルバ地方ならではのフルーツを4つご紹介します!
最初にご紹介するのは、「サポテ(Zapote)」。
ずっしりとした茶色い見た目からは想像できないほど、中は鮮やかなオレンジ色の果肉がぎっしり。ひと口かじると、まるでかぼちゃとマンゴーを合わせたような、ねっとり濃厚な甘さが口いっぱいに広がります!
中心部には柿のように大きな種があるため、カットする際は両端を落としてから、八等分に切り込みを入れ、みかんの皮をむくように果肉を取り出すのがコツ。市場では1個1ソル(40円)ほどで手に入り、柔らかく熟したものがおすすめです。
セルバ地方で出合ったなかで、見た目のインパクトNo.1だったのが、この「グアバ(Guaba)」。日本でおなじみの「グアバジュース」の果物とはまったくの別物で、こちらはまるで巨大な豆のさやのような、ユニークなフルーツです。
大きいものは30cmを超えるほどの長さがあり、道端の屋台や市場で束になって売られています。さやをパカッと割ると、中身は白いふわふわの果肉がぎっしり。その一粒一粒に黒い種が包まれていて、この白い部分を口に入れ、チューチューと吸うようにして食べるのがペルー流。味はほんのり甘く、まるで綿あめのような食感がクセになります!
市場で見かける、黄色くてゴツゴツした丸い果物、「アノナ(Anona)」。
ごつごつした外見に最初は少し驚きますが、なかを開けると白くて柔らかい果肉がぎっしり!
スプーンですくって食べる果肉は白くてやわらかく、まるでアイスのようにとろける甘さ。クリーミーでほんのりバニラのような味わいで、デザート感覚で食べられます。
ペルーでは、よく似た見た目の「チリモヤ(Chirimoya)」という果物もありますが、リオハの人たちに聞いてみると、チリモヤはコスタ(海岸地帯)のフルーツ、アノナはセルバのフルーツなのだとか。
リオハの市場ではどちらも見かけますが、チリモヤはコスタから運ばれてきていて、アノナはこの森の気候で育った地元の味。冷たく冷やして食べると、暑い日にピッタリです!
リオハを歩いているとよく見かける、赤茶色のうろこのような皮をまとった細長い果物。
「アグアヘ(Aguaje)」といって、ペルーのアマゾン地域を代表する南国フルーツのひとつです。
見た目は少し硬そうですが、鱗のように皮をむくとなかには鮮やかな黄色の果肉が現れます。この果肉には「植物性エストロゲン」と呼ばれる成分が豊富に含まれており、美容や健康、特に女性の体にうれしい効果があるとされています。そのため、「天然のエストロゲン」として、地元の女性たちの間でも長く親しまれています。
現地では、塩をつけて食べたり、ジュースやアイスに加工したものが人気!
日本人にはやや馴染みのない味と感じられるかもしれませんが、冷たく加工されたものなら食べやすく、リフレッシュにもぴったりです。
リオハの市場で出合えるこれらの果物は、どれも自然の恵みが詰まったセルバならではの味覚ばかり。見た目や食べ方もユニークで、ひとつひとつが旅の思い出になること間違いなしです。
リオハを訪れたら、ぜひ市場をのぞいて、セルバフルーツを楽しんでみてください!