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7月27日(日)、バレンシアの7月祭りの締めくくりイベントともいえる“花バトル(スペイン語ではLa Batalla de Flores)”が開催されます。
これは花で装飾された山車を中心としたパレードで、今年はおよそ30の山車が出る予定です。それぞれの山車にはテーマがあり、その美しさはコンクール形式で順位がつけられます。
なぜ花のバトルなのかというと、山車に乗った女性たちと観客たちが花を投げ合うからなのです。花は大ぶりのカーネーションの一種で、色は黄色やオレンジ。バレンシア郊外のアルボラヤやメリアナ、アルカセルで栽培されたものだとか。この日は合計しておよそ150万本もの花が投げられるとのこと。ものすごい数ですね。花が絨毯のように地面を覆う様子も見ものです。
山車に乗った女性は顔に花が当たったりしないようにテニスラケットを持っていたりするのですが、伝統的なバレンシアの民族衣装の女性がラケットを持つ姿はなかなかシュール!
山車以外に楽隊や華やかに装飾された馬に乗った民族衣装の男性や男女ペアもパレードに彩りを加えます。
なお、このイベントの歴史は意外と古く、フランス・ニースのカーニバルでの花バトルがヒントで1891年に始まったとのこと。当初はブルジョワ階級だけのイベントで、馬車や馬、花の装飾や衣装の美しさを競うものだったそうです。
場所は、昔は川が流れていたトゥリア庭園沿いのパセオ・デ・アラメダ/Paseo de Alamedaのプエンテ・レアル(王の橋)とサラゴサ広場の間です。最寄り駅で言うと、地下鉄アラメダ駅になります。地図はこちら。
毎年抽選で有料の観覧席が設けられますが、チケットがなくても立ち見できるのでご安心ください。ただかなり混むので、最前列で見るなら早めに行くことをオススメします。開始時間は20時ですが、まだ空は明るく暑いです。日陰がない可能性もあるので、暑さ対策をして臨みたいですね。
色鮮やかな山車や大量の花でとても華やかなバレンシアの花バトル。ぜひ足をお運びください。