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事前の入国手続やビザ申請がなくとも入国できる国数が多い日本のパスポートですが、イギリスに行くには事前のETA(電子渡航認証)取得手続きが必要です。
今回、イギリスに行く機会がありましたので、ETA(電子渡航認証)取得手続きとイギリス入国時の経験談をご紹介します。
ETAとは、「Electronic Travel Authorisation」の略で、イギリスに渡航する際に必要なオンライン渡航認証です。日本を含むビザ免除国の旅行者に対して導入され、2024年から段階的に適用が始まりました。
2024年11月15日以降、日本人もETAの申請が必須になっていますが、ビザとは異なり、観光・出張・乗り継ぎなど90日以内の滞在を求める短期旅行者が対象です。
ETAは、以下の方法で申請できます。
<Step 1> 申請に必要なものを準備する
1)渡航時に使用するパスポート(ICチップ対応)
2)メールアドレス
3)クレジットカード、デビットカード、Apple Pay、またはGoogle Pay
4)申請者本人のパスポート及び顔写真(代理申請者の代理申請も可能です)
<Step 2> 専用アプリもしくはウェブサイトから手続きを進める
1)スマートフォンアプリ(iOS/Android両対応)から申請
アプリをインストールすると、手順が指示されます。
その通りに従って、手続きを進めます。
2)英国政府の公式サイトからも申請
英国政府のサイトにApply Nowという緑のボタンをクリックすると、申請画面に移行します。
しかし、スマートフォンによるアプリのダウンロードを推奨され、Apple StoreやGoogle PlayのQRコードが大きく表示されます。
実際、筆者は、Google Playからアプリをダウンロードし、申請しました。
慣れない英語の画面で戸惑う方もいらっしゃるかもしれませんが、手順はいたってシンプルです。
1)まず、パスポートの身分証明書部分の写真を撮影します。
2)次に、パスポートのICチップを携帯で読み取らせます。
携帯をパスポートのどの部分にどのように置くかも、図示されます。
3)そして、自分の写真を撮影します。
4)その後、申請料金を請求されます。
支払いはオンライン決済です。
携帯の支払い機能やクレジットカード番号を入力してのオンライン決済をします。
<Step 3> 審査受付メール及び承認通知メールを待つ
筆者の場合、申請後すぐに受け付けメールが届き、その後、30分ほどで承認通知メールが届きました。
承認後、ETA情報はパスポート情報に紐づけられるため、紙への印刷や表示は不要です。
空港でチェックインや入国時には、パスポートを持参しているだけで大丈夫です。
ETAは、期間内であれば、複数回の入国が可能だそうです。ヒースロー空港などでの乗り継ぎだけでもETAが必要ですので、少なくとも出発の72時間前までに申請と承認を済ませて置くのが良いと思います。
アプリ申請は、日本語対応こそありませんが、画面も手順もとてもシンプルなので、アプリ申請をおすすめします。
また、UK ETAで検索すると、日本語サイトが出てくる場合もあります。
旅行者や第三者による代行サービスも多々あり、その場合は、代行手数料も発生すると思われます。
ご自分で手続きをされたい方は、必ず英国政府のサイトかどうかを確認してから、ETA申請を進めることをおすすめします。
2025年夏現在、日本人の英国入国審査は、電子ゲート(eGate)の利用となります。
電子ゲートのスキャナーにパスポートをかざすと、そこからETA情報が読み取られ、そのまま入国となります。
電子ゲートのあとは、手荷物受取(Baggage Claim)へ進み、ターンテーブルで手荷物を受け取ったあと、関税対象となる申告する手荷物がなければ「Nothing to declare」の緑のゲートを通過していくだけです。
実際のロンドン・ヒースロー空港での入国審査等については、引き続き、次回の記事でご紹介させていただきます。