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【スペイン】19~20世紀のバレンシアが生き生きと描かれた絵画展開催中

田川 敬子

田川 敬子

スペイン特派員

更新日
2025年8月3日
公開日
2025年8月3日
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たびたび私好みの企画展をた開催してくれるバレンシアのバンカハ財団では、現在『19世紀から20世紀のバレンシア絵画にみるシーンや風景(Escenas y paisajes en la pintura valenciana. Siglos XIX y XX)』展を開催しています。

その名の通り、19世紀半ばから20世紀半ばに描かれたバレンシア絵画の展示会です。

昔の風俗がうかがえる絵画が好きな私にとってはわくわくする絵がたくさんありました。オレンジ畑でのシーンやバラッカという昔のバレンシアの農家独特の三角屋根の家、当時の農村の生活の様子が描かれたなどが展示されていて、特にバレンシア女性を描いたい色彩豊かな大作がいくつもあり素晴らしかったです。タイムマシンがあったら覗きに行きたい!と思いました。

ところで、先月、ここで触れた‟花バトル”のお祭りの話をしましたが、1905年(今から120年前!!)の“花バトル”のビデオも上映されていました。

このコンセプトでの企画展のためにあちこちの美術館から作品を集めたわけですが、中には個人所蔵というものも。ありがたいことですね。一生に一度の機会かも!と観させていただきました。

バレンシア出身でもっとも有名な画家といえば、ちょうどこの時代に活躍したホアキン・ソローリャです(今ちょうど改装で閉館していますが、ソローリャの自邸兼アトリエだった建物を使ったソローリャ美術館はオススメです)。覚えている限り、今回の絵画展にはソローリャの作品も5つほどありました。そのうち3つが個人所蔵、ほかの2つも初めて目にするものでソローリャ好きの私の心は弾みました。

美しいものを見るというのは、心の浄化になりますね。バレンシアやソローリャというキーワードに関係なく、絵が好きな方は誰でも楽しめる絵画展です。ぜひ会期中に足をお運びくださいね。

通常館内ではほかの企画展も開催されていて、9ユーロの入館料でその日開催中のすべての企画展を観ることができます。

行きたい! でも無理!という方は、こちらのサイトを下にスクロールするとFotosというところがあり、そこから作品や会場の様子を見ることができますよ。

バンカハ財団 Fundación Bancaja
住所: Plaza de Tetuán 23, Valencia
地図: https://maps.app.goo.gl/iNhkxe95PueHbo1
時間: 10:00~14:00、16:30~20:30(祝日か祝前日の場合を除いて月曜休館)
期間: 2025年9月14日まで
入場料: 9ユーロ
所要時間: 約45分

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