キーワードで検索
災害級の酷暑が続いています。「夏好き」の人でもさすがにバテ気味ではないでしょうか?そこで医食同源が生活に根付いている「台湾」の名物で涼を味わうと同時に、元気を取り戻しちゃいましょう!
台湾出身の賀来綺玲(カク・キレイ)さんが営む「台湾 キレイ茶芸大使館」(新潟市中央区)を訪れました。台湾茶と「台湾かき氷」(5月~9月)を味わえるお店です。
お店には台湾茶の入った大きな缶がずらりと壁際に並び、かわいらしい茶器や雑貨も販売しています。日本でもすっかりメジャーになった台湾かき氷は、有名な「マンゴー」はもちろん、イチゴやタロイモなど7種類のかき氷が味わえます。お値段はすべて850円(税込み)です。
―夏バテに効く台湾かき氷って…ありますか?
「日本では見栄えもあって「マンゴー」が人気ですが、台湾では『タロイモ』が一般的です。繊維質とミネラルが豊富で腸内環境や、体内の水分バランスを整えてくれますよ」とキレイさん。また、疲労回復に効くビタミンB1も含まれているそうです。
「台湾では移動販売のかき氷屋さんがラッパを『パープー、パープー』と鳴らしながら来たものです。売っているのはタロイモのかき氷でした」。さっそく「タロイモのかき氷」を注文。日本のかき氷と違うのは氷そのものに果肉が含まれている点です。タロイモの氷は薄い紫色でした。台湾から取り寄せたという機械が「シャリシャリ」と小気味よく氷をかいていきます。
そして「タロイモのかき氷」が到着!薄紫の氷の山に色とりどりのチョコチップかかかっています。まずは一口、かき氷とアイスクリームの中間のような舌ざわり、スーッと舌の上で溶けていきます。ほのかな甘みがいいですねー。汗が引いていくのが分かります。「賞味時間は3分から4分ですよ」とキレイさん。
かき氷の“ふもと”の左には薄茶色の「愛玉(オーギョ―)ゼリー」があります。これは楊貴妃が好んで食した「愛玉の種」から作ったゼリーで美肌効果があるそうです。その隣には「パッションフルーツ」と「スイカの皮」から作ったシャーベットがあります。冷たくてシャキシャキした食感が、クリーミーなかき氷と絶妙なアクセントをかもし出してくれます。その隣にある黒いゼリーは「仙草」という薬草から作られたゼリーで、胃腸の働きを助ける効果が期待できるそうです。コクとほろ苦さがかき氷の甘さを引き立てます。
あっという間にかき氷を完食。冷たいスィーツというだけでうれしいのに、おいしくて健康にいいというのは最高です。
「このお茶も試してみてください」とキレイさんが出してくれたのは、「ハイビスカスティー」(500円)です。ハイビスカス?おお!南国を象徴する花ですね。キレイさんによると「ハイビスカスの花の萼(がく)」と「梅干しの黒焼き」が入っているそうで、ビタミンCとクエン酸などが含まれているので、疲労回復の効果があるほか、食欲がない時に飲むのもいいそうです。口に含むと甘酸っぱくてとてもおいしい。梅干しは日本のものとは違って真っ黒になるまで焼いて、蜜につけてあるのだそうです。お茶に入っている額と梅干しはもちろん食べることができます。
「台湾では日本の麦茶のように、夏になると家庭の冷蔵庫に入っているんですよ」とキレイさんが教えてくれました。家庭ごとに味が違うそうで、台湾の人たちの生活が見える気がします。
「新潟で本格的な台湾かき氷や台湾茶が味わえるのは、ここだけ。『パスポートのいらない台湾』ですよ」とキレイさん。
特に台湾茶の品ぞろえは目を見張るものがあります。種類によって効能が違うので、「食欲がない」「疲れやすい」などキレイさんに相談すれば、ぴったりのお茶を選んでもらえます。
また台湾茶教室はもちろん、北京語と台湾語もキレイさんから習えるので、台湾に旅行予定のある方や、台湾気分を味わいたい方は訪れてみてはどうでしょうか。
住所 新潟県新潟市中央区東堀通4-452
電話 025-226-3637
営業時間 午前11時から午後7時まで
定休日 第二、三水曜日(営業しているときもあり)