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「ガスパチョ=トマト」と思っていませんか? 実はフランスでは、好きな野菜やフルーツを自由に組み合わせて、自分だけの“オリジナル・ガスパチョ(冷製スープ)”を楽しむのが定番です。自分の感性を大事にしている人が多いフランスでは、レシピすら「自由」なのかもしれません。
今回は、筆者が驚いたフランス流・メロンのガスパッチョをご紹介します。
スペインの定番・ガスパチョはトマトをベースにした冷製スープですが、国境を接するフランスでも、旬の果物を使ってアレンジしたガスパチョが親しまれています。
「え、ガスパチョってトマトだけじゃないの?」と思う人も多いのではないでしょうか。フランスでは他にも、レシピに縛られずに、好きな食材でオリジナルの料理をする人たちが多いのです。
最近食べておいしかったのが「カンタロープ・メロン」を使ったもの。完熟メロンの甘みに、ハーブで味がしまっていて、忘れられない味になりました。
作り方(4~6人分)
材料
・皮と種を除き、カットしたメロン 600g(できればカンタープメロン)
・トマト 250g(できれば黄トマト)
・玉ねぎ 1/2個(できれば白玉ねぎ)
・パプリカ 1個(できれば黄色のパプリカ)
・皮をむいたきゅうり 1/2本
・ニンニク 1片
・クミンパウダー 小さじ2
・酢30ml (できればシェリービネガー)
・オリーブオイル 30ml
・塩 小さじ1
作り方
①材料をすべてボウルに入れ混ぜ合わせ、冷蔵庫で2時間(できれば24時間)休ませます。
②ミキサーで滑らかになるまで撹拌し、味を整えます。
③器に注ぎ、ミントやバジル(あれば)を飾れば完成です。
リコッタチーズを添えると、デザート感覚でも楽しめる華やかな一皿に。見た目も黄色やオレンジ色が鮮やかで、テーブルが一気に夏らしくなります。トマトやメロンに限らず、好きなフルーツや野菜を組み合わせて、自分流のガスパチョを作るのもおすすめです。
確かに、レシピ通りに作らなくてもいいんですよね。レシピを見て「私はトマトじゃなくてメロンがいいな」と思えば、そのまま試してみるだけのこと。
たとえ少し味がイメージと違っても、レストランではないのだから、自分で責任を持って食べ切ればそれでいい。そんな気楽さも、家庭で作るガスパチョの魅力です。
暑くて何も食べる気が起きなくても、たくさん作って冷蔵庫に置いておけば、いつでもさっと食べられます。友人が遊びに来たときにもすぐ出せるので、夏の食卓で大活躍。
パリや地方のマルシェには夏になるとメロンがずらりと並びます。旅の途中で見つけたら、現地の味を、お土産代わりに滞在先で作ってみるのも楽しいですよ。