根津 釜竹
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昔ながらの商店街や寺社仏閣があり、路地裏に入ると昭和にタイムトリップしたような黒光りする木造民家にも出会える谷中、根津、千駄木の一帯。
文京区と台東区にまたがるこの地域は谷根千(やねせん)とも総称され、今やすっかりレトロな昭和気分を味わえる人気観光エリアになりました。
そんな谷根千で下町情緒を味わえる、美味しいうどん屋さんはいかがですか?!
東京中心からさほど遠くないのにも関わらず、空襲などの戦災を運よく免れた谷根千エリア。また高度成長期に大開発の対象とならなかった事も幸いし、現在では貴重となった戦前からの木造建築も多く残ります。
さすがに駅前周辺にはマンションやスーパーが並ぶものの、やがて歩を進めていけばお寺や昔ながらの商店、また昭和レトロ復古調のカフェやバー。
一見アートギャラリーみたいに洒落た手ぬぐい屋さん「賞(めでる)」などが、この街の魅力をいっそう引き立てて・・・「根津 釜竹」もそんな雰囲気を味わえる、初めて来たのになぜか懐かしさを感じるお店ですよ!
「根津 釜竹」の最寄り駅は、東京メトロ千代田線の根津駅。
駅を出たら言問い通りを根津神社方向に歩き、天眼寺のすこし手前で右手に曲がると到着です。目印は、東京には珍しいほどの竹並木というか竹垣!
そこで最初に目を引くのは、あたかも老舗旅館のような建物。こちらは介護付き有料老人ホーム「クラシックガーデン文京根津」です。
そして「根津 釜竹」は同じ敷地内にあり中庭を共有していますが、建物は明治時代に造られたレンガ造りの蔵を改装したもの。改装を手掛けた隈研吾氏ならではの洗練されたモダンジャパニーズで、居心地よい空間になっています。
看板メニューの大阪讃岐うどんは、釜揚げとざるの二択!という、自信とこだわり。また酒肴も和食の逸品が豊富で日本酒、ワイン、焼酎などと相性抜群。特に日本酒は厳選したラインナップが揃います。
ミシュランビブグルマン常連の評判店のうえ、和の空間で味わう和食は外国からのお客さんにも大人気。そのため昼間は行列覚悟となりますが、夜は予約ができますよ。
予約する場合は2名以下の場合ですとホールのテーブル席になりますが、3名以上ならば蔵の座敷席も選択可能。また7名以上の場合はコースメニューを予約することが前提となっています。
ところで「釜竹」と聞いて、「あの大阪の釜たけうどん?」と連想する人も多いことでしょう。
実はここ、大阪を中心に展開する「釜たけうどん」チェーン創始者の息子さんが、暖簾分けで東京・根津に進出したお店。店名の読み方を「かまちく」と替えたところに矜持を感じますね。
こだわり素材と製法による手打ちうどんは、しっかりしたコシとモチモチ感がたまりません。手作りうどんならではの美味しさを更に引き立てる出汁も、関東よりやや甘めながら後味すっきり奥深い。うどんを最後まで堪能できるのは、この出汁の力も大きいです。
ただ1つだけ困るのは、釜揚げもざるも美味しくて選択に困ること。できれば家族や友人など気の置けない同行者とともに、半分ずつシェアできれば最高ですね!