【京都府・宇治市】創業189年のお茶屋「森半」が手掛ける新業態スポット
2025.8.20
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宝塚といえば、100年以上の歴史を誇る宝塚歌劇が有名ですが、マンガの神様・手塚治虫氏が5歳から24歳までの約20年過ごした街でもあります。そんな氏が残したマンガやアニメは幅広い年齢層で愛され続けています。本日は宝塚市立手塚治虫記念館を訪れ、貴重な資料の数々を通じて手塚マンガの魅力を体感したいと思います。
宝塚市立手塚治虫記念館へは、阪急宝塚駅を降りて「花のみち」を歩きます。さすがは宝塚歌劇団がある街らしくまるでヨーロッパを思わせるかのような華やかな街並みを望みながら歩るいていると、足元には鉄腕アトムのレリーフが。街灯にはおなじみの手塚マンガのキャラクターたちがお出迎えです。
この日は宝塚歌劇の公演が予定されていたようで、ぞくぞくと大劇場に吸い込まれるタカラジェンヌを熱烈なファンの方々が迎えていました。プレイベートな姿でしたが、独特のオーラがあり、ファンでなくともドキドキしました。
歩くこと10分ほどで記念館に到着。1994年設立の同館は、自然への愛、生命の尊さをテーマにした手塚マンガの世界観があふれ、作品資料が展示された常設展のほか、年3回入れ替えの企画展も行われています。手塚マンガのほとんどの作品が閲覧できるライブラリー、アニメ制作を体験できる工房、「ジャングル大帝」がモチーフの休憩コーナーなどもあり、大人から子どもまで楽しむことができます。
「リボンの騎士」の王宮をイメージしたエントランスホールで受付を済ませると、いきなり見どころのひとつである常設展示室へ。「火の鳥(未来編)」に登場する、生命維持装置をモチーフにした展示カプセル40本には手塚治虫氏が愛用したベレー帽や眼鏡などの品々や作品資料が展示されています。個人的には手描きのタイトルロゴが興味深かったです。描き下ろしの「赤本」が仕事の出発だったことから、作品のタイトルロゴをほぼ自分で描いてたそうですよ。
タイミングよく「アトムビジョン」で作品上映があったので観賞しました。記念館オリジナル作品3本と手塚治虫実験アニメーションを月替わりで上映しているそうで、この日は「森の伝説PART-1」でした。いわゆる「鉄腕アトム」や「ブラック・ジャック」などとは違ったメッセージ性の強い作品で、手塚マンガの原点を感じる体験でした。
2階にはテーマ展示棚やライブラリー、ミュージアムショップなどがあり、のんびりと作品世界に浸れる空間になっています。
最後は建物の最下層にあるG階へ。手塚治虫氏が子ども時代過ごした宝塚を、ジオラマで再現した「手塚治虫昆虫日記の宝塚」やアニメ工房があります。
アニメ工房では鉛筆と、実際にアニメ制作の現場で使用される動画用紙を使って、自分だけのイラストをアニメーションにするなどの体験ができます。体験は40分間の入れ替え制で要予約(土日祝、混雑時)です。詳細は下記のHPをご覧ください。
G階の出入り口から退館すると、とても広々とした空間が目に飛び込んできます。かつては阪急電鉄が運営する遊園地「宝塚ファミリ―ランド」があったところで閉園後は公園「宝塚ガーデンフィールズ」となり、現在は文化芸術に親しむセンターエリアと、庭園エリアがあります。
四季折々の美しい花々が咲く庭園には手塚マンガのキャラクターたちがいるのでぜひ探してみてください。
■宝塚市立手塚治虫記念館
住所:兵庫県宝塚市武庫川町7-65
電話番号:0797-81-2970
アクセス:JR・阪急「宝塚駅」下車、徒歩約10分、阪急「宝塚南口駅」下車、徒歩約7分
営業時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休館日:毎週月曜日(祝日と重なる日・春休み及び夏休み中は開館)、年末、2月下旬、その他臨時休館あり
入館料:大人/700円、学生(中学生・高校生)/300円、小人(小学生)/100円
URL:https://www.city.takarazuka.hyogo.jp/tezuka/
今回の「乙な京都™」はいかがだったでしょうか。小学校の図書館で「火の鳥」を読んだのがとても懐かしいのですが、今回の訪問で私が知っている手塚マンガはごく一部だと実感しました。帰りは有馬温泉とほぼ同じ泉質の宝塚温泉で汗を流しましたが、猛暑だったので汗をかきながら帰路につきました。