【南フランス・ニース】リゾートと古き良き時代の面影が融合した魅力をご紹介
2025.8.31
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イタリアに1番近い町として知られるマントン(Menton)。
小さな町ではありますが、穏やかな気候と静かな町、パステルカラーの建物が魅力的なことで知られています。南フランスのコート・ダジュールと聞くと、ニースやモナコ、カンヌが有名ですがマントンは隠れた名所のひとつでもあるのです。フォトジェニックなスポットも点在し、宝石のような魅惑の景色が堪能できます。
今回は、コート・ダジュールにある絵葉書のような可愛らしい町マントンをご紹介。
マントンは、ニースから鉄道を利用して約40分の距離。
コート・ダジュールの東側に位置し、イタリアから1番近いフランスの町。
14世紀まで遡ると、マントンはイタリア領でもありました。より正確にはジェノヴァ共和国の一部で、1860年にフランスの一部となったのです。
人口約3万人のマントンは、小さな村のような雰囲気で、静かなペースを好む人におすすめです。
町の特産品は、レモン。穏やかな冬、豊富な日照、そして強風からの保護という独特の気候のおかげで、レモンの木は豊かに育ち、町ではレモンのモチーフも見かけます。
フェット・デュ・シトロン (レモン祭り:Fête du citron)は、毎年2月から3月にかけて開催される活気あふれるレモンのイベント。精巧な彫刻や、本物の柑橘類で作られた山車などが並びます。
マントンの海辺にある遊歩道(正式名称はエスプラナード・デ・サブレット:Esplanade des Sablettes)。
散歩、サイクリング、ランニングなど、あらゆるシーンに最適です。ヤシの木、ベンチ、レストランなどが並び、ビーチでゆったり過ごすことも。
海岸線に佇むカラフルな建物を眺めながらの散歩は贅沢な時間です。
マントンの有名な「レ・エスカリエ」、別名「黄色の階段」は、マントンへ訪れたら必見の場所です。
遊歩道にあるサブレットビーチのすぐ後ろには、海岸と旧市街の頂上にあるサン・ミシェル・アルシャンジュ・ド・マントン大聖堂を結ぶ壮大な階段、レ・エスカリエが見えます。
階段を登るのは少し大変そうに思えるかもしれませんが、実際にはそれほど急ではなく、素晴らしい景色に夢中になってしまうでしょう。
オレンジとレモンの色合いが魅力的な階段からは、海岸を見下ろしたり、大聖堂を眺めたりと見どころ満載。
観光スポットになっているので写真撮影をしている人が多くいます。
パステルカラーの可愛らしい階段が折り重なる景観は見逃せません。
1639年に建築が開始した大聖堂は、バロック建築の壮大な景観で町のシンボルにもなっています。
大聖堂の内部には、17世紀の華麗な装飾を彷彿とさせるフレスコ画や芸術作品を展示。豪華なシャンデリアが印象的で美しさに惹きつけられる空間です。
内部に入ってすべてを鑑賞することもできますが、鐘楼のある広場から眺める外の景色も印象的です。
大聖堂の前は、高台の広場となっているので地中海の景色が一望できます。
大聖堂の頂上に着くと、そこは旧市街のまさに中心です。
少し時間を取って狭い路地を散策し、丘の斜面に重なり合うように建つ、色鮮やかな建物、中庭を堪能してください。
散策していると、海が見えたり、小さなギャラリーやカフェ、隠れ家的なワインバーに出くわしたりします。ちょっと迷って散策してみるのにぴったりの場所。
マントンの町中は、絵のように美しく、ゆったりした時間が流れています。
ルネッサンス様式とバロック様式の建築物を見ながら散策するのも楽しみのひとつ。
毎日歩くのが好きで、多少の階段が苦にならないなら、マントンはとても歩きやすい町です。歩き疲れたら町中にはバス停が点在しているのでバスの利用も便利。長距離の移動にはタクシーUberのサービスもあります。
新鮮な潮風、歴史的な旧市街の散策、マントンは絵葉書のような体験が満喫できる場所です。