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大都会かつ首都でありながら、大きな自然公園や緑地帯が多いロンドン。
イギリスでは8月から9月初旬にかけて旬を迎える野生のブラックベリーを摘みながらの散策も、ナチュラル志向を味わえる楽しみのひとつ。
もちろんロンドンでもブラックベリーが沢山なっている場所は色々あります。ポリフェノールたっぷりで栄養価が高いブラックベリー、しかも完全無農薬!
そこで美味しいブラックベリーの見分け方と、食べ方をご紹介しますね。
ブラックベリーの和名はセイヨウヤブイチゴ(西洋藪苺)。バラ科キイチゴ属で、米国中部原産ながらバラ科植物が好む気候のせいかイギリスでも繁茂しています。
鋭いトゲがあるツル状の枝に、白に近い薄ピンク色の花が咲くのは5月~6月ごろ。そして例年7月下旬から実をつけ始め、8月~9月上旬に旬を迎えます。
おしなべてビタミンC豊富なベリー類のうえに、その色から想像できるとおりポリフェノールたっぷり!まさに食べなきゃ損でしょう?
ロンドンをはじめとする大きな都市でも、必ず広々とした公園や緑地帯があるイギリス。とは言えキッチリ美しく整然とした公園ではなく、自然を多く残した場所に茂るブラックベリー。
ロンドンのハムステッドヒース、プリムローズヒル、リッチモンドパーク、リージェンツ運河沿いの遊歩道など代表的なものから、小さな公園や公有地の茂みなどで、ほぼ雑草のように逞しく繁茂しています。
またブラックベリーは低木の茂みを好み、私たちの目線の高さで容易に見つけられます。目印はツル状の枝に、濃い緑の葉、そしてラズベリーに似た粒々が特徴的な黒い実(熟していないものは赤)。
黒い色だけでなく実が柔らかいものは甘いので、生食も可能。いっぽう硬いものは酸味が強いため、ジャムやパイなど調理用に向いています。
ただバラ科の植物だけあり、トゲもバラのように鋭く痛い!長袖の服を着て、実を摘むときツルに触れないよう注意してくださいね。
柔らかく熟している実ならば、洗ってそのまま生で食べてみて。ジューシーで甘く、また加熱しなければビタミンCが破壊されず栄養価も高い!
でも沢山ある場合は、ジャムを煮てみるのもいいですね。筆者が好きなレシピは、ブラックベリー重量に対して約1/3のグラニュー糖か上白糖、レモン果汁1個分をホーロー鍋で煮たもの。
ジャムにするほど多くないけど、硬くて酸っぱいから生食に向かない・・・という場合は、耐熱ボウルに砂糖または蜂蜜とともに入れラップを被せ、レンチンで即席ジャム。
お菓子に焼き込んじゃうのも一案で、ブルーベリーマフィンのようにカップケーキに入れたり、アップルパイやアップルクランブルでリンゴのフィリングに追加したり。
せっかく摘んできたブラックベリー、美味しく味わってくださいね!