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パリ滞在中にストライキで、メトロもバスもお店もお休みになってしまった!そんな経験をしたことはありませんか。そんな時におすすめなのが、RER A線1本でアクセスできる郊外の街、サンジェルマン=アンレー。高級住宅街ならではの治安の良さと落ち着いた雰囲気が魅力で、お店や美術館が閉まっていても街歩きをするだけで十分楽しめます。
歴史ある広場や公園、アイスクリーム店、日本食弁当屋など、気軽に立ち寄れるスポットも豊富。パリの喧騒から少し離れて、安心して過ごせる小旅行にぴったりの街です。
ある日、長男と長女の小学校、そして次女の幼稚園がストライキで休校になってしまったときのこと。子どもたちと一日どう過ごそうかと悩んでいたとき、「そうだ、サンジェルマン=アンレーに行こう」と思い立ちました。
この町はパリ中心部からRER A線で直通約30分。乗り換えなしで行けるため、ストライキで一部の路線が止まっていても比較的安心してアクセスできます。
高級住宅街として知られており、実際に行くと、街を歩くだけで落ち着いた雰囲気を味わえました。パリに比べてストライキで閉まる店が少なく、治安も良いため安心して子どもと一緒に散策できます。
駅を降りてすぐそばにあるのは、サン=ジェルマン=アンレー城(国立考古学博物館)。この日はストライキで休館していましたが、堂々とした城の外観や周囲の公園を歩くだけでも十分に楽しめました。
また、観光の中心となるのは、街の中央に位置する広場。特に印象的だったのは、広場に面した立派な郵便局です。そしてすぐ横にはブックポストがあり、地元の人がいらなくなった本を自由に交換しています。もし日本から持ってきた本で不要になったものがあれば、ここに置いていくのもいいですね。
■施設情報
施設名:サン=ジェルマン=アンレー城(国立考古学博物館)
住所:Place Charles de Gaulle, 78100 Saint-Germain-en-Laye
アクセス:RER A線「Saint-Germain-en-Laye」駅すぐ
営業時間:水曜~月曜 10:00~17:00
入館料:大人6ユーロ
URL:https://musee-archeologienationale.fr/
石畳の道を子どもたちと歩きながら、気になった店にふらりと入る。そんな過ごし方が似合うのも、この町ならでは。
散歩の途中におすすめなのが、地元でも人気のアイスクリーム屋「ラ・ファブリカ・デ・ルカ」です。自家製ジェラートはフレーバーが豊富で、濃厚なピスタチオや爽やかなマンゴー、子どもたちが喜ぶチョコレートまで、どれを選ぶか迷ってしまうほどでした。
ここはテイクアウト専門のお店なので、アイスを片手に広場を歩いたり、ベンチに座って食べたりするのがおすすめ。パリ市内のにぎやかなカフェとは違い、青空の下で味わうデザートは、郊外ならではの開放感をいっそう引き立ててくれます。
■施設情報
施設名:La Fabbrica de Luca(ラ・ファブリカ・デ・ルカ)
住所:18 Rue de la Salle, 78100 Saint-Germain-en-Laye
電話番号:+33 1 39 73 53 86
アクセス:RER A線「Saint-Germain-en-Laye」駅から徒歩約3分
営業時間:火~金 12:15~19:30、金・土は~23:00、日曜 11:15~21:00
URL:https://www.visitparisregion.com/fr/la-fabbrica-de-luca
旅行中に困るのが「トイレはどこで入れるのか」という問題です。この日はちょうど国立考古学博物館がストライキで閉館しており、観光スポットのトイレに頼れない状況でした。子ども連れで街歩きをしていた筆者にとって、これは大きなピンチです。
そんな時に現地に住んでいた友人から「スターバックスにトイレがあるよ」と耳寄りな情報を教えてもらいました。パリ市内のカフェやレストランでは、基本的に注文をしないとトイレが使えないケースがほとんど。ここのスターバックスは注文をしなくても利用できます。覚えておくと安心できるスポットでしょう。
■施設情報
施設名:Starbucks Saint-Germain-en-Laye
住所:2 Rue de Paris, 78100 Saint-Germain-en-Laye
アクセス:RER A線「Saint-Germain-en-Laye」駅から徒歩約3分
営業時間:7:30~19:30
URL:https://www.starbucks.fr/
この街で印象に残ったのは、人々の「余裕」です。その象徴的な出来事が、子ども服・おもちゃを扱う「OKAIDI」での買い物でした。
レジでポイントカードを作るために、子ども3人分の生年月日をフランス語で尋ねられたときのこと。とっさに出てこず、長男が横から助け舟を出してくれました。すると、お店のスタッフはにっこりと笑って、長男と会話をスタート。彼が言葉に詰まった時も、根気強く待ってくれました。
パリでは、忙しい店員さんがすぐに英語に切り替えたり、「あとでネットで登録してね」と突き放すように言うことも少なくありません。この町のフランス語を話そうとする気持ちを受け止めてくれる対応に、心の「余裕」を感じました。
さらに最近は、日本食のお弁当屋「MAMEZO – Bento japonais」も登場。フランス料理に少し飽きてしまった時でも、なじみ深い味がほっとさせてくれます。
サンジェルマン=アンレーは、観光スポットとしての歴史や建物の美しさだけでなく、人々の温かさや新しいグルメとの出会いがある街。予定が狂った日こそ、郊外でのんびり街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
■施設情報
施設名:OKAIDI Saint-Germain-en-Laye
住所:19 Rue de la Salle, 78100 Saint-Germain-en-Laye
電話番号:+33 1 30 87 09 85
アクセス:RER A線「Saint-Germain-en-Laye」駅から徒歩約4分
営業時間:月 14:00~19:00、火~土 10:00~19:00、日曜休み
URL:https://www.okaidi.fr/shop/okaidi-saint-germain-en-laye
■施設情報
施設名:MAMEZO – Bento japonais
住所:5 Rue Wauthier, 78100 Saint-Germain-en-Laye
アクセス:RER A線「Saint-Germain-en-Laye」駅から徒歩約5分
URL:https://www.mamezo.fr/