【パリ】無料で楽しめるマレ散策、ユゴー記念館とミュロの併設カフェ
2025.9.27
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パリ市内マレ地区にあるカルナヴァレ博物館(パリ歴史博物館)は、パリの歴史を貴重な資料と共に知ることができる無料の博物館です。今のパリがどのような経緯で現在の形になったのか、絵画やアンティーク、文書などの展示を通して知ることができます。周囲にはかつての貴族の館を博物館に利用したスポットも多く、かつて上流階級が暮らしていた建物を見学することができます。
かつての貴族の館が立ち並ぶマレ地区はパリを代表するショッピングエリアです。その中にあるカルナヴァレ館とル・プルティエ・ド・サン・ファルゴ館を博物館として使ったのが、カルナヴァレ博物館です。
同博物館では、石器から始まりガロ・ローマ時代、そして現代に至るまでのパリの歴史を知ることができます。特にフランス革命についての展示が充実しており、また博物館内に一部を移築したアルフォンス・ミュシャがデザインした宝石商ジョルジュ・フーケのアール・ヌーヴォーの店舗内装は圧巻です。展示品のボリュームも多く、とても内容の濃い博物館です。
パリ市が運営する博物館であり入場料は無料。館内はバリアフリーになっており、車椅子はもちろんベビーカーに子供を乗せたまま見学ができます。
■カルナヴァレ博物館(Musée Carnavalet – Histoire de Paris)
住所:23 rue Madame de Sévigné 75003
URL:https://www.carnavalet.paris.fr/
カルナヴァレ博物館のように、マレ地区にあるかつて貴族が暮らしていた館は、現在はその多くが博物館や美術館になっています。そのため一般でも立ち入れるところは多いです。
カルナヴァレ博物館以外だと、現在はピカソ美術館になっているサレ館。「サレ」とはフランス語で塩のことで、ここはかつて塩の徴税請負人の館でした。他にもゲネゴー館は狩猟自然博物館、スービーズ館は国立古文書博物館、ラモワニョン館はパリ市史料館、ロアン館はヴォクトル・ユゴー博物館として利用されています。
シュリー館は中庭を入れてリヴォリ通りとヴォージュ広場を行き来できますし、サンス館はフォルネ図書館になっています。なお、モーツァルトが7歳の時に招かれて滞在したというボーヴェ館は普段は公開されていません。
マレ地区には至るところにカフェやレストランがあり飲食には困りません。気軽に食べたい場合は、ファラフェルを扱うお店が立ち並ぶロジエ通りが便利です。
ファラフェルとは、ひよこ豆などをつぶして香辛料を混ぜ固めたものを揚げた中東の料理。持ち帰りで歩きながらも食べられますし、店内のテーブルでゆっくり食べてもおいしいです。マレ地区はパリを代表するユダヤ人街。そのためファラフェルやコーシャ(ユダヤ教で定めている食事のルール)に沿った食品を扱う飲食店や食料品店が、このロジエ通り周辺には点在しています。
マレ地区を散策しながら、現在のパリを形作っている数々の文化に思いを馳せてみませんか。
■ロジエ通り(Rue des Rosiers)
住所:Rue des Rosiers 75004